GOOD DESIGN AWARD

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2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
木造住宅用金物 [三栄式羽子板ボルト]
事業主体名
株式会社三栄建築設計
分類
住宅用工法
受賞企業
株式会社三栄建築設計 (東京都)
受賞番号
15G050528
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

地震や台風などで建物が歪まないように、梁と梁を接合する金物です。戸建木造住宅では、梁同士の接合箇所が200ヶ所以上あり、それらは人の手によって取り付けられます。三栄式羽子板ボルトは、容易な構造とすることで取り付け負担を減らし、確実な取り付けを促進します。また、木材特有の「木痩せ」等の経年変化に対して、ボルト部分のスプリングが追随し、歪みの原因となる「接合部の緩み」を防止するのに有効な製品です。

ディレクター

株式会社三栄建築設計 中山 圭又

発売
2015年2月
販売地域

日本国内向け

設置場所

戸建木造住宅

仕様

寸法:98mm×25mm×25mm

受賞対象の詳細

背景

人が安心して永住できる「住まい」には、耐震性・耐風性は然る事ながら、接合部の緩みによる「歪み」を防ぐ必要があると考えました。戸建木造住宅で使用する梁の本数は100本程度あり、梁を相互に組むことで接合部分が200ヶ所程度できます。一ヶ所ごと確実に緊結し、住宅が役目を終えるまで強固な状態を保つ必要があります。その為、「木材の経年変化に追随」し、「取り付けが容易」な金物を開発できないかと考えました。

デザインコンセプト

木材の経年変化に追随し、容易な構造による確実な取り付けが可能な金物

企画・開発の意義

戸建木造住宅が役目を終えるまでに起こる、外的要因(地震や台風など)や内的要因(木材特有の経年変化)による影響に対して粘り強く追随し、最後まで金物の役割を果たすことで「安心して永住できる住まい」を可能にします。それを実現するには、高齢化する施工者の負担を軽減しつつ、確実な取り付けを可能にする容易な構造が必要です。三栄式羽子板ボルトは、「つくり手から住まい手へ堅実な安全・安心の提供」を実現します。

創意工夫

地震や台風等による振動と木痩せによって起こるボルトの緩みを追随し、永続的に緊結することが第一の課題であり、その大量の緊結部分を確実に施工することが第二の課題でした。木材は樹種や繊維方向、含水率によって収縮率(木痩せ)は異なる為、追随する範囲を十分設ける必要があり、かつ、大量消費が求められる金物であることからコストは抑える必要があります。コストバランスを考慮し、追随する部分の材料は、単一工場で生産できるように本体部材と同質材料のスプリング形式とし、スプリングは価格を抑えながらも条件を満足させる太さ・サイズを選定しました。また、施工者の手間と安全面を考慮し、片手でボルトを確実に締められるように工夫しました。空回り防止として、本体からボルトを挟み込むように板を立ち上げた形状とし、かつ、確実な施工ができているか目視確認できるように締め忘れ防止刻印を設け、取り付け不備を無くすことを注力しました。

デザイナーの想い

少子高齢化が進む日本では、「住まい手」と「つくり手」に優しい戸建木造住宅が必要だと考えます。歪み難い住宅は、メンテナンスなどの住まい手の負担を軽減し、当たり前の日常を長く生み出します。施工が容易な住宅は、労働負荷を軽減し、長く元気に働ける環境を生み出します。住宅は生活の器であり、家族の活動拠点であります。その場所が安全で安心である為に、戸建木造住宅の普及に寄与していきたいと考えています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社 三栄建築設計 東京支店 ショールーム

審査委員の評価

木造住宅の耐震のための梁強化用金物である。耐震の梁を対象とした強化金物は、大がかりなものから簡易なものまで多岐にわたるが、もっとも小型で簡便な金具である。115円という価格ゆえ、梁同士の接合箇所に多くの数設置し緩みを防止するタイプである。施工の容易さは、スプリングの締め付けを片手でもできることや空回り防止の工夫、締め付け時の黙視が可能な刻印など、小さいながら細かな工夫の成果である。

担当審査委員| 五十嵐 久枝   鈴野 浩一   長町 志穂   服部 滋樹   山田 晃三  

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