GOOD DESIGN AWARD

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2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
細胞検査機器 [共焦点定量イメージサイトメーター CQ1]
事業主体名
横河電機株式会社
分類
研究・教育・医療用の機器・設備
受賞企業
横河電機株式会社 (東京都)
受賞番号
14G070606
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

共焦点定量イメージサイトメーター「CQ1」は、細胞を高速でスキャンし、わかりやすくデータ化する装置である。iPS/ES細胞研究などの再生医療分野や創薬、疾患研究における細胞品質評価に用いられる。内蔵の共焦点顕微鏡で細胞のかたまりを生きたまま三次元で撮影し、個々の細胞の形態、体積、個数や位置などを表やグラフにして表示できる。従来の方式では得られるデータの種類や精度に限界があったが、本製品は独自の共焦点光学技術を用いて、細胞をかたまりのまま定量化できるため、検査や実験の精度と効率を向上させられる。小型で設置場所の自由度が高く、ロボットによる容器の自動交換に対応するなど、様々な環境に導入可能である。

プロデューサー

横河電機株式会社 ライフサイエンスセンター 開発部 景虹之

ディレクター

横河電機株式会社 IA-MK本部 MK企画室 デザイン企画課 髙野直人

デザイナー

横河電機株式会社 IA-MK本部 MK企画室 デザイン企画課 小林惇

詳細情報

http://www.yokogawa.co.jp/scanner/product/cq/cq1_1.htm

発売
2014年5月
価格

1,880万円より

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

コンパクトで親しみやすくあること、シンプルで扱いやすくあること、信頼できる佇まいであること

背景

万能細胞による再生医療研究や、がんなどの疾患研究では、細胞の画像観察に加えて、体積や形状などをデータ化して把握したいというニーズが高まっている。従来の装置では細胞を剥離する必要があるなど、取り扱う場合に手間がかかり、得られるデータの種類や精度にも限界があった。このため、細胞を本来の生体機能や特性を維持した状態で高精度に計測できる機器が求められていた。

デザイナーの想い

患者向けだけではなく、研究者向けの機器にもユーザーに配慮したデザインを施すことが重要と考えている。その効果はユーザーのみならず社会全体に波及するからである。社会が注目する細胞研究分野はまだ拡大を始めたばかりであり、より多くの研究者・組織の参入が望まれる。両親を難病で亡くした者として、デザインの力で研究を有意義なものとし、未来につながる成果が得られるよう支援することを常に意識しながら取り組んだ。

企画・開発の意義

再生医療などの新分野の開拓や、患者数が少ない疾病へ向けた創薬などの挑戦が広がるなか、研究者は日々多くの実験を行い、病気の仕組みや治療法を探索している。正確な細胞計測を手間のかからない作業にすることで、世界中の研究者が煩わしさから解放され、人間にしかできないことに時間を割けるよう支援したいと考えた。そこで、難病の完治につながるような優れた研究環境づくりを意識したコンセプトとした。

創意工夫

研究室には既に多くの機器がひしめいており、新規の設置場所が限られている場合もある。製品のデザインにあたり、より多くの現場に導入できるよう全体をコンパクトにまとめた。計測に関わる本体部分と付属のユーティリティボックス(電源とレーザー光源が入った装置)を別体式として、設置の柔軟性を高めている。全体を密閉形状としたため暗室は不要。操作の大半をソフトウェアに集約し、物理的な操作部は最小限にまとめている。細胞培養容器の取出口はアクセスしやすい位置に大きく取っており、自動で容器の交換を行う市販ロボットアームにも対応するなど、様々なニーズに応えられるようにした。メンテナンスにも配慮し、前面パネルを1枚開けるだけで大半の調整を済ませられる。外観は清潔感のある色彩と清掃しやすい形状をもたせたシンメトリーデザインにまとめ、研究者が受け入れやすく信頼できるスタイルとした。

仕様

●サイズ・質量:本体 600x400x298mm 38kg、ユーティリティボックス 275x432x298mm 18kg●光学モード:マイクロレンズ付き広視野ニポウディスク共焦点、位相差 (オプション)●蛍光観察:レーザ:405/488/561/640nmから2〜4色選択、10穴フィルタホイール内蔵●搭載カメラ:sCMOS 2560x2160ピクセル 16.6x14.0mm ●対物レンズ:最大6本

どこで購入できるか、
どこで見られるか

横河電機株式会社 ライフサイエンスセンター 金沢事業所
共焦点定量イメージサイトメーター CQ1・横河電機
ライフサイエンス・横河電機

審査委員の評価

従来品の1/4という非常にコンパクトなサイズに実現された細胞検査機器。コンパクトなボディの中にも拡張性を確保し、ロボットによる培養容器の自動交換などにも対応できる。操作ボタンも的確に集約され、再生医療やがん研究の領域で高まるスピーディな細胞検査ニーズに応える商品内容となっている。

担当審査委員| 安次富 隆   内田 まほろ   重野 貴   田川 欣哉  

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