GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
コミュニケーションロボット [ロボット宇宙飛行士「キロボ」会話実験プロジェクト]
事業主体名
きぼうロボットプロジェクトチーム
分類
公共用のメディア・ソフトウェア・コンテンツ
受賞企業
株式会社電通 (東京都)
東京大学 先端科学技術研究センター (東京都)
株式会社ロボ・ガレージ (東京都)
トヨタ自動車株式会社 (愛知県)
受賞番号
14G121052
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

キロボは、4社共同プロジェクト「KIBO ROBOT PROJECT」で開発された、会話のできるロボット宇宙飛行士。宇宙へ行くために必要な14種類の厳しい試験を乗り越えて、2013年8月4日に種子島宇宙センターから宇宙へ出発。21日に国際宇宙ステーションで、ロボットとして世界で初めて宇宙での発話に成功。そして若田光一JAXA宇宙飛行士の到着を待ち、同年12月6日に世界で初めて“宇宙での人とロボットとの対話実験”にも成功した。この厳しい環境下で得られた成果は、今後の宇宙開発支援や、地上における人と共生するコミュニケーションロボット開発技術の発展に役立てていく。

プロデューサー

トヨタ自動車株式会社 製品企画本部製品企画室 主査 片岡 史憲

ディレクター

株式会社電通 コピーライター 西嶋 賴親

デザイナー

株式会社ロボ・ガレージ 代表取締役+東京大学先端科学技術研究センター特任准教授 高橋 智隆

詳細情報

http://kibo-robo.jp/

宇宙滞在開始
2013年8月
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

国際宇宙ステーション(ISS)

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

「人とロボットが共生」する未来を創造する為につくられた、宇宙で活動するコミュニケーションロボット

背景

2010年このプロジェクトはスタートした。当時、自信を失いつつあった「日本のものづくり」や、「夢みる子供たち」が減っていると感じた社会背景の中で、日本が世界に先駆けて前人未到の領域に挑戦する姿から、「希望」を感じとってもらいたいという想いに共感した4つの企業・大学が集結した。宇宙に初めて行ったのはロシア、月に初めて行ったのはアメリカ、そして宇宙に初めて会話ロボットを送り出すのは日本となるために。

デザイナーの想い

キロボは、3つのきぼうをその小さな背中に背負っている。日本の技術力のきぼう、子どもたちの明日へのきぼう、そしてロボットと人類が共生する未来へのきぼうの三つ。コミュニケーションロボットのコンセプトやデザインは、日本のポップカルチャーの強い影響を受けている。世界中が注目する宇宙ステーションにて宇宙飛行士との会話実験をすることで、日本の技術と文化を融合させたコミュニケーションロボットの可能性を示した。

企画・開発の意義

大学と大学発ベンチャー、車メーカー、広告会社の知見の融合による、宇宙での会話実験という世界初のチャレンジを通して、ロボットの外観や搭載機能、コミュニケーションデザインなど、ロボット分野における新たなナレッジと技術を獲得。また、マーケティングや世界への発信などのPRにも力を入れることで、ロボットと人類が共生する未来を提示し、「コミュニケーションロボット領域」の新しい価値を創造した。

創意工夫

一つ目は、産学官でのオープンイノベーション体制で実現したこと。ボディは大学発ベンチャー、コミュニケーション動作は大学、音声認識を用いた知能部分は車メーカー、会話内容や宇宙ステーション利用に関するコーディネートは広告会社がそれぞれ担い、JAXA等の宇宙関連機関の協力も得ながら、各者が持つナレッジを統合してコミュニケーションロボットを大きく進化させた。 二つ目は、10年後に人と共生するロボットのヴィジョンを提示すべく、適度な「未来」と「現在」を表現するデザインを、ハイブリッドカーやアニメーションのデザイン要素を取り入れながら実現した。 三つ目は、国際宇宙ステーションを舞台に宇宙飛行士との会話実験を実施したことで、コミュニケーションロボットの可能性を世界に示した。又、宇宙への打ち上げに向けた厳しい基準をクリアすることで、今後地上での実用化に際して要求される耐久性・安全性を高めることに成功した。

仕様

身長:約34cm、全幅:約18cm、奥行:約15cm、重量:1,000g、言語:日本語、搭載機能:音声認識、自然言語処理、音声(発話)合成、コミュニケーション動作、顔認識、コミュニケーション時映像及び音声の記録、地上管制室からの遠隔操作機能

どこで購入できるか、
どこで見られるか

全国のプラネタリウムやモーターショーなどで実施しているイベント
きぼうロボットプロジェクト公式ウェブサイト

審査委員の評価

宇宙機にハードウェアを搭載するためには、打ち上げから運用まで、数々の過酷な環境条件に耐えられることを示すための安全審査が不可欠だが、このロボットはその安全審査を通過して宇宙で稼動した、という点に第一の意義がある。一般的にロボットの形態や会話の内容に不満のある人も多いとは思うが、このロボットがきっかけとなって、さまざまなアプローチや議論が生れることを期待する。

担当審査委員| 永井 一史   鹿野 護   久保田 晃弘   遠山 正道   中谷 日出  

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