GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [プラザレジデンス9]
事業主体名
太田紙興株式会社
分類
住宅・住空間
受賞企業
太田紙興株式会社 (東京都)
受賞番号
14G100879
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

当地の地名である板橋区加賀は、江戸時代の加賀藩下屋敷跡であることに由来しています。板橋区景観条例重点地区に適合した建材であり、江戸時代に始まった銅板菱葺を道路側正面外壁に用いています。 都市計画法の緑地の為に建築規制がかけられた構造体は、鉄骨造に制限されています。 鉄骨造賃貸マンションへの入居者の不安要素として、上下階の遮音性能不足があります。 この建物では、床を165mmのコンクリートスラブとして、断面を外壁に表わし、重量感と遮音性を視覚的に入居者にアピールしています。 石神井川に面する立面は、屏風にみたてたガラススクリーンとしていて、石神井川の桜並木を映し込み引き立たせています。

プロデューサー

太田紙興株式会社 代表取締役 太田耕治

ディレクター

太田紙興株式会社 代表取締役専務 太田栄治

デザイナー

片岡直樹設備設計一級建築士事務所 代表 片岡直樹

詳細情報

http://www.k5.dion.ne.jp/~nkas/kaga.html

利用開始
2014年4月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都板橋区加賀2-14-5

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

『石神井川景観の継承と連続』 景観軸である桜並木と緑道のサザンカ生垣を敷地内に連続させています。

背景

敷地は都市計画法緑地・景観条例重点地区・地区計画指定区域に該当し、前面道路幅員4m、と収益性を考慮するとマンション立地としては厳しい敷地条件です。しかし、周辺は一団の敷地が1000㎡を超える大規模工業団地から大規模分譲マンションへの建替えが進んでいます。半径1km以内に大学・専門学校が7校ありながら、適した用地が無い為、一棟借上げ学生賃貸マンションとして競争力があると見込まれ企画されました。

デザイナーの想い

石神井川の桜並木の下でお花見をすることができる場を、緑道広場に作ることに貢献したいとの想いがありました。建物では、鉄骨造の合理性を有しながら、いかに事業主の求める鉄筋コンクリート造マンションのグレードに近づけることができるかに配慮しました。また、統括・意匠設計者が、デザイナーであると同時に、設備設計一級建築士として本建物の設計にかかわることで、より高度な意匠と設備の整合のある設計を目指しました。

企画・開発の意義

南側隣地緑道には、遊具やベンチが設置されたひとがくつろぐ公園状の広場があり、石神井川両岸の桜並木と緑道・広場を縁取る桜高木の列植との連続性が桜並木の面的な広がりを提供します。また、この桜の高木と石神井川の桜がバルコニーガラス面に写り込み、桜を多く見せる効果や屏風のような効果が出るように手すり高さ面だけでなく、壁面全体にガラス面が見つけ面となるように法令上最大にガラス面積を取るように努めました。

創意工夫

バルコニーガラス面のガラススクリーン化を実現するために、従来バルコニーに存在した要素を消去するよう努めています。エアコン室外機と給湯器・竪樋・給気口は、床から天井まで立ち上げたバルコニーガラススクリーンの裏に隠しています。給気口は、裏側のALCパネル面から給気しています。給湯器給排気は、ガラススクリーンの妻面をエキスパンドメタル壁として設置基準を満たした開放性を持たせています。排気ルートは、バルコニー側に出さず、中廊下を通し妻側へ排気しています。恩恵としてサッシ幅を大きく取ることができ、窓からの景色を多く室内に取り込むことができるようになっています。サッシは、鉄骨フレームから持ち出したスラブの床から天井までとして、建ペイ率算入許容面積まで最大化したバルコニーガラススクリーンと合わせて、全ての床から天井までを桜並木を映すガラス面として、桜並木を引き立たせています。

仕様

住戸数:1Kタイプ25戸 敷地面積:487.87㎡ 建築面積:292.71㎡(59.99%/60%) 延べ床面積:916.41㎡(152.21%/240%) 耐火建築物  最高高さ9.86m 居室天井高さ1階2.65m2,3階2.55m 構造:鉄骨造ラーメン構造 床スラブRCt165 外壁:ALCパネル 開口部:アルミサッシ+ペアガラス(1階のみ防犯強化合わせガラス+ペアガラス)

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社ジェイ・エス・ビー
学生マンション 入居希望者向け検索ホームページ プラザレジデンス9
片岡直樹設備設計一級建築士事務所 プラザレジデンス9

審査委員の評価

景観配慮が必要な敷地で、集合住宅の生活感を表に出さず、シンプルかつ素材感のある外観にまとめられた点に魅力があります。銅板の菱葺き外壁は、使い方によっては陳腐化してしまう難しい素材と思いますが、上手くデザインに取りこまれている印象です。積極的な植樹も地域に貢献できる点として評価できると思います。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   難波 和彦   日野 雅司   松村 秀一  

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