GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
講堂 [松崎幼稚園講堂]
事業主体名
学校法人脇学園 松崎幼稚園
分類
公共用の空間・建築・施設
受賞企業
学校法人脇学園 松崎幼稚園 (山口県)
株式会社青木茂建築工房 (東京都)
受賞番号
14G110938
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

幼稚園型の認定こども園の講堂新築計画。幼稚園【kindergarten】の語源はドイツ語で【こどもの庭】の意味だが、対象こども園は自然から学ぶことを非常に大切にしている。こども園は計画敷地から車で15分の所に約10,000坪の田園・畑・川・森のある里山を所有している。里山で実践している保育を市街地の園庭にも取り入れるため、里山から樹木を移植し、小川、築山を設けた自然と触れ合える「あそびの森」という園庭を設けている。本計画はそのすぐ隣に建てられる講堂の新築計画である。講堂を建てることでこども達の遊べる空間が園庭全体に広がり、「あそびの森」が拡張し園全体が【こどもの庭】となることを目指した。

プロデューサー

学校法人脇学園 松崎幼稚園 理事長 脇正典

ディレクター

株式会社青木茂建築工房 代表取締役 青木茂

デザイナー

株式会社青木茂建築工房 代表取締役 青木茂

詳細情報

http://aokou.jp/works/architecture/post_30/

利用開始
2014年3月31日
販売地域

日本国内向け

設置場所

山口県防府市天神2丁目5−22

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

自然と触れ合う園庭「あそびの森」を拡張し、こどもの新たな遊びの場となる講堂の新築計画。

背景

計画敷地に建っていた築47年を経過した既存講堂は、耐震性が不足していた。また、園児の増加に伴い講堂が手狭になる、備品を収納する面積が不足する、老朽化など機能面でも問題が生じていたため、講堂の新築計画を行うこととなった。新築計画では、講堂の収容人数や収納力の増加、音響設備の充実が求められた。更に、「あそびの森」が拡張するような機能の付加が求められた。

デザイナーの想い

「あそびの森」を拡張する仕掛けに屋上への動線となるジャングルジムがある。バリアフリーが重要視される中あえて「挑戦」しなければ行けない場所をつくることで、諦めず挑戦し達成できた喜びや出来なかった悔しさ、友達を応援する気持ちなど様々な感情を体験する。今後、屋上への新たな動線として滑り台や階段を設け、より高い回遊性を持たせる計画である。講堂での体験がこどもの豊かな感情を育てる一端を担えればと考えている。

企画・開発の意義

対象敷地周辺は住宅に囲まれている安全な敷地で、広い園庭はあるものの自然に触れ合える機会が少ないことが悩みの種だった。近年敷地内の整備を行い、近隣の里山からの植樹、築山、小川を設けるなど、その改善に努めていた。その整備事業の肝要な部分が講堂の新築計画であり、講堂と園庭を緩やかに繋げる (園庭を講堂に取り込むこと、講堂内部 を園庭に開くこと)計画とした。

創意工夫

本計画では大きな屋根の下に、屋外デッキを介して4つのボリュームが配置されている。各ボリュームは講堂、こどもトイレ、大人トイレ、遊具とそれぞれ異なる機能と屋根を支えるという共通の機能を持っている。遊具であるジャングルジムも例外ではなく、座屈解析を行い、偏荷重に対しても対応可能な耐震性を持たせている。屋根を支える構造体として内部空間である講堂やトイレ、外部空間で あるジャングルジムを、半屋外空間であるデッキテラスを介して繋げることで 内外を混在させた建物とすることを提案している。それぞれの部屋からワンクッションおいて別の領域に移動することにより、内外の境界を 曖昧にすることを試みた。講堂に設けた大きな全開口の建具は、外部デッキと室内の床、軒下・室内の天井をそれぞれ同じレベルとすることで、開放時に内外の一体感をより強める計画としている。

仕様

敷地面積 3,428.08㎡ 建築面積 330.48㎡ 延床面積 296.41㎡(89.66坪) 建蔽率 27.16%(許容:60%) 容積率 38.69%(許容:200%) 階数 地上1階 最高高 4,250mm 軒高 3,800mm 階高 1階:3,800mm 天井高 1階:3,000mm

どこで購入できるか、
どこで見られるか

山口県防府市天神2丁目5−22
青木茂建築工房ホームページ
松崎幼稚園ホームページ

審査委員の評価

水平線を強調した大屋根と子供たちが屋上広場へ登っていくジャングルジムがユニークな幼稚園の体育館である。ジャングルジムは大屋根を支える構造体でもある。健全に運動することが目的である施設であるため、子供たちが競って屋根に登る様子が象徴的である。子供にとっては階段では味わえない征服感が得られるのだ。

担当審査委員| 安田 幸一   高橋 晶子   廣村 正彰   山梨 知彦  

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