GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
割箸 [文様割箸]
事業主体名
小島梢
分類
産業向けの社会貢献
受賞企業
吉野町 (奈良県)
竹内製箸所 (奈良県)
奈良県立吉野高等学校 森林科学科 農業クラブ よしの調査隊 (奈良県)
株式会社電通 中部支社 (愛知県)
受賞番号
15G131211
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

文様割箸は、国産割箸生産地として名高い奈良県吉野町の産官学協働による、国産割箸普及を目的としたプロダクトデザインプロジェクトです。吉野町監修のもと、文様割箸の表裏には、日本の伝統文様を施しています。元来、文様にはそれぞれ意味があり、本プロジェクトでは6種の文様を使用しています:市松文様→必勝祈願、亀甲文様→健康長寿、七宝文様→商売繁盛、麻葉文様→子孫繁栄、矢羽根文様→恋愛祈願、立湧文様→家運隆盛。文様は、奈良県立吉野高等学校の生徒によりレーザーカッターを使用して彫刻されています。割箸は、吉野町の竹内製作所で製造されている小判型(割箸の元祖と言われる表面が真っ平らな割箸)を使用しています。

デザイナー

小島梢

詳細情報

http://monyo-waribashi.jp

利用開始
2015年4月18日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

奈良県吉野町

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

願いをおてもとに、お守り割箸

背景

現在日本で消費される割箸は年間250億膳。しかし外国産に比べ単価の高い国産割箸の使用は、5%にも満たない現状です。奈良県吉野町で製造される国産割箸は、製造過程で薬剤を使用しない、製材の際の端材を利用するなど、外国産の割箸に比べ、非常に上質で知恵の詰まったプロダクトです。そこで国産割箸に目を向けてもらうため、新しい付加価値をもった割箸を考えられないか?と、このプロダクトの製作は始まりました。

デザイナーの想い

明治時代、奈良県で考案された割箸は「おもてなし」の席で何度も洗った箸を出す事が、本当の意味で「おもてなし」といえるのか?と考えられ、「未使用の証」をもった箸として誕生しました。また吉野町の割箸は、製材の端材を使用する等、割箸のために伐採することもありません。国産割箸は、日本の知恵と精神が詰まった、日本の最高傑作プロダクトです。そんな日本の素晴らしいプロダクトを世の中に普及して行きたいと思いました。

企画・開発の意義

普通の割箸に日本の願いが込められた文様を彫刻する事で、例えば、市松文様割箸→必勝祈願は受験のために使用したり、矢羽根文様割箸→良縁祈願は結婚式のために使用したりなど、これまでにない割箸の使用シーンを生み、国産割箸の使用頻度、認知向上に、つなげていきます。

創意工夫

日本の文様には様々なものがありますが、具体的に願いが込められている物には、実は限りがあります。そこでまずは、割箸に施す文様のセレクトに時間をかけ、その次に、どのくらい緻密なデザインにすれば一般の方に驚いてもらえるかの検証を重ねました。また、吉野町監修という事で、吉野ゆかりの文様として、立涌文を探し出すなど、プロジェクト全体としてみた時もコンセプトがぶれないよう、慎重にデザインを進めて行きました。

仕様

文様割箸は、奈良県吉野町の竹内製箸所で製造される、小判型という表面が真っ平らな割箸(割箸の元祖の形とされている。)の表面に、奈良県立吉野高等学校の生徒がレーザーカッターで日本の文様を施した割箸を中心とした、吉野町監修による産官学恊働での、地域の活性化と国産割箸普及のためのプロジェクトです。割箸のデザインは6種 、サイズは210×10、素材は吉野杉

どこで購入できるか、
どこで見られるか

奈良県吉野町
文様割箸

審査委員の評価

衰退する地場産業の再生に向けて様々な取り組みが全国で行われているが、自治体、製造主体、クリエイターらによる単なるアライアンスだけでは継続的な活性化にはつながらない。このプロジェクトは、割り箸の本来的意味、吉野という土地の歴史、そして古来より現在の生活においても失われない人々の「願い」を、文様を施した割り箸に集約させたものである。地域の様々なリソースを活用し、一つの物語を練り上げた編集デザインの力を高く評価したい。

担当審査委員| 日高 一樹   青山 和浩   櫛 勝彦   林 千晶  

ページトップへ