GOOD DESIGN AWARD

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受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
住宅 [Turn,Turn,Turn,]
事業主体名
株式会社 bandesign
分類
住宅・住空間
受賞企業
株式会社bandesign (愛知県)
受賞番号
14G100813
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

木造の各部屋の周囲に鉄筋コンクリート造のスロープと外壁が囲んでいる。屋上まで段差が無く緩やかなスロープで上がることが出来る為、上下移動が水平移動に近い空間の連動性を生み、3階建にも関わらずまるで平屋を歩いているような感覚となる。 鉄筋コンクリート造部分が殆どの耐震性を負担しているので、増改築する際木造部分は高い自由度を有する。外周のスロープと木造各室の間は障子で仕切られる。その時スロープは縁側となり空気層をつくる。障子はプライバシーの確保に加え、冷暖房効率の向上に役立っている。ロングライフ且つ、快適性を目指した住宅である。

プロデューサー

株式会社bandesign 伴 尚憲

ディレクター

株式会社bandesign 伴 尚憲

デザイナー

株式会社bandesign 伴 尚憲、新海康孝+株式会社飯島建築事務所 道倉隆夫

詳細情報

http://www.bandesign.jp

竣工
2014年1月
販売地域

日本国内向け

設置場所

愛知県弥富市

仕様

構造/RC造+木造 3階建て 外部仕上げ 屋根/FRP防水 外壁/コンクリート打放し補修の上塗装 内部仕上げ 1階床、スロープ/モルタル金コテ仕上げ 2、3階床/杉、楢、無垢フローリング、畳敷 壁/PB下地の上塗装、ラワンベニア、和紙貼 天井/木構造材表しの上塗装、ラワンベニア 建築面積86.44㎡ 床面積/1階86.44㎡ 2階77.24㎡ 3階48.88㎡ 延床面積212.56㎡

受賞対象の詳細

背景

健全なRC造の寿命は少なくとも60年と言われているが、これまでのRC造は構造寿命とは関係なく取り壊されてきた。その社会背景として構造強度よりも使用用途が時代にフィットしないことが挙げられる。この習慣を変えるべく、住宅の在り方に変化が必要であると考えた。住み手の変化に対応し、増改築の容易さを備え、その時代や住み手の要望にフィットするような住宅を考えた。

デザインコンセプト

外壁とスロープをRC造、内部各室を木造としたハイブリッド構造を特徴とする持続可能で快適な住宅

企画・開発の意義

この先変わらない部位にRC造、変わる可能性がある部位に木造を採用し、構造体を分離することでコストダウンが可能な他、増改築を容易にしてロングライフを実現する。外周部の緩やかなスロープは、上下階移動のストレスを軽減する。居室の障子を閉じればダブルスキンとなり、冷暖房効率が向上。また、スパイラル状のスロープを利用した重力換気で更に良好な室内環境が実現する。持続可能性と快適性を兼ね備えることを目的とする。

創意工夫

外周部RC造に殆どの耐震性を負担させ、内部木造は軸力のみ負担させた。RC造内部を空洞にさせる為には各層にRC造の水平構面が必要になるが、RC造のスロープがその代わりを担っている。1/10勾配のスロープは一周で階高の2.8m上がり、スパイラル状に最下部から最上部まで繋がっているので、合理的で且つバランス良く耐震性に優れた構造になっている。軸力のみ負担の木造は増改築が容易に出来ることに加え、どの高さにでも床を配置することが出来る。何故ならスパイラル状のスロープはどの高さにでもアクセス可能だからである。スロープと各部屋間仕切りには軽量な障子を採用し、プライバシーや温度環境の変化に対して即物的に仕切られる。RC造の中に入子状態に配置された木造の各部屋は空気層に囲まれた空間となり、更にスロープを利用してスパイラル状の重力換気をすることで優れた空気環境を実現することが出来る。

デザイナーの想い

100年建築と語ることは容易い。しかし実現は極めて困難である。用途的、身体的等様々な変化を受け入れる建築、普遍的なことに忠実に向き合える建築こそが持続可能性を獲得出来るのではと考える。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

愛知県名古屋市東区葵3-3-8サンアピック2F
株式会社bandesign

審査委員の評価

住宅に必要とされる堅牢性と、地震力に対する水平耐力を外周のコンクリートボックスに担わせ、将来的な間仕切りの変更などが想定される住宅の中味部分を木造として、構造をハイブリッド化したアイディアが大変ユニークである。稠密な都市部の立地においても汎用化できるアイディアである。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   難波 和彦   日野 雅司   松村 秀一  

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