GOOD DESIGN AWARD

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2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
データ可視化装置 [フェーズドアレイ気象レーダ及びセンサ融合システムのデータ可視化装置]
事業主体名
株式会社 東芝
分類
公共用機器のインターフェイス、インタラクション
受賞企業
株式会社東芝 (東京都)
独立行政法人情報通信研究機構 (東京都)
受賞番号
14G131073
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

半径60Km高度14kmの空間の3次元構造を、100mメッシュでわずか10秒で観測するフェーズドアレイ気象レーダと、多様な気象センサを融合したシステムにおいて、膨大な観測データを統合して可視化する装置のGUI。局所的・突発的に発生するゲリラ豪雨や竜巻等の異常気象の監視や予測に役立つ積乱雲の研究のため、データ同士の比較がしやすく、多角的な分析によりその特異性が発見しやすいGUIとなっている。気象関連の研究者や予報業務機関関係者に限らず、自治体の防災担当者の利活用も期待されるシステムである。

プロデューサー

独立行政法人情報通信研究機構 電磁波計測研究所 研究所長 井口俊夫

ディレクター

株式会社東芝 デザインセンター デザイン第一部 参事 西川太一郎

デザイナー

株式会社東芝 デザインセンター デザイン第一部 主務 衣斐秀輝

利用開始
2014年3月14日
販売地域

日本国内向け

設置場所

独立行政法人情報通信研究機構 本部、未来ICT研究所、沖縄電磁波技術センター

仕様

1280 pixel × 680 pixel

受賞対象の詳細

背景

ゲリラ豪雨や竜巻をもたらす積乱雲は、数キロ程度の局所的に発生・発達し、消滅までの時間が30分程度と短いため、これまでは、詳細な観測が困難であった。2012年、NICT・大阪大学・東芝で共同開発したフェーズドアレイ気象レーダは、レーダ単体での運用であった。また、複数のセンサを用いる場合、センサ毎に観測データを表示する装置が存在し、データ同士の比較、統合な解析や操作が困難だった。

デザインコンセプト

データ同士の比較がしやすく、その特異点が発見しやすいことで研究を推し進めるための「気づき」を促す。

企画・開発の意義

複数データを、並べる/重ねるといった比較表示やパラメータの操作で動的に変化するグラフ表示等により、データの特異点を発見しやすいGUIとし、それにより気象研究が促進する効果を狙った。気象の研究が進むことで、日常的な天気予報の精度が上がると同時に、様々なサービスに活かされる。ゲリラ豪雨や竜巻などの突発的異常気象の原因究明や、その短時間予測は、防災システムの精度向上にも活用が見込まれる。

創意工夫

気象研究のプロフェッショナルのためのインタフェースとして、50種を超える気象データの統合と、それらをハンドリングし比較・分析しやすいGUIとすることが求められた。そこで、表示・操作の統一はもとより、データ同士を並べる/重ねるといった表示方法の選択ができ、その際のグラフをワンクリックで入れ替える機能、過去/現在のデータ切り替えをトグルで繰り返しできる機能等によりデータ同士の比較がしやすいGUIとした。加えて、グラフの色や閾値などをカスタマイズできたり、過去データを用いて状況再現ができることにより、データの特異点の発見しやすさを向上させた。また、各種設定のGUIは、一括設定や設定内容のコピー&ペーストを可能にする等で簡略化し、膨大なデータ閲覧機能の設定に費やす時間を短縮。観測と分析に集中できるGUIとした。

デザイナーの想い

膨大なデータを比較しやすく、その特異点が発見しやすいGUIとしてデザインしたが、本GUIを通して得られる研究成果が、昨今問題となっている局地的異常気象のメカニズム解明や、その予測精度向上に寄与し、防災や社会インフラ分野での活用が見込めるため、社会的意義を強く感じながらデザインした。生活者がゲリラ豪雨等を気にすることなく日々の生活を豊かに営めるようになることを期待している。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

独立行政法人情報通信研究機構 本部、未来ICT研究所、沖縄電磁波技術センター
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審査委員の評価

多様な気象センサー情報を統合的に観測する手段を提供している。この情報視覚化のデザインも秀逸であるが、それを研究者が自由に組み合わせて観測でき、柔軟性や拡張性も担保されている。

担当審査委員| 暦本 純一   江渡 浩一郎   中川 淳   日高 一樹   松下 計  

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