GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

受賞対象名
図書館 [武雄市図書館・歴史資料館]
事業主体名
武雄市、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
分類
公共のためのサービス・システム
受賞企業
武雄市 (佐賀県)
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 (東京都)
受賞番号
13G141163
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

武雄市図書館は、 “図書館を中心とした市民生活の提案”という市民の新たなライフスタイルをデザインする「新・図書館構想」を実現した。資料収蔵や図書貸出の場といった従来の図書館像にしばられず、図書館、書店、カフェが一体的に融合することで、コーヒーを味わいながら館内の本を自由に読め、勉強も仕事も会話もできるなど、様々なライフスタイル・ステージの市民にとって居心地の良い場と新たなコミュニティを創出している。また、それらは、従来の行政主導や民間企業お任せではなく、官と民が本質的に連携し、企画段階から本の搬出・搬入などの開館準備、市民への説明、オープン後の現在に至るまでのプロセスを共有することで実現した。

プロデューサー

武雄市+カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社

ディレクター

武雄市教育委員会+カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 図書館カンパニー

デザイナー

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 図書館カンパニー

詳細情報

http://www.epochal.city.takeo.lg.jp/

利用開始
2013年4月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

佐賀県武雄市武雄町大字武雄5304番地1

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

老若男女の利用を前提としたバリアフリーの施設設計や耐震設計など安全面への配慮と、館内の居心地の良い雰囲気作りを両立させた。書棚からカウンターに至るまで木製の什器を使用、また、住居用の照明器具を使用した館内は、落ち着いた温もりに包まれ、図書館を創造の場として活用したい市民への空間を創出している。また、蔵書の配架には、日本十進分類法に代わり、直感的に本を発見できる新たな分類方法を導入している。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

スターバックスを公共図書館内に初出店し、館内のどこでもコーヒーを飲みながら、図書館の蔵書や販売書籍を自由に閲覧できる「Library&Café」を実現。飲食禁止、私語禁止といった図書館ならではの敷居の高さも取り除くことで、図書館を、本を借りる場や資料を調べる場としてだけでなく、コミュニティ空間を生み出す場として、図書館の新たな価値を創出するとともに、図書館を中心とした市民生活の提案をしている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

技術的な観点では、RFIDによる図書館の蔵書管理や位置情報管理を行っている。貸出と販売が一体型になったセルフカウンターで、蔵書RFIDを活用した簡便な貸出が行え、iPadによる蔵書位置検索も容易に行える。また、図書館カードを新たに作るのではなく、手持ちのTカードを図書館カードとして活用する、共通IDの仕組みの導入は、新たなカードを持ち歩く手間を省くとともに、利用機会の拡大に寄与している。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

個人の価値観が多様化する中で、様々なライフスタイルの市民が自分の居場所を見つけられる新たな場として「様々な知に直感的に触れられる空間」「静かな読書空間」「防音された学習室」「電源も使えPCの利用も可能な仕事場」「読み聞かせなども行い子どもの知を育む場」「談話も可能なカフェと併設された空間」「歴史資料も収蔵する文化のアーカイブ」「講演や勉強会も開催するホール」といった価値を実現している。

ユーザー・社会に伝えたいこと

言葉だけの官民連携ではなく、市民価値の向上に向けて官と民がともに汗を流し、プロセスを共有し連携することで、全く新しい価値が創出される。特に図書館は、そこにコミュニティが生まれ、新しい文化やライフスタイルが生まれる場所。まちづくりの拠点であり文化の発信拠点でもある。だからこそ誰もが利用できる利便性や誰もが利用したくなる居心地の良い空間を、官民が連携して、常に追求していかなければならない。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

佐賀県武雄市武雄町大字武雄5304番地1
武雄市図書館・歴史資料館 公式サイト

審査委員の評価

公共サービスは所詮このレベルである、という常識をひっくり返す事例が生まれた。それが佐賀県武雄市とカルチュア・コンビニエンス・クラブの連携で実現した「武雄市図書館」である。図書館という伝統的で保守的な領域において、本の面白さを伝えるという原点に立ち返り、探しやすさ、読む楽しさ、利用しやすさを官民連携で徹底的に追及している。その結果、2013年4月1日のリニューアルオープン以来、来館者数は前年比4倍増、図書貸出冊数も倍増という成果をあげている。本離れが進んでいる現代において、地域の文化度を高める大切な役割を担っており、公共と民間の連携に大きな可能性を感じさせる。

担当審査委員| 中谷 日出   池村 明生   林 千晶   吉田 順一  

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