GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
ロービジョン者向けリーフレット [東北大学東北メディカル・メガバンク機構事業紹介リーフレット(ロービジョン者向け)2014年6月版]
事業主体名
東北大学東北メディカル・メガバンク機構
分類
公共向けの広告、宣伝
受賞企業
東北大学東北メディカル・メガバンク機構 (宮城県)
受賞番号
14G121047
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

東北大学が進める、宮城県の一般の地域住民に12万人(全県民の約5%)を対象とした長期健康プロジェクトの概要を説明するリーフレットを、視力が著しく制限されているロービジョンの方々向けにアレンジしたものを制作した。色覚がない方々も多いので、黒のみの印刷としコントラストを強くすると共に、フォントはUD(ユニバーサルデザイン)フォントを用い、概ね16ポイント以上とした。文章の始まりの位置のサインの統一など、ロービジョンの専門家の眼科医の監修を得て制作しながら、健常者にとっても利用可能で美しいと思われる印刷物を目指した。

プロデューサー

東北大学東北メディカル・メガバンク機構 広報・戦略室長 長神風二

ディレクター

東北大学東北メディカル・メガバンク機構 広報・戦略室長 長神風二/広報・戦略室 栗木美穂

デザイナー

東北大学東北メディカル・メガバンク機構 広報・戦略室 栗木美穂

詳細情報

http://www.megabank.tohoku.ac.jp/tommo/pr

利用開始
2014年6月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東北大学東北メディカル・メガバンク機構(宮城県仙台市青葉区星陵町2-1)

仕様

規格: H315×W210mm、8Pリーフレット 加工:綴じなし製本

受賞対象の詳細

背景

ロービジョン者は日本全国に150万人近くいて、約80人に一人に相当すると推定されているにも関わらず、対応している印刷物やウェブサイト等は少ない。現在、東北大学が宮城県で進める東北メディカル・メガバンク計画は、震災復興のための長期健康調査事業を中心とし12万人を対象としている。計画の概要を伝えるリーフレットを、ロービジョンの方々にも見やすいもので制作することは、事業の公共性から必要なことと考えた。

デザインコンセプト

ユニバーサルデザインフォント利用や単色、高コントラストなど厳しい制約の中で健常者にも美しい印刷物を

企画・開発の意義

印刷物をベースに行われる大学・研究機関等による調査研究活動では、従来、ロービジョンの方々をはじめとする視覚障害者を、そもそも「自ら調査に参加できる人」の対象外として捨象してきた。視覚以外は健常者と何ら変わらない方々を対象外とすることは、一種の差別につながるとさえ言える。本制作によって、調査・研究の対象を広げるのみならず、捨象されがちな対象者への視点の重要性を喚起できると考えている。

創意工夫

ロービジョン者用の印刷物については、非常に制約が大きい。まず、多色をつかうことが一部で認識されず寧ろ混乱を招く可能性があるので、黒一色とし、黒地に白の方が圧倒的に認識されやすいという過去の研究成果から、反転させた仕様とした。フォントはUD(ユニバーサルデザイン)フォントを用い、概ね16ポイント以上とした。こうした制約をクリアし、更に、ロービジョンの専門家の眼科医の監修を得て文章の始まりの位置の統一など、微細な点にも配慮しながら制作を行った。同時に、健常者が手にとっても違和感を強く感じることなく利用可能で、美しいと思われる印刷物を目指した。

デザイナーの想い

既存の印刷物を、視覚障害を持つ人々にとって可読性の高い印刷物に改善してゆくことで、全ての人がより公平で、文化的な生活ができる社会の実現に寄与出来ると考えた。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東北大学東北メディカル・メガバンク機構
東北大学東北メディカル・メガバンク機構

審査委員の評価

視力が低下した方の為に設計されたそのコンセプトがはっきりとしており、それを実現させたデザイン。ユニバーサルデザインであり、実際にロービジョンの方々には扱いやすいであろうし、一般の方々にも馴染まれる。そのコンセプトゆえ、独特の佇まいとなっているが、それがある種の個性として存在感をもつことにもつながっている。

担当審査委員| 永井 一史   鹿野 護   久保田 晃弘   遠山 正道   中谷 日出  

ページトップへ