GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
コップ [レボ UコップW]
事業主体名
ファイン株式会社
分類
生活・家庭用品、キッチン用品
受賞企業
ファイン株式会社 (東京都)
受賞番号
14G030206
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

病気や加齢、服薬が原因で常にむせやすい方、嚥下障害(飲み込み機能の障がい)のある方に向けた「むせにくいコップ」です。コップの一部を低くして、最後まで同じ姿勢を保持したまま、飲みきることができます。(頭を後屈させると、むせやすくなる為)また、成長段階にある障がい児にも使い易い為、自身で出来ることをサポート出来る食器としても役立ちます。取っ手を自由に動かすことが可能な為、要介護者の前面より飲用をサポートする場合に便利。本体は、内容物が見えやすい半透明な為、介助する方も傾け加減がわかります。又本体にあるメモリで飲んだ量の把握に役立ちます。使用場所は病院、自宅、介護施設など。

プロデューサー

清水 直子

ディレクター

清水 直子

デザイナー

トイハウス株式会社 田路光宏(本体) +曲尾健一(パッケージ、カラー)

詳細情報

http://www.fine-revolution.co.jp/

発売予定
2014年12月
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

飲み口がわかりやすい。飲用物が流れ出やすい形状。手入れや取扱いが簡単。

背景

福祉や介護の世界では利用者や介助者にとってのユーザビリテイーに対応した食器が、求められています。特に障がい児向けは、ニーズの割に市場が小さく多様な為、自助具が圧倒的に少ない。そこで15年前に一度、歯科医師の要望により初代「Uコップ」を開発。病気や障がいだけではなく、加齢によるニーズも多い事、蓋付きの需要も多いこと、姉妹品の廃番に対しての後継希望が寄せられた事から、従来品に改良を加えて開発しました。

デザイナーの想い

生きる楽しみとして一番に挙げられることの多い「食事」ですが、むせだけではなく、加齢と共に困りごとも増えてきます。このコップでは指に引っ掛けるだけで外せる蓋、指の間に挟み込むだけで持てる取っ手、健常者と色弱の方と共通で認識できる分かりやすいカラーリングを目指すなど、簡単な動作で扱えることを大切に、周りの食器や中に入れる飲料との調和も考慮し、食事がもっと楽しくなる様デザインしました。

企画・開発の意義

食事中の「むせ」は、本人だけでなく、食卓を共にする家族や、介助者にも時に負担になることがあります。 このコップを使うことによって、むせを軽減し、孤食を避け、よりゆっくりと飲食を楽しんでもらえることを提案するものです。本体・蓋・取っ手の細部に至るまでバリアフリーデザインを心がけると共に、この商品を使うことによってもたらされる「食のバリアフリー」を目指しました。

創意工夫

【本体】飲み口の厚みを若干薄くして、唇への当たりを良くするとともに、突出させることで、飲み口の視認性を高めました。 コップ前面に膨出部を設け、角度をつけることで、最後まで飲料物が流れ出やすいようにしました。介護者が飲ませやすいよう、半透明の樹脂を使いました。 【蓋】指が硬直した方、麻痺のある方でも取り外ししやすいように、取っ手を大きめにし、指を引っ掛けられるようにしました。立てて置けるので、狭い卓上でも場所を取りません。 蓋は本体と別の色(ユニバーサルカラー)にして視認性に留意しました。また、旧製品をお使いの方にも共通で使えるサイズにしました。 【取っ手】利き手を選ばない可動式。腕の可動域に合わせて無段階で取っ手の位置を変えられます。取っ手自体が机に接しているので、倒れにくくなっています。 洗浄後に取っ手を嵌める順序が分かりやすいように、手で触るだけで分かる印を上部に付けました。

仕様

■材質・・・【本体】ポリプロピレン、【フタ・取っ手】ABS樹脂 ・■本体サイズ・・・【高さ(フタ含)】117mm、【内径】64mm、【重量】109g、【容量】200ml ■色・・・【本体】半透明、【取っ手、フタ】オレンジ ■耐熱温度・・・【本体】100℃、【フタ】80℃、【取っ手】80℃

どこで購入できるか、
どこで見られるか

ファイン株式会社
ファイン株式会社

審査委員の評価

特に高齢者や身体の不自由な方にとって嚥下(飲み込み)が問題になることが多い。また、小さな子どもにとっても液体を上手く飲むのは難しい。コップを使う時の行動についての詳細な知見に基づき、隅々にまで細やかな配慮がなされている。大きくカラフルな2つの取っ手は視認性が高く、さらに回転させて方向を変えることで適切な位置に合わせ、両手でも片手でも持ちやすい。液体が流れ出やすく、またこぼしづらく、身体を反らさなくても飲める飲み口、開けやすく目立つふたなどにも工夫がある。よく考えられたユニバーサルデザインである。

担当審査委員| 山本 秀夫   池田 美奈子   佐藤 弘喜   須藤 玲子  

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