GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
有料老人ホーム [ホスピタルメント武蔵野]
事業主体名
ヒューリック株式会社
分類
住宅・住空間
受賞企業
ヒューリック株式会社 (東京都)
大成建設株式会社 (東京都)
株式会社日建ハウジングシステム (東京都)
受賞番号
14G100895
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

武蔵野市の閑静な住宅街に建つ有料老人ホームの計画。メインコンセプトである「居住者を孤立させない人と人を結ぶ空間」を実現するために、建物の中央に設けた3層吹抜の機能訓練室と中庭の2つの大空間の周りに居室が並ぶロの字型の空間構成とした。また、街並に調和し、建築・構造・環境の三位一体となった外観デザインや、ホテルライクなインテリアデザインに加え、建物の長寿命化、災害対策、豊かな外構によるJHEP_AA、バリアフリー認定の取得等、細部にわたって密度の濃い計画とすることで有料老人ホームの枠組を超えたこれからの時代に相応しい建築を実現した。

プロデューサー

ヒューリック株式会社 代表取締役社長 西浦三郎

ディレクター

大成建設株式会社一級建築士事務所 松村正人

デザイナー

大成建設株式会社一級建築士事務所 片瀬順一、河合義之、中村有希/ 株式会社日建ハウジングシステム 高橋俊治、竹田堅一

利用開始
2013年9月16日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都武蔵野市西久保1-24-13

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

『居住者を孤立させない人と人を結ぶ空間と、環境配慮技術を活用した自然と共生する建築。』

背景

超高齢化社会に突入しつつある日本。多くの有料老人ホームでは、片廊下や中廊下型を基盤とした画一的なプランが採用され、居住者の行動が単調かつ人と人とのつながりやコミュニティの希薄化が懸念される。我々は、入居者がいきいきと安心した生活が行える建物の仕組みづくりから考えをスタートさせた。また事業主ヒューリック株式会社の取り組みである、環境配慮・超寿命・災害対策に寄与した建物が求められた。

デザイナーの想い

このプロジェクトを通して、高齢者施設の既成概念を一新したかった。 様々な施設の見学を繰り返す中で、運用第一の目線で考えられた画一的なプランニングによる、居住者の単調な日常の反復や入居者同士や外部環境とのつながりの希薄化を体感した。我々は設計活動を通して、高齢者が人と自然と社会との繋がりを感じながら、いきいきとした生活を営める終の住処の実現を目指した。

企画・開発の意義

居住者やスタッフのコミュニケーションを誘発し、いつも誰かに看守られている安心感を抱ける空間を創出する事で、人と自然と社会との繋がりを感じながら充実した生活を営める終の住処を創出した。 また、建物のファサードを建築・構造・環境の三位一体となった外観とし、様々な環境技術の活用、地域の生態系にあった緑豊かな外構計画とする事で、高いレベルでの環境配慮を実現するとともに入居者に心安らぐ空間を提供している。

創意工夫

建物の中央に設けた3層吹抜の機能訓練室と中庭の2つの大空間の周りに居室が並ぶロの字型の空間構成とする事で、居住者を孤立させない人と人を結ぶ仕組みをつくった。 さらに全ての空間で緑・光・風を感じられ、食事や入浴等どんなシーンにおいても四季の移ろいを体感できる平面計画とした。 また、環境への配慮として、建築・構造・環境の三位一体となった外観デザインを実現している。具体的には、外周柱は鉛直荷重を支える構造体として機能すると同時に、南北面のフラッットスラブは水平ルーバー、東西面の壁柱は縦ルーバーとして日射遮蔽の機能をもたせた。その他の環境への配慮として、吹抜と中庭による自然通風・自然採光の利用や、LED照明器具、屋上に設置した太陽熱給湯システムを採用した。敷地全体に渡っては、武蔵野の生態系に合った在来種や既存樹を配植したJHEP AAを実現する事で、周辺環境への貢献と入居者への癒しの効果を図った。

仕様

構造RC造(一部S造),規模地上3階塔屋1階,高さ9.95m,主要外装 壁/特注二丁掛磁器質タイル,コンクリート化粧打放し,中庭/ウッドデッキ,主要内装 壁/大理石,化粧塩ビシート,突板貼り,ビニルクロス,居室種類定員114室(TypeA,B 18㎡,C 27㎡),敷地面積5,075.20㎡,建築面積2,175.98㎡,延床面積4,458.69㎡

審査委員の評価

ヒューマンスケールな空間を採用しがちな老人ホームというビルディングタイプにおいて、3層吹き抜けの大空間を用いることで、居住者同士の関係付けを意図することは、かなり思い切った挑戦だと思います。賑わいのある居住環境として、これからの老人ホームのイメージを変える、先駆的な事例となるのではないかと思います。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   難波 和彦   日野 雅司   松村 秀一  

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