GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅(定期借地権付き分譲マンション) [プラウド南麻布(在日フランス大使館建替え事業)]
事業主体名
野村不動産株式会社+三井物産株式会社+フランス外務省+南麻布富士見町会
分類
住宅・住空間
受賞企業
野村不動産株式会社 (東京都)
受賞番号
14G100859
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

日仏交流150周年を記念した在日フランス大使館建替事業において、最終章に位置づけられる集合住宅である。仏大使館・町会館建替を含む一連の計画は、都心に位置する敷地内に、江戸時代から残されてきた希少価値の高い約1haの既存森を、財産としてどのように守り、残すかをテーマとしており、「既存の森を最大限残す」思想に基づき、建替計画・建物配棟・建物形状に至るすべての計画を組み立てている。 一連の建物の外観において、共通の素材・モチーフを使いながら、一体感のある新しい街区を創出している。 「森のオフィス」とした新大使館を継承し、「森と共生するすまい」とした五感で森を感じる集合住宅を実現させている。

プロデューサー

野村不動産株式会社 プロジェクト推進部長 渡辺 弘道+三井物産株式会社 コンシューマーサービス事業本部 都市開発事業部長 藤田 礼次

ディレクター

野村不動産㈱ プロジェクト推進部 副部長 笹本 和孝/開発企画部 課長 武田 洋一/商品開発部 課長 石田 恭子、課長代理 一條 和也+三井物産㈱ 都市開発事業部 国内開発事業室長 土原 伸

デザイナー

株式会社竹中工務店 東京本店 設計部 池田 達、田口 裕子

利用開始
2013年10月17日
価格

60,900,000 ~ 490,000,000円

販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都港区南麻布四丁目11番46

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

都心における希少な既存の森を守り、森と共生するすまいの実現と、仏大使館街区全体での新しい街並の創出

背景

日仏交流150周年の記念として行われたPFI方式による在日仏大使館の建替事業の一部である。06年に行われた設計・事業提案コンペにて、野村不動産と三井物産を含んだコンソーシアムによる新大使館のデザイン提案と旧大使館跡地を利用した民間事業提案が評価され実現に至った。09年に新大使館が新築完成し、その後旧大使館を解体、旧館跡地に60年定期借地権付の「プラウド南麻布」を新築し、13年10月に引渡となった。

デザイナーの想い

車寄せがある深い庇の中にエントランスを構え、陰から陽への動的シークエンスを感じる設えとしている。 共用空間の素材は、「有限の時」をテーマにこの場所のために創られたアートと、造形美に富む家具と共に、減らすのではなく足す美学を指向した。意外性があるのに洗練され、どことなくフランスらしさがあり、日本であるのに日本ではない、ここだから存在しえた森とアートに囲まれた特別な場を感じて欲しいとの想いがあった。

企画・開発の意義

都心では得難い既存の森を最大限残す事で、希少な生態系の保存、緑量の確保を行い、豊かな環境を次世代に継承している。居住者に対しても、森に直接面した、森に開かれた住戸・共用空間を提供する事で、季節の移ろいや樹々の香り、鳥や虫たちの声を内部に取り込み、あたかも森の中で暮らしていると錯覚するような、都心では希薄となる五感を増幅する都市居住を可能にしている。道路拡幅整備も行い、周辺環境の向上を図った。

創意工夫

一連の建替は、街路に面する外壁に杉板本実化粧打放・研出しPCを用いることで街区内において素材の韻をふみ、大庇等を共通の言語としてデザインを踏襲し、「連続した街区」が感じられる新しい街並みを創出している。 また、「既存の森を最大限残す」思想に基づき、新仏大使館と住宅棟によって、森を抱くような配棟としている。執務機能をもつ新大使館は直線を組み合わせながら森を抱き、対する居住機能をもつ住宅棟は緩やかな円弧形状を描きながら、豊かな森を住空間に取込むよう計画され、森に跳ね出した3mのバルコニーが、樹々の中でリズミカルな表情を生み出している。エントランスホールは、森の樹々と呼応する様に日に向かって延びる枝をメタファーとしたルーバー天井が空間を柔らかく包み込み、内外を一体としながら淡い光を室内に取り込む。森との境界には四季の移ろいを映しこむ水盤を設けることで、既存地形と住空間とを緩やかに繋げている。

仕様

敷地面積:4,490.29㎡,建築面積:2,540.13㎡,延床面積:14,232.65㎡ 構造:鉄筋コンクリート,規模:地下1階・地上7階,戸数:88戸(定期借地権付分譲住宅)

審査委員の評価

都心でありながら恵まれた緑空間を最大限に生かし、住棟のテラスと隣接する緑とが豊かに相乗するデザインを実現している。これだけの規模がありながら、周囲に対する圧迫感もうまく抑えられている。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   難波 和彦   日野 雅司   松村 秀一  

ページトップへ