GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
楽譜 [電子ペーパー楽譜表示端末 "musik"]
事業主体名
株式会社デザインМプラス
分類
一般・公共向けの先端的デザイン
受賞企業
株式会社デザインМプラス (東京都)
株式会社サステナブルデザイン研究所 (神奈川県)
受賞番号
16G020120
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

“musik”は、演奏会場で使用することを目的とした電子楽譜表示端末です。紙のような表示能力を持つ13.3インチ電子ペーパーを2枚用いた2画面見開き型の構造となっています。端末は、譜面台に置ける軽さ、譜面台での操作に最適なタッチパネル、楽譜への書込みが可能なペンに対応しています。本体に本革を採用し包むことで、「やわらかさ」が安心感を与えるデザインとなっています。端末に表示する楽譜には、音符毎に電子化された楽譜を開発し、新たな演奏体験を提案していきます。演奏家がストレスを感じることなく演奏できるよう、今後も楽譜専用端末としての扱いやすさ、完成度を追求していきます。

プロデューサー

株式会社デザインМプラス

ディレクター

株式会社デザインМプラス 山田 誠

デザイナー

株式会社サステナブルデザイン研究所 中村 光宏

発表
2016年5月
販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

本体に本革を採用し包むことで、従来の電子機器と違い、その「やわらかさ」が安心感を与えるデザイン

背景

これまでの電子楽譜端末は、iPadやタブレットを使い、楽譜アプリとして提供されていますが、演奏会で使用されることは少なく用途が限定されています。理由としては、楽譜の表示画面が1つ、液晶では目が疲れる、重量が重い、バッテリー駆動時間が短いことが要因と考えられます。演奏家がストレスを感じることなく快適な演奏ができる楽譜端末があれば、これまでにない演奏体験が得られると想い、企画・開発するに至りました。

デザイナーの想い

iPadやタブレット等プレート型端末は、軽く薄い金属筐体設計を競った結果、似たデザインとなっています。プレート型端末でも用途が異なればデザインコンセプトは異なります。オーケストラ用やピアノ用の譜面台に置く楽譜端末が金属筐体であるべきか、薄い筐体のiPad Proを片手で持った時に感じる不安定さ。それなら、片手で持つのに適した厚みと手に馴染むやわらかい筐体であるべきと想いを込めてデザインしました。

企画・開発の意義

外装を柔らかい素材とすることで手に馴染む安心感があります。従来の電子機器に見受けられる金属面が剥き出していないので、本体を落としても演奏会場や楽器や人を傷つけないように配慮しました。お子様が長時間使用しても目が疲れにくい電子ペーパーを採用しています。世界には多くの演奏家がおり、お子様から年配者まで音楽教育を享受しています。教育現場でも楽譜表示端末として長く継続使用できるように企画・開発致しました。

創意工夫

紙の楽譜の使い勝手を継承し紙から電子楽譜への違和感ない移行ができるよう創意工夫しました。 演奏時の操作の煩わしさを排除する為には、電子機器固有の操作ボタンを排除する必要がありました。静電タッチ操作に対応した電子ペーパーを採用し端末を開いた表示面には操作ボタンが一切ないようにしました。2つの画面間は本革が持つやわらかい素材で繋ぐことで端末を開閉する際の扱いやすさを実現しました。2つの表示画面に楽譜を連動して表示させる為には、画面毎に独立して制御できるよう2つのシステムを搭載しました。演奏者がストレスなく2画面連動して、高速に譜面めくりができるようにしました。電子楽譜に関しては、PDF形式の楽譜では、紙の楽譜体験から大きな進化がないと考えました。音符毎に電子化された新たな楽譜を提供することで、楽曲や演奏動画との連動も可能な、これまでにない演奏体験を享受できる楽譜配信サービスを提供していきます。

仕様

13.3インチ電子ペーパー搭載2画面見開き型の電子楽譜表示端末。試作端末の外形寸法:端末を閉じた時/ 約320mm x 約250mm x 約18mm(最薄部約6mm)、端末を開いた時/ 約320mm x 約500mm x 約9mm(最薄部約3mm) 。重量:約760g。

審査委員の評価

紙の楽譜は、音楽演奏の歴史の中で、長年誰も疑問に思わない、当たり前の存在だったのではないだろうか。そんな中、譜面をめくったり、持ち運んだりする際に、恐らく見過ごされていたであろう演奏家が抱える課題に対し、電子ペーパーを使った楽譜の提案に踏み出した製品。実用的なテクノロジーを取り入れて、新しい演奏スタイルの提案を行う意義ある取り組みに対し、評価をしたい。今後、この分野がどのように展開されていくか楽しみである。

担当審査委員| 濱田 芳治   佐々木 千穂   手槌 りか   松山 剛己  

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