GOOD DESIGN AWARD

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2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
賃貸アパート改修 [さくらアパートメント]
事業主体名
個人
分類
住宅・住空間
受賞企業
株式会社ブルースタジオ (東京都)
受賞番号
14G100891
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

築40年弱の軽量鉄骨造の量産型アパート(セキスイハウスBFA型系)のリノベーション。敷地はその昔、母屋の傍らにある松林であり、木々の多くは当時の苗木が数十年かけて育ったもの。これらを継承することで空気感や風の抜け、採光など良環境を保存・再現すると共に、量産型アパートの工業製品らしさと掛け合わせることにより、これから10年、20年先においても収益不動産として、また街を構成するひとつの建築物としても生きながらえていくことを目論見としている。

ディレクター

石井 健

デザイナー

株式会社ブルースタジオ 石井 健、岩田啓治、笹本直裕 + 株式会社長坂設計工舎/長坂健太郎

詳細情報

http://www.bluestudio.jp

利用開始
2013年6月
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

このアパート、築40年にして 「いよいよ住み頃」です。

背景

ストック型社会への移行に関しては、住宅投資に対する国富向上、環境・エネルギー問題の改善、多様化・高度化する居住ニーズへの対応等、その重要性が明らかとなって久しいが、その大半が中古住宅のネガティブ印象を払拭することに費やされている。本計画においても、建物の長寿命化のために性能向上は当然実施しているが、建物を耐久消費財の地位から引き上げる為に「使われ方・愛されたか」といった魅力向上に注力している。

デザイナーの想い

建物長寿命化のために設備/電気系統の更新、外壁・屋根面の断熱性向上、耐震補強等の性能向上は当然に実施した。しかし、建物を耐久消費財の地位から引き上げる為には「使われ方」に魅力がない限り物理的な性能向上は意味をなさない。本計画においては70sデザインをヴィンテージを捉え、現代の住トレンドと掛け合わせることで建築/住まい/商品としての価値を未来へと延命させることに努めた。

企画・開発の意義

「さくらアパートメント」は築40年の賃貸住宅の性能向上はもちろんのこと、それ以上に、これからの建物の使われ方・愛され方について考慮したうえで、高度成長期における日本の住宅/興業デザインを下敷きに、再生を通じた未来の暮らしの示唆に努めた。建物、特に賃貸住宅の延命とは商品力を維持する事であり、その中にはニーズ(=性能、ハード)のみならずウォンツ(=デザイン、ソフト)と両輪であることが必須条件である。

創意工夫

本計画が賃貸住宅(=商品)として生き続ける事ができるのは、今まさにこの建物が「旬」を迎えているからだ。70年代の合理主義的価値観がにじみ出る当時のデザインは、当時においては未来的なインプレションを目指したのであろうが、40年経った今では木賃アパートや古ビルとはまた違った風化の魅力が開花している。ロングライフデザインの人気や世界的に広がるレトロ・リプロダクションの盛況を見れば60s70sのデザインがジェネレーションYの日常において確固たる地位を占めているのは明らかである。この様な背景のなか、私たちは「いよいよ住み頃」であるという思いにしたがい、本建物のポテンシャルを最大限に引き出す事に努めた。

仕様

敷地面積:202m2 建築面積:119m2 延床面積:168m2 階数:地上2階 構造:軽量鉄骨造 工期:2013年2月〜2013年5月(建物の新築年:1975) 所在地:東京都世田谷区桜 主要用途:共同住宅

どこで購入できるか、
どこで見られるか

ブルースタジオ

審査委員の評価

昭和40年代から都市近郊の農地等に大量に建設されてきた「鉄賃」と呼ばれるプレハブアパート。今それは大量のストックとなり、空き家の増加による収益性の悪化等に悩まされている。本提案は、この問題に取組んだリノベーション例。敷地固有の条件を加味しながら、同時に同様のストックの改善の一般階へのアプローチを示したものとして評価された。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   難波 和彦   日野 雅司   松村 秀一  

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