GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
研究開発プロジェクト [Reactor for Awareness in Motion [RAM]]
事業主体名
山口情報芸術センター[YCAM]
分類
研究活動、研究手法
受賞企業
山口情報芸術センター[YCAM] (山口県)
受賞番号
14G131137
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

山口情報芸術センターの研究開発チームYCAM InterLabを中心に、世界的なダンサー安藤洋子と、テクノロジーの専門家たちが、2010年から進めてきたプロジェクト。ダンスをダンサーと環境とのインタラクションとして捉え、プログラミングによって環境をダイナミックに変化させることで、人の意識に働きかけ、ダンスを引き出していくことを中心的なコンセプトに置いています。現在までに、ダンサーの動きをリアルタイムに解析する技術と、ダンサーの想像力を刺激する環境をデザインする技術を開発。身体の可能性をテクノロジーを通じて探求しており、動きを引き出すシステムとして、その研究対象はダンス以外にも拡がっています。

プロデューサー

山口情報芸術センター[YCAM] 竹下暁子、西翼、塩見直子

ディレクター

山口情報芸術センター[YCAM] InterLab 伊藤隆之、大脇理智 ザ・フォーサイス・カンパニー 安藤洋子

デザイナー

大西義人、比嘉了、清水基、カイル・マクドナルド、神田竜、ひつじ、筧康明、山口情報芸術センター[YCAM] 今野恵菜、クラレンス・ン、高原文江、岩田拓朗、伊勢尚生、阿部一直

詳細情報

http://ram.ycam.jp

利用開始
2012年3月
販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

テクノロジーから動きを生み出すー身体とテクノロジーが交差するプラットフォームを提供する研究開発

背景

プログラミングを行うダンサーや、ダンサーと協働する技術者など次世代のアーティストが登場し始める中、彼らが使いやすいツールを開発し、それをオープンソースで公開したり、ワークショップを開催することで、身体とテクノロジーを軸にアーティストや研究者が繋がるコミュニティをつくることを目指しています。また既に事例の多い、単なる演出効果としてではなく、身体に働きかけるテクノロジーを開発の出発点としています。

デザイナーの想い

RAMでは、ダンサーがシステムを使用した後に、体験したことが一定期間身体に記憶されることがわかっており、身体の学習プロセスにも着目しています。そうした研究開発の延長線上には、芸術だけではなく、テクノロジーを通じて身体の能力を高めたり、発見することを目的としたスポーツやゲーム、リハビリなど様々な現場での応用の可能性が開かれており、実際にワークショップを通じて利用者や用途の拡大が実現しています。

企画・開発の意義

ソフトウェアのコード、ハードウェアの組み立て方などすべてをオープンソースで公開していることで、身体とテクノロジーにまたがる創作や研究に関わる人々同士が繋がり、より多くの事例を生み出していくことを目指しています。また、システムを使ったワークショップをあわせて企画・実施しており、異なるジャンルの人々の直接的な出会いやコラボレーションを促進するとともに、その成果がシステムに還元されています。

創意工夫

本プロジェクトでは、ダンスの環境をデザインするためのソフトウェア開発用ツールキット「RAM Dance Toolkit」や、比較的安価に自作可能で、かつ創作に耐える精度のモーションキャプチャーシステム「MOTIONER(モーショナー)」を開発。それらを全て無料のオープンソースで公開しています。システムによって、通常はダンサーの意識の中にのみ設定されている環境のイメージを、言語化=外在化し、ダンサーは環境からのリアルタイムのフィードバックを映像や音声を通して観察しながら、より多様な動きのアプローチを試みることが出来ます。このことは、創作に関わる様々な分野の人たちが、具体的な環境を検証しながら、ダイナミックな変更を含む素早いトライアンドエラー繰り返すことが可能になることを意味し、チームでの創作や研究において、課題をよりクリアにし、深く取り組めるようになることを目指しています。

仕様

RAMDanceToolkit アプリケーション及びMOTIONER: Mac OS 10.7以上、Windows7以上

どこで購入できるか、
どこで見られるか

Reactor for Awareness in Motion [RAM]公式ウェブサイト
Reactor for Awareness in Motion [RAM]公式ウェブサイト
RAM Dance Toolkit github wikiページ
MOTIONER github wikiページ

審査委員の評価

ダンサーとプログラマーが協業できる環境を提供し、振り付け師とダンサーとの新しい関係をデザインしている。オープンソース化することにより、データの再利用など身体行為のプラットフォームとしても発展が期待できる。

担当審査委員| 暦本 純一   江渡 浩一郎   中川 淳   日高 一樹   松下 計  

ページトップへ