GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
東洋学研究施設+図書館+ミュージアム [東洋文庫]
事業主体名
公益財団法人東洋文庫
分類
公共領域のための空間・建築・施設
受賞企業
株式会社三菱地所設計 (東京都)
受賞番号
13G100940
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

大正13年に設立された東洋学研究を目的とする図書館の建替である。国宝や、重文を含む貴重な書籍の保存・研究機能を高めるとともに、東洋学をより広く広めるため、ミュージアムやカフェを設けた。新しい建物は、「本」、「知」、「東洋」をコンセプトに東洋文庫らしさを表現。奥へ行けば行くほど新しい発見がある空間構成や、書庫を直接的に表現した外装、東洋文庫が所蔵する本の装丁に使われている草模様をモチーフにした外装、旧くなるほど風合いが出る素材感を活かした内装、東洋産の素材、所蔵本『植物図鑑』から選定した植栽、東洋各国の名言が並ぶ知恵の小路等、敷地全体を通し東洋文庫らしさが感じられるような計画とした。

プロデューサー

山川尚義

ディレクター

渡邉顕彦

デザイナー

松井章一郎、加藤匠、森下昌司、姉歯景介

利用開始
2011年10月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都文京区本駒込二丁目28番21号

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

手作業で加工された大判テラコッタタイルの外装や、表面を焼いて削り出し型枠とした卯づくりの本実コンクリート打ち放し仕上げ等、素材感のある仕上げを採用した。古い書物の重厚な雰囲気と調和するように、古くなるほど風合いの出る素材とすることで、長く使われ深みの増すデザインとした。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

これまで大切にしまってきた貴重な史料を公開すること、また、本来バックスペースである書庫を一部展示スペースとして見せ、実際に貸し出している本を並べることにより、図書館に併設されたミュージアムであることの特徴を活かした展示空間を実現した。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

低層部の外壁にはPCリブと、東洋文庫が所蔵する書籍の装丁に使われている草模様をモチーフとしたコンクリート打ち放しとした。この草模様は、2mmと3mmのわずかな凹部分による表現とすることで、模様が透かしのようにうっすら浮かび上がることを意図した。発砲スチロールの型枠を使用することによりこのデザインが実現した。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

本(書庫)の保存環境の向上には、温湿度の管理(空調設備)が重要である。特に日中の急激な温度変化を避ける必要がある。そこで、書庫の外壁にテラコッタタイルを乾式工法で張り巡らせ、外壁と二重の構造を成すことで、躯体への直達日射による急激な温度変化を防ぎ本の保存環境を高め、また、空調の負荷を軽減する役割を果たしている。

ユーザー・社会に伝えたいこと

貴重な史料を一般公開し東洋学をより多くの人々に知ってもらうこと、この建物が地域の皆様に永く愛されることを希望している。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都文京区本駒込二丁目28番21号
東洋文庫

審査委員の評価

東洋学を広めるための図書館の建て替えである。同じ敷地内での建て替えという困難な条件を克服してできたとは思えないくらい、敷地全体を見事に使った計画である。中庭を介して奥へと導入する空間のシークエンスは、街に魅力的な奥行きを与えている。また本や草をモチーフにした外観、書庫をイメージした展示空間などは、直裁な引用でありながらも品よくまとめられ、密度高いデザインが街の価値をも高めている。

担当審査委員| 千葉 学   乾 久美子   高橋 晶子   安田 幸一  

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