GOOD DESIGN AWARD

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2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
災害に関する研究成果の視覚化手法の開発 [災害のデータスケープ]
事業主体名
東北大学 災害科学国際研究所/せんだいスクール・オブ・デザイン
分類
研究・教育・医療のためのメディア・ソフトウェア・コンテンツ
受賞企業
東北大学 災害科学国際研究所/せんだい・スクール・オブ・デザイン (宮城県)
受賞番号
13G141141
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

過去類を見ない災害をもたらした東日本大震災をはじめ、各種研究機関は災害に関するさまざまなデータを収集しており、そこで得られる知見は我々の世界の捉え方を更新するものです。甚大な犠牲者を生む津波被害などから鑑みるに、先端研究の知見を踏まえた防災減災システムの一般化、社会還元の重要性は高まっているといえます。本プロジェクトは、災害に関する研究を対象とし、災害教訓の継承および研究成果のアウトリーチに寄与する目的で、研究データの視覚化手法の調査開発の研究活動を行うともに、それを活用した実践的な表現形式による発信活動を、災害科学国際研究所の研究者・専門家とデザイナー、大学院生が連携しつつ行いました。

プロデューサー

本江正茂(東北大学准教授 せんだいスクール・オブ・デザイン 運営委員長)

ディレクター

遠藤和紀(グラフィックデザイナー /design matka)、阿部篤(せんだいスクール・オブ・デザイン研究員)、山田哲也(せんだいスクール・オブ・デザイン研究員)

デザイナー

加藤敦史、山日康平、遠藤貴弘、小泉和信、澤田真緒、砂金善弘、高橋彩、森翔太、青木歩

詳細情報

http://sendaischoolofdesign.jp

利用開始
2011年9月13日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

国立大学法人東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻 せんだいスクール・オブ・デザイン

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

データを視覚化するとき、新たな意味や身体性を生み出します。先行研究としての情報デザイン手法、インフォグラフィクスの事例などを広く収集し整理し、そのうえで「発掘」された災害に関する研究データを素材として、その意味を伝えるに適した視覚化手法の開発を行いました。今後はインスタレーションなど、より直感的に理解できる展示に発展させることを考えています。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

国外を含む外部機関での展示、発表、雑誌掲載を通じて、復興にむけた被災地域への知見提供に供するような実践的な表現形式による研究成果の発信を行いました。3.11以降、巨大災害の被害軽減に向けて社会の具体的な問題解決を指向する実践的防災学の重要性は高まっています。災害科学国際研究所の知見を広く一般に届けることは、生活者の災害に関するリテラシーを高め、防災減災対策に反映させることができるでしょう。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

仙台市と東北大学により運営される「せんだいスクール・オブ・デザイン」と連携することで、地元で活躍する情報視覚化の専門家であるグラフィックデザイナーと協働し実行的な視覚化手法の開発を行いました。これは今まで関わることのなかった研究者とグラフィックデザイナーという職能をブリッジし、従来のグラフィックデザイナーの職能を拡大するという意味で産業への効果が期待できます。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

防災減災社会の構築に向けて、研究者による専門的知見を、リテラシーの異なる一般生活者や次世代を担う子供、他言語話者にも理解できる表現形式にて紹介し、発信することで、個別先進的な研究者の知見を横断的に統合することが期待できます。このことは、 より安全な社会の形成に寄与すると考えます。

ユーザー・社会に伝えたいこと

最先端の研究が社会の中で活用されるためには、研究者だけでなく、一般の人々にもその意味を共有することが必要です。そのためには、情報の視覚化の専門家であるグラフィックデザイナーの能力が必要不可欠です。高度なデザインの力によって、東北大学災害科学国際研究所の研究活動がより多くの人々に共有されることで、安全・安心な社会を実現します。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

国立大学法人東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻 せんだいスクール・オブ・デザイン
せんだい・スクール・オブ・デザイン

審査委員の評価

数値やデータはそれ自体では意味をもたず、視覚化されてはじめて生活者は「意味」を取り出すことができるという点で、東北大学による「震災の視覚化」は非常に有効だ。作品「揺れるグリッド地図」は、3月11日の地震をグラフィックと色彩で正確かつ端的に表現しており、私たちに脅威を再認識させてくれる。また同大学は震災後に「災害科学国際研究所」を設立。理学、工学、地学、情報学など、災害に関する多様な研究者を集め、分野横断的な最先端の研究所をつくった。今回の震災から学んだ防災の知見を世界に対して発信し、災害のリテラシーを高めることが、震災国である私たちにできることであり、本研究所は重要な役割を担っている。

担当審査委員| 中谷 日出   池村 明生   林 千晶   吉田 順一  

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