GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [ローレルアイ白金]
事業主体名
近鉄不動産株式会社
分類
住宅・住空間
受賞企業
近鉄不動産株式会社 (大阪府)
受賞番号
14G100867
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

本計画地は、都会的に整備された白金高輪駅周辺の再開発地域から取り残された細い路地沿いにある。古い家屋と先進的な街区が隣り合わせる、都心でもまだよく見かける街並みを形成している。新旧の街並みの切り替わり部では、唐突な印象により違和感であったり、躍動感であったり、ある種の激しさを感じることがある。本計画では激しさから感じる圧迫感や拒絶感を街ゆく人々に与えたくないと考えた。両者を柔らかく接続する温かさのある構えを目指した。細い路地に沿って設けた3本の樹とベンチとパーゴラの温かさのある構え、「たまり」は、新旧の街並みを繋ぐ緩衝材となると同時に街ゆく人々を拒絶せず、やさしく出迎えている。

プロデューサー

近鉄不動産株式会社首都圏事業本部 常務取締役本部長 田中 孝昭

ディレクター

A.A.E.一級建築士事務所

デザイナー

下吹越 武人/A.A.E.

詳細情報

http://www.1peta.net/shirokane1/

利用開始
2014年1月25日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都港区白金一丁目25-19

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

新旧の街並みを柔らかく繋ぎ、人々をやさしく出迎える温かさのある構え、「たまり」のある集合住宅。

背景

本計画地は、先進的な街区から横にそれた細い路地を少し進んだところにある。路地には古い家屋が建ち並び、典型的な下町情緒を漂わせている。古い木造戸建てや中層マンションと再開発による先進的な超高層マンションに接する敷地であった。都心でよく見かける囲まれた薄暗いイメージの場所だった。ここには、新旧の街並みを繋ぐ緩衝材となると同時に街ゆく人々をやさしく出迎える温かさのある構えが必要だと考えた。

デザイナーの想い

下町の風情が残る住宅地において、近年急激に増加する高層マンションとは一線を画し、地域と呼応した住環境の獲得に努めた。敢えて住棟の南面配置を避けて高密度な街区に貴重な空地を確保し、各住戸の開放性の獲得と共に、背後の高層マンションへの影響を極力抑えている。また、路地に沿って内部まで伸びるパーゴラは地域の溜まりのような場となり、居住者と近隣住民に共有されるコミュニティスペースとしてイメージして計画した。

企画・開発の意義

セキュリティ強化のためフェンスで囲い、周辺に馴染まない独自の外観を主張する建築は、街ゆく人々を威圧し街から孤立する。この集合住宅は、「たまり」によって街ゆく人々を拒絶せず柔らかく出迎え、人々に出会いと多様な体験、多彩な時間を提供する。建物配置によって確保した「広い空地」は、路地に立つ人への威圧感や近隣住民のプライバシーへの影響を低減する。この集合住宅は、人々や社会にやさしさを提供する。

創意工夫

敷地は凸型を東へ90度回転させた形状をしている。隣接建物に囲まれた敷地ゆえ、内と外を柔らかく繋げる緩衝材が必要だと考えた。建物配置は、視線の抜ける「広い空地」の確保を優先し、南向きとしなかった。建物を南北に配置することで、凸型の突端部にあたる場所に空地が生まれ、路地に立った際の圧迫感が軽減されている。ベンチとパーゴラを建物から東方向へ路地に沿って約15m突き出し、路地に沿ってパーゴラ前に3本植樹した。3本の樹は街並みに潤いを与え、街ゆく人々を和ませる。エントランスから水平に延びる庇は、高さを2.3mに抑えたヒューマンスケールとし、パーゴラのところで柔らかく膨らませてある。そこは「たまり」となり、適度な囲まれ感とパーゴラの格子間に見え隠れする3本の樹によって、人々は安堵を感じるだろう。3本の樹とベンチとパーゴラが、街ゆく人々を出迎え、人々が繋がる接点となることを目論んだ。

仕様

鉄筋コンクリート造 地上7階建て 延床面積2,149.46㎡ 総戸数30戸

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都港区白金一丁目25-19
「白金高輪」駅徒歩2分 ローレルアイ白金

審査委員の評価

東京に残された隙間のような敷地をとても慎重に読み込み、周辺環境に配慮しつつ丁寧にスタディされた配置計画が高く評価できると思います。「たまり」の設けられたエントランスも、建物の内外をつなぐバッファであると同時に、近隣に対し安心感のある景観を実現しており、魅力的だと感じます。南面重視というマンション計画のセオリーをあえて捨てることで、周辺環境の価値を下げず、結果的に居住者の利益に資する建築となっていると思います。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   難波 和彦   日野 雅司   松村 秀一  

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