GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
フラスコ用撹拌機 [シーリングミキサーUZU]
事業主体名
中村科学器械工業株式会社
分類
研究・教育・医療用の機器・設備
受賞企業
中村科学器械工業株式会社 (東京都)
受賞番号
14G070601
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

シーリングミキサー”UZU”は、理化学研究向けのフラスコ用撹拌機である。内容物の漏出・揮発を防ぎながら、化学物質の合成処理や培養を行うことができる。 数十年にわたり使用されている従来の撹拌の方式を見直し、より使いやすく、安全で、信頼性の高い撹拌機を目指した。

プロデューサー

中村科学器械工業株式会社 新規事業推進部 関口真宏

ディレクター

株式会社シィクリエイティブ 久住芳男

デザイナー

株式会社シィクリエイティブ 久住芳男、五十嵐学+中村科学器械工業株式会社 関口真宏

詳細情報

http://www.nmkkk.co.jp/globolab/uzu.html

発売
2014年9月
価格

248,000円

販売地域

日本国内向け

設置場所

大学・公的機関や民間企業の研究室

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

人にやさしい撹拌機。使いやすく、メンテナンスが簡単で信頼感を持てるデザイン。

背景

従来フラスコ内の撹拌処理を行う際には、動力源となる撹拌機、撹拌機から伸びてフラスコ内で撹拌を行う撹拌棒、撹拌棒が貫通しつつ内部の漏出を防ぐ撹拌シールなど、多くの器具を組み合わせる必要があった。そのため装置全体は大型化し、組み付けも困難で時間がかかっていた。少しのズレが実験の失敗につながってしまい、実験を行うための前準備での負担が非常に大きかった。

デザイナーの想い

撹拌機本体とコントローラー部で異なるデザインアプローチをとることで、関係性に配慮しながら、それぞれの使い勝手の良さを追求。 一方、撹拌機本体は素材(PP,PTFE)や加工方法(射出成型、切削加工)の違いが混在する条件で、一体感と精度感が実現出来るようなアプローチに努力した。 シンプルな構成の中で、機能性の良さが心地良い造形につながり、造形が心地よい使い勝手を導けるようなデザインを目指した。

企画・開発の意義

撹拌機、撹拌棒、撹拌シールを一体化させることで、実験の準備を大幅に簡略化。 研究の本質的な業務に割くことができる時間を増やすと共に、実験の失敗を防ぐことができる。 旧来より「人が装置に合わせる」ことが当たり前であった実験器具を見直し、人と機械の関係を新しく構築。研究の信頼性、安定性を高めていく。

創意工夫

この撹拌機は、撹拌機本体とコントローラー部の2つで構成される。撹拌機本体はクランプを使ってフラスコとともにスタンドに固定して使用。 コンパクトでセッティングやメンテナンス性を重視した本体は割れにくいポリプロピレンと、耐薬品性が高いPTFEを採用。セッティングやメンテナンス時には3つあるダイヤルの白い下2つを使用、少し低い頻度でのクリーニング時は上の黒いダイヤルを使用。ダイヤルの大きさや形状と色、ミゾの幅や深さを調整することで直感的な使いやすさを向上させた。 また、本体上部を円筒を潰した形状にすることでスリムで視覚的な安定感を出すとともにダイヤルを回す際、力がかかりやすい形状にした。 コントローラー部はテーブルに置くかスタンドに吊り下げて使用。角度を持たせた形状は、置いて使う時の操作性と視認性を高めている。長期間の吊り下げ使用も考慮し、安心感と強度のあるフック部を上部に構成した。

仕様

丸底フラスコ・セパラブルフラスコ用の差し込み式撹拌機。 動力の伝達に磁気カップリングを使用。非接触でモーターの動力を伝えるため、フラスコの密閉性を維持できる。 ■外形寸法  撹拌部:72×72×255mm  コントローラー:80×188×52mm ■重量  撹拌部:約1.2kg  コントローラー:約0.5kg ■最大負荷トルク  0.2N・m ■回転数  2~450RPM

どこで購入できるか、
どこで見られるか

理化学機器販売業者

審査委員の評価

従来は、動力と棒部分と、シール部分が別々に存在していた撹拌器の機能と構造を見直し一体型した。一体型により、小型化しただけでなく、操作性、安全性、ひいては研究における信頼性を確保した撹拌機となっている。グリップ感や棒をフラスコにさすことで芯が安定する構造、ダイアルや操作性や操作系の視認性の高さ、またメンテナンスを考慮した素材選びなど、精密な研究時のストレスを軽減するために様々な工夫が、見た目や形に統合されたデザインであると評価する。

担当審査委員| 安次富 隆   内田 まほろ   重野 貴   田川 欣哉  

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