GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
風力発電機 [5,000kW(以下5MW)風力発電システム HTW5.0-126]
事業主体名
株式会社日立製作所 電力システム社
分類
公共用の機器・設備
受賞企業
株式会社日立製作所 (東京都)
受賞番号
14G080707
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

日本の厳しい洋上環境に対応した、5MW(メガワット)の大出力風力発電システム。 ナセル(本体部)が風上に向くダウンウィンドローター方式の利点を活かして、発電機冷却用のラジエーターをナセル正面に設け、周囲を囲むような風洞形状を特徴としたデザイン。風を効果的に取り込んで冷却効率を高めることで、冷却ファンなどの電気部品を削減し、ナセルの軽量化を実現した。これにより、輸送、設置コストの低減、設置後の安全性をはかった。さらに、ラジエーターを露出させず景観へのおさまりにも配慮した大型風力発電のデザインをめざした。

プロデューサー

株式会社日立製作所電力システム社 佐伯満

ディレクター

株式会社 日立製作所 デザイン本部 主任デザイナー 宮田智行

デザイナー

株式会社 日立製作所 デザイン本部 織田勝, 柳瀬和幸

詳細情報

http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2013/11/1126b.html

実証試験開始予定年度
2015年
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

屋外

受賞対象の詳細

背景

国土の狭い日本では、風量発電システムの洋上設置への期待が高いが、台風が多く風速変化が激しいことから、安全性の観点からダウンウィンドローター方式を採用した。安定した電力供給を実現するため、本方式では最大級となる5MW(メガワット)高出力の性能の達成と、製造、運搬、設置、運用コストの観点からナセルの小型軽量化の両立。そして、景観への配慮がデザインの課題だった。

経緯とその成果

軽量でスマートなナセル形状を備えた、5MW級大型ダウンウィンド風力発電システム

デザイナーの想い

風車は、古くから自然エネルギーを活用する手段として利用されてきた。現代の風車は、さまざまな部分で進化したが、風の恩恵を受けることには、今も変わらない。 この先も、人々にとって風が身近な存在であると感じてもらえるようなデザインを心がけた。本デザインの風車によって、再生可能エネルギーの導入が広がり、人々が明るい未来を描ける一助になるよう強く望んでいる。

企画・開発の意義

日本の洋上環境に適合し長期間安定した電力供給を実現できる、大型のダウンウィンドローター方式風力発電の開発は、日本のエネルギー問題解決に必要不可欠である。安全性、経済性、耐久性を考え、性能を十分に達成したうえで、屋外に設置される設備機器として、景観と調和する機能的な外観デザインをめざした。

創意工夫

ナセル前面に備えたラジエーターに、風がスムーズに流れるよう、風洞形状のデザインを採用した。 ラジエーターを囲む上面・側面壁と底面フィンを手前に迫り出させることで、より多くの風を取り込めるようにした。 ラジエーターを通り抜けた風は、風洞内部の扇状壁面部に当たることで、スムーズに側面と下面開口部に分岐排出できるようにし、効率的な給排気を実現した。 外観は、空気抵抗を抑えるために、先頭部を絞ったスリムなデザインとした。さらに、段差ラインで側面をL字状の縁で見せ、正面から側面や底面開口部に流れる風をイメージ化した。 これらの形状は、コンピューターシミュレーションによる流体検証を繰り返して行うことで、機能性とデザイン性を高めた。

仕様

153H x 126W x 26D (m) -kg

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社日立製作所 電力システム社 電力統括営業本部
日立 風力発電システム

審査委員の評価

暴風雨など不安定な天候にさらされる洋上および山岳設置型風力発電機に望まれるダウンウィンドローター方式のナセル本体のデザインを評価した。風に対峙するナセル前方部にラジエーターを組み込み、ラジエーターを通過した風の流れを風洞内部の扇状壁面部において下部および左右に排気させる一連の機能は、着眼点を含め新規性が感じられる。またナセル本体をコンパクトにまとめ、製造、運搬、設置、運用コストの削減につなげた取組みもさることながら、ナセルの外観デザインにおいてダウンウィンド型風力発電機の“顔”となる表情をつくりあげている点は評価に値する。

担当審査委員| 朝倉 重徳   池村 明生   田子 學   樋口 孝之  

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