GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
認定こども園 [大慈こども園]
事業主体名
社会福祉法人 美光福祉会
分類
公共用の空間・建築・施設
受賞企業
社会福祉法人美光福祉会 (広島県)
株式会社本間總合建築 (東京都)
株式会社佐藤工務店 (広島県)
受賞番号
14G110936
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「島のこども園」 広島県尾道市瀬戸内海に浮かぶ生口島に建つ、認定こども園です。島の東部にある公設の幼稚園が人口減少により統廃合されることになり、お寺が運営する保育園を認定こども園・幼保一体型に建替えることになりました。島には平坦な土地は少なく、お寺の庫裡に隣接するL字型の傾斜地が敷地です。海へと向かう傾斜に沿って保育室を配置し、スロープ状の廊下でつなぎました。木造の平屋建てとし、木組の架構を保育室にそのまま現し、木の雰囲気溢れる明るい豊かな空間を計画しました。みかん畑に浮かぶ瓦屋根は、以前からこの地にあったかのように、周囲の風景に溶け込んでいます。

プロデューサー

社会福祉法人美光福祉会 理事長 中村賢裕

ディレクター

株式会社本間總合建築 代表取締役 本間充一

デザイナー

株式会社本間總合建築 代表取締役 本間充一、濱田政和+ユミリープランニング 髙田由美

詳細情報

http://www.hom-inc.com/

利用開始
2014年2月28日
販売地域

日本国内向け

設置場所

広島県尾道市

仕様

敷地面積:1184.82㎡、建築面積:557.45㎡、木造平屋

受賞対象の詳細

背景

島の人口減少は顕著で、公設の幼稚園を維持していくことが困難になり、お寺が運営する既存保育園を認定こども園・幼保一体型に建替えることになりました。島の未来を支える子供達のために、どのような空間を提供するのか。そこに集まる大人達にいかに影響を与えられるのか。温暖で風光明媚な島の環境・景観にどのように参加するのかが、求められました。

デザインコンセプト

島の環境、風土、文化の活用。

企画・開発の意義

島だからこそ実現できる空間、風景の獲得です。文化を継承した木造の空間。傾斜地に建つことで発生するスロープ状の廊下。地域の風景を尊重することでつくられた、新旧瓦屋根のつらなり。みかん畑が広がり、瀬戸内海を望むことができる環境。島にありふれている自然条件を生かし、この地域だからこそ成立可能な新しい園舎や豊かな空間をつくりだすことで、島の生活に活力を与える意義があったと感じています。

創意工夫

お寺の本堂、庫裡と新園舎の屋根が連なり風景を構成するため、その高さ・バランスには気を使いました。また、傾斜地に保育室を配置しスロープでむすぶため、室の配置とスロープの勾配・長さ、その上にかかる木造架構と屋根形状の組み合わせにも細心の注意を払いました。境内地の狭小、変形な敷地ですが、窓の外に広がるみかん畑や瀬戸内海をどのように新園舎に取り込むかも、現地で何度も確認を行いました。廻りの環境と建築の関わり方・バランスに、多くのエネルギーを注ぎました。

デザイナーの想い

地方の衰退は現代社会の大きな流れです。大変魅力的な風景も人情も現在のまま維持していくことは困難です。瀬戸内海の小さな島に建築をつくることで、私たち設計者に何ができるのか考えました。現在の一般的な技術のなかで、「新しいなかにどこか懐かしい風景や空間」がつくれないか、が目指してきたものだと思います。その懐かしく、新しい建築が島の生活に張りを与え、こども達に良い影響を及ぼし役立ってくれることを願います。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

広島県尾道市瀬戸田町宮原414
HOM architects & engineers inc. HP

審査委員の評価

過疎化する島と子供の環境が良く考察されている。瀬戸内海を望み、みかん畑と瓦屋根が連なる風景を未来につなげるために子供達の園舎は考えられている。緩やかな斜面を生かしたスロープ状の廊下や、風景に溶け込む瓦屋根などが評価された。

担当審査委員| 安田 幸一   高橋 晶子   廣村 正彰   山梨 知彦  

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