GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
拡大読書器 [ナイツ据え置き型拡大読書器 NVS-X1]
事業主体名
株式会社ナイツ
分類
研究・教育・医療用の機器・設備
受賞企業
株式会社ナイツ (東京都)
受賞番号
14G070624
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

拡大読書器は、弱視者や視覚に障害を持つ人のために、可動式テーブルの上に置いたものをカメラで撮影し、ディスプレイに拡大して映し出し、読み書きをしやすくするための道具です。 英語ではVideo Magnifierと呼ばれる通り、ビデオカメラを用いた拡大鏡です。 ユーザーはこれを使って本を読むだけでなく、手紙を書き、爪を切り、スマートフォンやタブレットを操作しています。 これまでの拡大読書器は読むことだけに重点を置き、書くことに対しては積極的な工夫がありませんでした。本製品は、ディスプレイの昇降装置に工夫を凝らし、読みやすさだけでなく自然な姿勢での書きやすさを実現しました。

プロデューサー

株式会社ナイツ 代表取締役 西澤孝枝

ディレクター

有限会社オッティモ 山本秀夫

デザイナー

有限会社オッティモ 山本秀夫

発売予定
2014年7月
価格

198,000円

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

ユーザーが自然な姿勢で読み書きできる、日本人のための拡大読書器

背景

日本国内で視力に困難さを感じているロービジョン者は約145万人と言われており、これらの人々の読書を支援する装置として、厚生労働省の「日常生活用具」に指定されている「拡大読書器」があります。拡大読書器の年間販売台数は4,000〜5,000台程度で普及しているとは言えない状況です。しかも大部分を占める輸入品は、横組みの書籍に特化しており、日本人にとって使いよいものではありませんでした。

デザイナーの想い

弱視者にとって読むだけでなく、自由に書くことができればコミュニケーションの範囲が大きく広がり、充実した日常生活を送ることができます。 特に子供や学生にとって、見て書けるということは、手を通して体で学ぶことであり、大きな学習効果が得られるはずです。 この道具が、豊かなコミュニケーションのきっかけと、積極的な学習の動機となることを期待しています。

企画・開発の意義

ユーザーの負担を軽減し、疲れず長時間の読み書きができる製品をつくろうとしました。 特に学生や仕事をする人々は、この装置を長時間使います。ユーザーに無理な姿勢をさせないことが大きな価値になると考えました。 また、可動テーブルを行方向にぶれないように文字の流れに沿ってスライドさせる機能を、XY両方向にもたせれば、縦書き、横書きどちらの本でも読みやすくなると考えました。

創意工夫

自然な姿勢で使える道具を目指し、様々なポジションでの実験を繰り返した結果、昇降装置をカメラの左右に振ることで、カメラとディスプレイの最適な位置関係を実現できることが分かりました。 ディスプレイのほぼ直下に撮影中心が位置し、腕を伸ばすことなく文章を書くことができます。また、対象を照らす照明は、左右別々に点灯させることができ、利き手がどちらであってもペン先の影が書いている文字を隠してしまうことを防いでいます。 また、可動テーブルは縦横独立したブレーキ機構を備えており、改行方向に軽くブレーキを掛ければ、文章が流れる方向にテーブルを動かせるので、画像がぶれず、縦書き、横書きどちらの本でも快適に読書ができます。 テーブルのロック、倍率レバー、明るさ調整ボタンなど、頻繁に使用するスイッチはすべて手元に集め、配置と形状により手が覚える操作パネルをデザインし、初心者のために音声ガイダンスも加えました。

仕様

<カメラ>HDカメラ(有効画素数1280(H)x720(V)),倍率2.5〜50倍.<画面>21.5inchワイド液晶,高さ調整,チルト機構.<テーブル>大きさ380x310mm,稼働域:前後300mm,左右280mm.<機能>ズーム,コントラスト,ラインマスク,カラー表示,白黒反転,音声案内.<電源>AC100V(50/60Hz),50W.<外形>500(W)x480(D)x510mm(H).

どこで購入できるか、
どこで見られるか

アサクラメガネ、河野医科器械、リィツメディカル、中部レチナ、高田巳之助商店、メガネのタナカ、etc)

審査委員の評価

拡大読書器の基本機能は、拡大率の変更や縦横の移動である。これらの操作がノブで軽く快適に操作できるようデザインされている。ディスプレイ・カメラ・昇降装置などの配置はよく検討されており、読書だけではなく、書くこともスムーズに行うことができるようになっている。

担当審査委員| 安次富 隆   内田 まほろ   重野 貴   田川 欣哉  

ページトップへ