GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
戸建住宅 [コートヒルズ深大寺]
事業主体名
住友不動産株式会社
分類
住宅・住空間
受賞企業
住友不動産株式会社 (東京都)
受賞番号
14G100855
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

S-ゲートを連続させて建売住宅の新しい街並みを創出しようとした提案である。様々な外観の住宅に適応できるように、シンプルなRCのデザインを採用した。塀のようにクローズな関係ではなく、ゲートを連続させて柔らかな私的領域を定義しながら、オープンな関係を街並みの中に作り出すことをめざした。そこはただの駐車場ではなく、子供たちの遊び場や近隣とのコミュニティの場として活用され、まとまった大きな前庭をみんなで所有しているような風景を作り出せると考えた。また建物とは独立した構造を持たせているため、将来的に一部の住宅が改修などにより変化しても、ゲートの連続した街並みは残っていく事を期待している。

プロデューサー

住友不動産株式会社 執行役員 製品企画室長 和泉沢忠晴

ディレクター

住友不動産株式会社 製品企画室 今井康博

デザイナー

住友不動産株式会社 製品企画室 和泉沢忠晴 佐野和巳 小高哲也

利用開始
2012年10月
販売地域

日本国内向け

設置場所

調布市深大寺東町7丁目

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

独立したシンプルなRC造のゲートによる連続性と駐車場と見せない前庭のデザイン

背景

日本特有の敷地に対する考え方故、多くの住宅は敷地内で完結し、街並みをつくる積極性は皆無である。そして建物寿命の短かさも住宅の特徴であるが、バラバラな街並みがバラバラに更新されていく事に我々は違和感を覚えるべきではないだろうか。多くの住宅を供給する立場だからこそ、住宅がつくる街並みを再考できるのではないかと感じた。

デザイナーの想い

日本には街並みの中に残っていくものが少ないと思う。良いモノも悪いモノも価値がなくなれば、壊され新しく更新されていき、それは特に住宅に顕著な傾向である。S-ゲートは、住宅の機能として不必要なデザインと見えるが、街並みに新しい形式の景観をつくる。時間が経て周辺が更新されても変わらない街並みが残るので、結果として建売住宅の価値向上に寄与できれば良いと思っている。

企画・開発の意義

S-ゲートによってできる連続性が街並みに寄与する新し建売住宅の形を提供している。また隣地との境界をつくるのではなく、連続させることによって大きくまとまった前庭を持ったような解放感を住まい手に与えることができる。植栽や照明も合わせてデザインすることで、駐車スペースとして機能を固定しない前庭の使い方を喚起させることができるのではないかと考えた。

創意工夫

郊外建売住宅では、夜しか車が止まっていないことが多い。平日の空きスペースを考え、『素敵な前庭があり、車も止められる場所』と再解釈することで、子供遊び場や奥様のコミュニケーションの場としてポジティブなデザインを試みた。さらに建替えや改修・増築を考慮し、各建物本体が変化しても、それをまとめ上げるゲートの街並みは保持できるように独立した構造としている。また戸建住宅の特性上、領域を明確にしなくてはいけないため敷地境界でゲートにスリットを設けているが、全体が連続して見えながら施工可能で構造的にも有効な最小限の寸法を検討している。将来的には、S-ゲートに門扉・照明・植栽など様々なオプションを必要に応じて取り付けが可能なシステムとし、既存の住宅などにも展開できることを期待している。

仕様

木造2階 18戸

審査委員の評価

道路に沿って建つ木造の戸建住宅の手前に、連続したRC造のゲートを通すことによって、各住戸の玄関と道路の間に前庭や駐車場となる中間領域を生み出し.道路に沿った街並としての一体感を演出している。個別の木造住宅自体も、道路からの引き、軒の高さ、ファサードのデザインが連続性を考慮してデザインされているため、街並としての一体感がより一層強化されている。戸建住宅の集合体としての宅地開発のひとつのプロトタイプの提案として積極的に評価したい。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   難波 和彦   日野 雅司   松村 秀一  

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