GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
観光船 [富岩水上ライン「fugan」]
事業主体名
富山県
分類
移動用機器・設備
受賞企業
富山県 (富山県)
受賞番号
15G060627
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

富山県環水公園から富岩運河、中島閘門を通り、岩瀬を結ぶ運河クルーズ「富岩水上ライン」を運航する観光船。環境に配慮した、蓄電池とソーラーパネルからの自然へネルギーを利用した電気船で、軽量化を考慮して船体にはアルミ合金を使用。岸壁や桟橋から、少ない段差で乗降できる、身障者対応(交通バリアフリー法)の設備を備える。

プロデューサー

富山県知事 石井隆一

ディレクター

GKインダストリアルデザイン 田中一雄

デザイナー

GKインダストリアルデザイン 朝倉重徳、若尾講介

利用開始
2015年3月27日
販売地域

日本国内向け

設置場所

富山県富岩運河環水公園

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

歴史・文化のある環境に調和する品格と、乗ってみたくなる魅力

背景

富岩水上ラインは平成21年から、富岩運河の歴史と水辺の環境学習促進、賑わい創出と観光振興を目的として運行を開始した。電気船「SORA」と電気ボート「もみじ」がすでに運行しているが、乗客数の増加、風雨対策、身障者対応等の理由で、新造艇が必要になった。また、北陸新幹線開業に向けて、船自体も観光資源となるように、ソーラー発電を行う環境に配慮したエコな船を建造することとした。

デザイナーの想い

水上に浮遊する船は他のどの乗り物とも異なり、自由で孤立している。この感覚を、船の中での安心感と、外界自然環境との一体感として捉え、全体をフレーム構造で包み(安心感)、その中をさらに守られたスクエアな室内部分と、より外界と繋がる後部屋外デッキに分け、ミースファンデルローエのファンズワース邸やバルセロナパビリオンを想起するような、壁(船の外壁面)のない建築的構成でまとめた。

企画・開発の意義

乗ってみたくなる魅力ある船があることで、歴史的価値のある富岩運河や、水位差を二対の扉で調節するパナマ運河方式の中島閘門などを、水上の目線で体験できる機会が増える。また、乗るだけでなく、ゆったりした船の航行を眺めることも心の癒しに繋がるが、富岩運河の景観と、それに調和する美しい船の存在によって効果は増大する。

創意工夫

ワンオフ(特注の単品)で、しかも定員50人強規模の船に、オリジナルの座席を造ることは極めて難しい。それを強度、清掃性、板厚構造によるスペース効率など船の腰掛けには相応しい素材であるデコラヴィータ板材を成形にすることで解決した。3人掛けの型の1個を、2人掛けと身障者用の肘掛け付きの腰掛けとなるよう対応した。

仕様

全長約17.7m、幅約3.3m、総トン数約16t 、最大搭載人員58名

どこで購入できるか、
どこで見られるか

富山県富岩運河環水公園
富岩水上ライン

審査委員の評価

建築的な空間構成のコンセプトに基づき、スクエアな室内空間と解放的なデッキデザインを実現している、富山環水公園から富岩運河、中島閘門を通り、岩瀬を結ぶ運河は富山の伝統的な移動風景だが、モダンなモビリティデザインの提案を行うことで、印象的な異化の風景を実現している点を評価したい。

担当審査委員| 森口 将之   青木 俊介   根津 孝太   羽藤 英二   原 研哉  

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