GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン・未来づくりデザイン賞

受賞対象名
農業と食文化への取組み:農場併設商業施設 [京都八百一本館]
事業主体名
株式会社セントラルフルーツ
分類
地域・コミュニティづくり/社会貢献活動
受賞企業
株式会社セントラルフルーツ (京都府)
鹿島建設株式会社 (東京都)
株式会社インデス (兵庫県)
株式会社ポリディアインク一級建築士事務所 (兵庫県)
受賞番号
15G141243
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

京都八百一本館は、日本の「農業・流通・食」のあるべき姿を伝える食の総合施設である。事業主は、全国に青果物専門店を展開し、また農業生産法人として農業を営み、生産者、販売者、消費者を繋いできた。 今農業は様々な問題を抱える。「野菜、農業のことをもっと知って欲しい」との想いから、京都の都心で、他に例のないビジネス・モデル「八百一の杜構想」が始まった。青果物販売、飲食店舗の他、3階は畑土厚60cmの農場で四季折々の野菜を耕作。加工から販売まで一貫して行い、採れたての野菜も味わえる。 生産者・販売者・消費者が、ここで出会い対話することで、農業の大切さ、食べる楽しさ、豊かさを感じられる環境を形成している。

プロデューサー

株式会社セントラルフルーツ 田中勝三

ディレクター

株式会社セントラルフルーツ 田中基代+鹿島建設株式会社 荒井康昭、三輪敦 +株式会社インデス 八木宏嗣+株式会社ポリディアインク一級建築士事務所 中住直義

デザイナー

鹿島建設株式会社 荒井康昭+株式会社インデス 八木宏嗣、橋本遥+株式会社ポリディアインク一級建築士事務所 中住直義

デザインコープ

詳細情報

http://www.kyotoyaoichihonkan.com/

利用開始
2013年4月20日
販売地域

日本国内向け

設置場所

京都市中京区東洞院通三条下る三文字町220

仕様

建築面積 1,223㎡ 延床面積 3,741㎡ 構造・階数 RC造 、地下1階・地上3階 最高高 15.96m 外部仕上 せっ器質タイル、コンクリート打放し撥水剤塗布(本実型枠)

受賞対象の詳細

背景

日本の農業は、生産者、販売者、消費者がそれぞれに役割を持ち、補い合い成り立ってきた。しかし、農村の後継者不在、食品偽装、ものの価値の低下など様々な問題を抱え、食に対する危機を招いている。これに対し、日本の農業の未来を何とかしたい、農業を通じて若者の活躍の場、子供たちの教育の場をつくりたいとの想いから、事業主は「八百一の杜構想」を立ち上げ、京都の都心で、農業、食の本質を伝える施設づくりを始めた。

デザインコンセプト

「八百一の杜構想 農業・流通・食」の具現化。農業を伝える 。人から人へ本質を伝える 。水と生命の表現

企画・開発の意義

①京都の中心部で農業を伝える ・丹波農場の畑土を移植した屋上農場を設け本物の農業を営む。・産業として成り立つ農業、若者の雇用の場を創出する。②食育・環境教育を広める・六角農場を活用し、子供たちに野菜と触れる楽しさ、食べる豊かさを伝える。・生産者との対話を通じ、消費者の野菜への認識の深まりを促す。③町並みを尊重し、地域に賑わいをもたらす ・伝統的な街並みを尊重し、京の永続性を守った建築とする。

創意工夫

①農場の移植 ・丹波農場より畑土(土厚600mm)を導入し農地と同じ耕作環境を形成。 ②里山・井戸の再生 ・丹波農場より里山の植栽・樹木を移植。 ・既存井戸を再利用し、井水を主体に給水。 ・井筒を設置し京都の失われた風景を再生。災害時の非常用発電機による給水。 ③農業の営み(二十四節気七十二候、ミツバチ) ・農業の歴「二十四節気」プレートを農場に記し、日本の四季と作物、生き物の関係を知る。 ・ニホンミツバチとの共生による受粉で作物や地域緑地の活性化を促す ④京都の作法「見え方・見せ方」を守る ・商業施設でも内部は全て見せず、窓を少なく、透過性を慎む。 ⑤サインを多用しない ・作物や樹種なども人と人の対話で伝えることを大切にする ⑥地域に愛される施設 ・外壁は野菜の持つ微極線をデザインに取り入れ、圧迫感を軽減。 ・糞害を伴う鳩を優しく排除する微弱電流装置を設置。

デザイナーの想い

八百一本館には、日本の農業への想いがこめられている。豊かな風土に恵まれた日本の食卓ではかつて、家族が集い、「食べもの」を囲んだ団欒が広がり、かけがえのない大切な時を繰り広げてきた。野菜や肉、魚は、色や香り、味覚や音、食感と共に、四季の到来を人々に伝えてきた。日々の食や農業に対する小さな意識の変化が、やがてまちへと広がり、日本の農業に新たな変化をもたらすきっかけとなる館を目指した。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

京都八百一本館:京都府京都市中京区東洞院通三条下る三文字町220
京都八百一本館

審査委員の評価

コンセプトはもとより、実際に足を運んでもその規模も大きく、細かいところに至まで大変丁寧にデザインされていて素晴らしい。 一次産業の経験も活かした本格的な屋上農園や館内にある複数の飲食店の内容も大変質が高く普遍的な館として、今後の活動に期待したい。

担当審査委員| 横川 正紀   色部 義昭   上田 壮一   南雲 勝志   山崎 亮  

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