GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
NITY(ニッティ) [コミュニティサイクル]
事業主体名
蔦井株式会社
分類
街づくり、都市づくり
受賞企業
名古屋工業大学 大学院 伊藤孝紀研究室 (愛知県)
蔦井株式会社 (愛知県)
受賞番号
13G110979
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

都市部での新たな交通手段として、コミュニティサイクル(自転車の共同利用サービス)が注目されている。各地で社会実験が行われるなど、地域コミュニティや地球環境の視点から重要な取り組みではあるが、未だ市民への浸透は浅い。これらの背景より、視認性の高いコミュニティサイクルデザインと、誰もが使いやすいシステム構築により、コミュニティをつなぐ目印となるデザインとした。コミュニティサイクルは女性の利用率が高いため、女性がまたぎやすいフレームの形状や高さ、荷物を置ける荷台等、女性でも使いやすい工夫を施した。乗りたくなるようなデザインにすることで、コミュニティサイクルの普及の一助となることを目指している。

プロデューサー

蔦井株式会社

ディレクター

有限会社タイプ・エービー

デザイナー

名古屋工業大学 大学院 伊藤孝紀研究室 伊藤孝紀+フラップデザインスタジオ 岡田心

利用開始
2012年11月1日
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

コミュニティサイクルの利用者の多くが女性や若年層であることが、過去の社会実験データより明らかになったため、女性に配慮した車体設計とデザインを心掛けた。車体は女性がまたぎやすいフレームの形状や高さ、荷物を置ける荷台を設けることで、使いやすい工夫を施している。また、ポートに自転車を入れるとNITYの頭文字「N」が浮かび上がるようになっており、返却時の楽しさも演出している。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

都市の低炭素化や集約型都市構造の実現・高齢社会への対応等により、末端交通の整備の必要性が謳われている。コミュニティサイクルを末端交通とすることで、自動車等では実現できない、より詳細な交通網が確保出来る。それにより、買い物や通勤通学の移動手段としての活用はもちろんのこと、今まで赴くことのなかった場所へ出かけるきっかけになる等、あらゆる世代に向けた手軽な交通手段として生活の質の向上の一助となる。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

交通系ICカード(電子マネー)の相互利用開始に伴い、日本国内の交通機関を1つのカードで利用できるようになった。交通系ICカードを用いた決済と個人認証システムの採用は、既存交通機関との連携を可能にするだけでなく、地域外からの利用であっても、簡単に登録・利用することが出来る点にメリットがある。既存交通機関と同様に気軽に利用出来るシステム採用が、コミュニティサイクルの普及へとつながるのではと考えている。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

既存公共交通と連携したコミュニティサイクルの展開による利便性の向上が、自動車から「公共交通+自転車」への転換の促進につながり、都市の低炭素化の実現に寄与できるのではと考えている。また、都市部の課題の一つである放置自転車の問題に関しても、「所有」から「共有」への転換によって、自転車総台数減を目指し、放置自転車の削減につながると考えている。

ユーザー・社会に伝えたいこと

単なる末端交通機関としての役割を追求するのではなく、既存交通機関といかに連携し、街の「誇り」として定着するかを念頭に開発しました。NITYを利用することで、来訪者は街路や公園、建築を体感でき、街のお気に入りの場所を開拓できるでしょう。住民は行き来が容易になり、自分の部屋の延長に街を感じられることでしょう。NITYが全国各地に普及することで、地域活性化につながり、街づくりの一助となることを望みます。

審査委員の評価

都市の新たな交通手段として近年海外でも注目されるコミュニティサイクル。海外からシステムごと輸入されるケースも多い中、レンタルの仕方や支払い方法までより使いやすい仕組みが考えられ、自転車自体のサイズや形状、機能もニーズの多い女性の視点に立ってデザインされている。今後の本格的な浸透を期待する。

担当審査委員| 南雲 勝志   廣村 正彰   横川 正紀  

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