GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
街路空間 [丸の内仲通り]
事業主体名
大丸有まちづくり協議会・大丸有エリアマネジメント協会・千代田区・三菱地所・三菱地所設計
分類
都市づくり、地域づくり、コミュニティづくり
受賞企業
一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会 (東京都)
NPO法人大丸有エリアマネジメント協会 (東京都)
千代田区 (東京都)
三菱地所株式会社 (東京都)
株式会社三菱地所設計 (東京都)
受賞番号
14G141196
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

日本経済を先導するビジネスコミュニティ、大手町・丸の内・有楽町地区を南北に貫く中心軸の通り。世界に誇り得る開かれた都市空間。公民で合意策定した「まちづくりガイドライン」が描く将来像に基づき整備された街路であり、「人が中心の空間」に改変するため、ハード面では車道を狭め歩道を拡幅、皇居の濠や周辺景観と呼応する緑豊かな美しい通り環境を創出。更に植栽・サイン・照明等の充実を背景に、ソフト面ではエリアマネジメント組織が「ストリートを舞台」とする様々なイベントや活動を10年以上継続している実績がある。「通過する街路」から「快適な交流空間」へ。道路という固定観念を変える地域づくりは、更に進化を続けている。

プロデューサー

(一社)大丸有まちづくり協議会 + 千代田区 + 三菱地所(株)

ディレクター

(特非)大丸有エリアマネジメント協会 + 三菱地所(株)

デザイナー

(株)三菱地所設計

利用開始
2002年8月
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

東京都千代田区丸の内二丁目・丸の内三丁目

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

コミュニティに交流と回遊が生まれる、快適な街路空間「都市の居間<アーバン・リビング・ルーム>」創出

背景

日本の高度経済成長を支えた120haのビジネス街の中心軸として、有楽町・丸の内を貫き大手町へと至るこの通りは、かつて植栽帯と段差で歩車分離された車主体の前提で機能的動線だったが、1990年代以降の東京都心部の多機能化転換と機能更新により再開発が進み、ビジネス活動だけでなく個人生活の「賑わい」を取り込む街づくりが求められ、ストリートにも快適性・活動性と歩行者回遊性が重視される時代背景に転じた。

デザイナーの想い

歩道・車道という意識や隔たりを超えて「建物から建物までを一つの空間」として認識してデザインを始めることが重要だった。人々の交流が生まれ、コミュニティ活動の場となってこそストリート空間は活かされ、更に人々を惹きつける。街路の整備(ハード)とエリアマネジメントの活動(ソフト)が一体となって初めて、その都市空間が本質的に持っていた魅力を発揮できるという実例として、世界各地からの来訪者に体感してほしい。

企画・開発の意義

一過性の通行動線だった道路空間の機能を、日常活動の中で価値ある場所へと変容させること。街に暮らす人、街を訪れる人が憩い、交流する場に変えること。そのためには「居間のように快適な場所」であることが必要である。その空間提供を、道路に面する複数民間地権者と公道を管理する千代田区の合意協力で実現することにより、コミュニティの賑わいを生み出す「中心軸の通り」を、再開発の中で装い新たに創出することを企図した。

創意工夫

「交流が生まれる快適な通り」実現のため、公民でコンセプトを合意し次の工夫を行った。歩車道の段差を縮め、双方に同一の天然石舗装材(アルゼンチン斑岩)を用い、道路に必要な堅牢性、街路全体に亘る一体感を創出。歩車道境界の横断抑止ボラードには、一部に植栽可能な製品を織り交ぜて彩りを加えた。平時の安全確保と、イベント時の街路一体の会場化を考慮。街路灯にはエリアマネジメント組織が管理するバナーフラッグやハンギングバスケットを設置可能として賑わい演出。イルミネーションなどイベント用電源も確保した。緑の軸となる街路樹種は、夏の緑陰と冬の日差しに期待して落葉樹を基本に構成。ケヤキの樹冠が路面に緑陰を拡げ、通りの両側をつなぐ天蓋効果を創出した。街区によりカツラ、アメリカフウ、シナノキを交え、並木の景観にリズム感と彩り変化を加えた。街路樹の間にベンチやアートを設置することで「都市の居間」のインテリアとしている。

仕様

用途:道路 延長:全長 約1,200m 幅員:17.5〜21.0m(歩道片側7m・車道7m)

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都千代田区丸の内二丁目・丸の内三丁目路上

審査委員の評価

東京のど真ん中にありながら歩行者に優しく、洗練された店舗と街路が織りなすインターナショナルな爽やかで気持ちいい空間。その実現のために、大手町・丸の内・有楽町仲通り地区全体の協働と道路に面する複数民間地権者、公道を管理する千代田区の様々な合意協力で安全で魅力的な街路空間を実現している。さらに年間を通じ魅力的なイベントも継続して行っている。ハード整備とエリアマネジメントの活動が一体となって初めて生まれた、日本を代表する質の高い街路空間のお手本である。

担当審査委員| 南雲 勝志   石川 初   林 千晶   横川 正紀  

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