GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
流通規格外広葉樹の循環型活用プロジェクト [Neo Woods 根尾の広葉樹活用プロジェクト]
事業主体名
根尾の広葉樹活用プロジェクト連携協定
分類
地域・コミュニティづくり/社会貢献活動
受賞企業
根尾の広葉樹活用プロジェクト連携協定 (岐阜県)
受賞番号
15G141262
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

岐阜県本巣市根尾地域は冷温帯林と暖温帯林の境界に位置し、多彩な広葉樹が生育する。また、高山市は国内一の木製品の産地として知られる。 本プロジェクトは同県内の広葉樹に携わる木材生産者(林業事業者)と製材業者、木製品を製造販売する木工業者が連携し、日本各地で施業される水源林造成事業の過程で一定量発生する広葉樹のうち、今まで木工材料として捉えられてこなかった流通規格外材を木製品に活用するための調達及び製材乾燥技術を確立し、多種多様な広葉樹の魅力を生かした商品開発と販売を行う。その収益の一部を根尾の広葉樹の森育成に還元し、地場型・循環型の国産広葉樹有効活用システムを構築する。

プロデューサー

オークヴィレッジ株式会社 常務取締役 佐々木一弘

ディレクター

オークヴィレッジ株式会社 常務取締役 佐々木一弘/企画営業部 森進太郎

デザイナー

オークヴィレッジ株式会社 意匠設計室 矢島章亜

オークヴィレッジ株式会社 常務取締役 佐々木一弘

発売予定
2015年10月
販売地域

国内・海外共通仕様

仕様

地場型・循環型の国産広葉樹活用システム。岐阜県本巣市根尾地域の流通規格外広葉樹を活用し、商品開発・販売を行い、収益の一部を根尾地域の広葉樹林育成へ還元。

受賞対象の詳細

背景

日本は国土の7割を森に覆われる森林大国であり、多種多様な広葉樹が自生している。現在各地で行われている水源林造成事業の過程で必ず一定量の広葉樹が伐りだされるが、流通規格を満たす材のみが木工材料として市場に出荷され、その他は粉砕され安価なパルプ原料等になる。一方、広葉樹の木材流通量は世界的に減少し価格は高騰を続けており、調達のほとんどを輸入に頼る国内の多くの木工業者は、極めて深刻な状況に直面している。

デザインコンセプト

国産広葉樹を活用する地場型・循環型の仕組を構築し、森と生産者と生活者との新たな関係を拓く。

企画・開発の意義

流通規格外広葉樹の木工材料としての価値の創出。/地場での循環型「素材調達〜製造販売〜育林」スキームの確立。/すべての生産過程におけるトレーサビリティー明確化による生活者への安心感の提供。/近場から材料調達が可能になることによる材料の安定供給、材料およびエネルギーコスト低減と市場価格への還元、二酸化炭素排出量のさらなる低減。/本ビジネスモデルの各地への応用と波及による、近未来型林業・木工業の提案。

創意工夫

近場であることを最大限利用し、木工職人が造林現場で当該木材を直に見て、用途を見定め仕分けることにより、造林現場では判断できなかった高付加価値木製品化に必須のきめ細かい調達条件設定を可能にする。/多様な森林で任意に調達される造林現場の木材は、樹種や樹形、太さがまちまちである。実験を繰り返すことにより、効率の良い製材の仕組及び人工乾燥条件を導き出す。/例えばブナ材は、国内の良材が枯渇したといわれて久しいが、根尾地域には小径ではあるが適量存在する。ブナは肌の色が美しく曲げに強いため遊具、子供用家具に最適である。このように、木の個性を見極め、その性質や物理的特性に応じ適材適所に用いる商品開発を行う。/展示会の開催やwebサイト開設を通じ、規格外広葉樹の価値、生産地や生産者、製作者のわかるモノ造りの価値、本プロジェクトの環境に対する貢献度、木のモノ造りの継承可能性を拓く価値などを発信。

デザイナーの想い

根尾地域の美しい木材を、製品としてどう表現するかということはもとより、この取組の本当の意味を伝えたいと思っています。一方でどんなに社会的意義のあることでも最終的に生み出される製品が生活者に選ばれなければ状況は動きません。日本の森林の未来のために規格外広葉樹の有効活用は不可欠です。根尾材を適材適所に用いた製品を届けるスキーム構築により、本プロジェクトが推進力を持つ契機を創出したいと考えています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

オークヴィレッジ高山ショールーム(岐阜県高山市)オークヴィレッジ自由が丘ショールーム(東京都目黒区)

審査委員の評価

いわば林業のリ・デザインに取り組んだプロジェクト。通常は破砕されてパルプや燃料にされる運命にあった規格外広葉樹の木工製品化に焦点をあて、地場で育林、生産、加工、販売までを完結させる、全国に応用可能なスキームを構築している。調達の段階で、製品のデザイナーでもある木工職人が直接森に赴き、木材を見て用途を見極めるなど、地域完結型のスキームであるからこそ可能な方法を採り入れるなど、品質への高い意識も感じられる。収益を広葉樹林育成に還元する循環型ビジネスとなっている点も評価された。

担当審査委員| 横川 正紀   色部 義昭   上田 壮一   南雲 勝志   山崎 亮  

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