GOOD DESIGN AWARD

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2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
超電導式磁気共鳴画像診断装置 [東芝 MRI Vantage Elan (MRT-2020)]
事業主体名
東芝メディカルシステムズ株式会社
分類
研究・教育・医療用の機器・設備
受賞企業
株式会社東芝 (東京都)
東芝メディカルシステムズ株式会社 (栃木県)
受賞番号
14G070608
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

質の高い医療を多くの人々に届けるため、パフォーマンスの妥協なく、あらゆる無駄を削ぎ落とし生まれた次世代スタンダードとなるMRI。MRI検査の随所に存在していた様々な無駄を徹底して無くし、従来から約29%削減した省設置スペース、5日間に大きく短縮した工期、不安が無く心身ともに安心して委ねられる心地良さを実現。従来からの積み重ねの開発プロセスではなく、ユーザーに提供できる最も高い価値を見出すためMRIの定義をゼロから始めた。再定義したMRIは真に必要なものだけでかたちづくられる。優れた医療を提供したいと考えている多くの現場の気持ちに応え、装置としての本質的なあるべき姿を具現化した。

プロデューサー

東芝メディカルシステムズ株式会社 MRI事業部 事業部長 辻野弘行

ディレクター

株式会社東芝 デザインセンター デザイン第一部 部長 三上龍之

デザイナー

株式会社東芝  デザインセンター デザイン第一部 大向真哉

詳細情報

http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/products/mri/elan/index.html

発売
2013年11月28日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

病院、健診センターなど

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

MRIにおける次世代スタンダードの再定義。無駄を削ぎ落とし、真に必要なものでかたちづくる。

背景

診療報酬の改定、医療の高度化により、1.5T(テスラ)クラスの高画質で高い臨床性能をもつ高磁場MRIの需要は増加している。とりわけ新興国からのニーズが急激な拡大方向にある。しかし性能の高度化は、設置面積の拡大や装置の大型化、操作の複雑化、騒音やランニングコストの増大に結びつき、導入を断念する病院も少なくない。また、患者さんからの安心感、医療スタッフからの信頼を得ることも装置として望まれていた。

デザイナーの想い

様々な課題解決や価値提供は検査時間を短縮し、医療スタッフが患者さんを気遣う気持ちの余裕を生む。それにより患者さんはより安心して身を委ねられ、その結果がまた、スムーズなポジショニングや検査の質向上へと繋がっていく。このようにあらゆる要素が同調する検査のサイクルをいかに途切れさせず無駄なく循環させられるか。装置がその起点となり、検査に関わる人々により良い調和をもたらすことが我々の使命だと考えている。

企画・開発の意義

コンパクトで導入がしやすく簡単に扱えるなどの装置としての普遍性をもつMRIを開発することで、世界中の多くの病院に普及することの実現性が高まる。さらに、検査自体の効率を高めるMRIの浸透は、人々が優れた医療に接する機会を自然と増やしていく。すなわちそれは、病気の早期発見の可能性を高め、早期治療を促し、人々の生活の質の向上へと繋がっていくことに他ならない。

創意工夫

通常現場で実装部品と組付けられることの多いカバーを、無駄なパーティングラインを削除し効果的なカバー分割を行うことによって、一体化して搬入することを可能にした。これが一因となり、従来2〜3週間必要だった設置工期を5日間へ大幅短縮させた。機械室にあった機器類は、エンジニアと共に徹底的に整理し本体へ実装レイアウトしたことで、従来の設置面積の約29%を削減させた。また、医療スタッフの動線を妨げない凹凸を無くしたアウトラインを実現、自然に手を伸ばした場所にインターフェイスを配置、さらに、柔らかく大きな開口形状は患者さんへの威圧感を取り除き、トンネル空間内のラインガイドは視点を定める効果で不安が軽減されるなど、細かな点にまで配慮した。これらは、寝台に横たわっている患者さん、その患者さんへ視線を向けながら操作とケアを行う医療スタッフ、それぞれの異なる価値を最も高いところまで引き上げたデザインである。

仕様

幅2,363mm 奥行1,680mm 高さ2,372mm 重量:5,400kg

どこで購入できるか、
どこで見られるか

専門機器のため一般には販売不可。医用機器に関する展示会などで視察可能な場合あり
東芝メディカルシステムズ MRI

審査委員の評価

MRI本体だけでなく、その周辺機器や、検査室などの機器にまで視野を広げて、小型化、病院全体における省スペース化を実現している。これまでに成果のあった開発プロセスをゼロから見直し、外にあった機器や本体の構造まで手を入れ、徹底的に無駄を省いた結果、30パーセント近くの省スペース化や、施工時間の短縮化、患者の検査スペースの快適性まで確保したことは、今後も医療現場に求められるニーズや方向性を牽引するレベルのものであり、高く評価したい。

担当審査委員| 安次富 隆   内田 まほろ   重野 貴   田川 欣哉  

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