GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [ファインフラッツ奈良町三条]
事業主体名
京阪電鉄不動産株式会社
分類
住宅・住空間
受賞企業
京阪電鉄不動産株式会社 (大阪府)
受賞番号
14G100874
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

(奈良町の継承と三条通の再生を目指す商業複合集合住宅)興福寺、春日大社、東大寺、元興寺など、今に受け継がれる世界遺産が徒歩圏に集まる、奈良の中の奈良ともいえる立地において目指したのは、奈良の老舗中川政七商店をプロジェクト監修に迎え、地元まちづくり協議会と議論を重ね、奈良にしかない奈良らしさを新しい暮らしのスタイルとして提案することであった。奈良町の風情と伝統を継承し、猿沢池から安らぎの道まで春日大社への参詣道として古くからのにぎわいを今に伝える三条通の再生と、新しいランドマークとなる商業複合の集合住宅を目指した。

プロデューサー

京阪電鉄不動産株式会社

ディレクター

株式会社長谷工コーポレーション 大阪エンジニアリング事業部 第2設計室 杉尾 道朗

デザイナー

株式会社長谷工コーポレーション 大阪エンジニアリング事業部 第2設計室 平位 宣明

利用開始
2013年10月31日
価格

27,800,000 ~ 55,300,000円

販売地域

日本国内向け

仕様

敷地面積:2,434.02㎡  建築面積:1,337.91㎡  延床面積:7,028.91㎡ 構造・規模:鉄筋コンクリート造、地上7階、住戸:80戸、高さ:19.945m

受賞対象の詳細

背景

奈良町の継承とかつて参詣道として賑わいを見せた三条通の再生をテーマに掲げ、事業者と地元のまちづくり協議会がそれぞれの案を出し合い、議論を重ねると同時に、プロジェクト監修および店舗テナントに奈良の老舗である中川政七商店を迎え、奈良にしかない奈良らしさを新しい暮らしのコンセプトとして提案し、奈良町の風情と伝統を継承し、三条通の新しいランドマークとなる商業複合の集合住宅を、三位一体となって目指した。

デザインコンセプト

奈良町風情を継承し奈良にしかない奈良らしさを主張する三条通の新しいランドマークとなる商業複合集合住宅

企画・開発の意義

地元の人々と議論を重ねる中で、「住商共生」という奈良らしさの原点ともいうべきキーワードを発見し、単なる古き良き町並みの継承だけでなく、いかにこの商店街に息を吹き込み再生するかという、プロジェクトに対する地元との連帯感が生まれ、結果街ぐるみで観光客を吸引し、三条通りの賑わいを再生することにつながった。このことは、「奈良らしさの中に住まう」という、新たな住まい方への憧れをも醸成する結果となった。

創意工夫

三条通から敷地内への人の流れを考慮し、建物全体をセットバックさせ「みせ庭」を設けることで人々が自然に行き交いやすい空間を用意した。 その上でエントランスから店舗まで20m以上となる三条通に面するファサードについて、基壇部は老舗店舗を醸し出す町屋をイメージさせるデザインとし、住宅と店舗のアプローチを軒庇で一体的に構えデザイン的に統一感を持たせることで、パブリックな雰囲気を強調し人々がより行き交いやすい設えとした。これらのことより、駅前や三条通の賑わいと奈良町の落ち着いた風情の両方を享受できる「みせ庭」となった。また、マンションアプローチを通りから目立ちにくい奥行きある路地的空間とすることで、街の喧騒から落ち着きある住空間へと緩やかにシフトできるような設えとした。 加えて西側をインナーバルコニーとすることで通りから住人の生活を見えにくくし、集合住宅の生活感が賑わいの妨げとならないよう工夫した。

デザイナーの想い

伝統的に住商共生として生活が連綿と続いている奈良町という地で、その文化をこれからの未来へ繋げるために、商業複合集合住宅を計画した。この計画により三条通の賑わいの再生と観光資源として奈良の建物の在り方を考え、入居者や観光客が「みせ庭」を行き交い、日常生活の中で奈良らしさを感じられることを目指した。住宅と店舗アプローチを一体の軒庇で構成することで、三条通との景観的・空間的繋がりを考慮して設計した。

審査委員の評価

奈良の三条通は、古都にありながら必ずしも景観形成が良い状態とはいえない通りだと思います。そこにおいて地元協議会と議論し、奈良らしさをを感じられるデザインをスタディされてきたことは、この土地における先導的な計画として意義深いことと思います。商業施設を2階建てとせず、低い軒で抑えた点も、古い街並みのスケールとあった良い判断であったと思います。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   難波 和彦   日野 雅司   松村 秀一  

ページトップへ