GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
研究所 [近畿大学バイオコークス研究所]
事業主体名
学校法人 近畿大学
分類
公共領域のための空間・建築・施設
受賞企業
学校法人近畿大学 (大阪府)
株式会社NTTファシリティーズ (大阪府)
株式会社NTTファシリティーズ (大阪府)
受賞番号
13G100921
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「近畿大学バイオコークス研究所」発足に伴うリノベーション計画。バイオコークスは、従来廃材とされていた茶かす等の植物性物質を原料とする、低炭素社会実現に画期的な効果を発揮するバイオ燃料である。すなわち新時代の環境に寄り添う技術である。空間デザインを行うにあたり、低炭素サイクルそのものを空間化することを試みた。バイオコークスは集積・積層される→量塊としてのエネルギーが空間に溢れる→バイオコークスを暖炉に焼べる→石に蓄熱された熱が床を伝い、場を暖める→上昇気流により空間を漂う白い帯がゆらめく。人の活動を包み込む空間環境を目指した。

プロデューサー

株式会社NTTファシリティーズ 畠山文聡

ディレクター

株式会社NTTファシリティーズ 畠山文聡

デザイナー

株式会社NTTファシリティーズ 畠山文聡、安川大地

利用開始
2013年3月
販売地域

日本国内向け

設置場所

北海道恵庭市南島松157-1

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

空間体験を背景とした環境意識に寄り添う空間デザインを試みた。バイオコークスの質・植物の香り・場のあたたかみ・視覚化された空気の移ろい。空間は、身体の根源的な感覚に静かに働きかけ、空間性に感覚が交わるとき、利用者の環境意識を喚起する身体性に寄り添った空間環境デザインである。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

既存の空間はオープンスペースや吹き抜け・暖炉など、大きなスケールで構成されていた。バイオコークスを積層させることで、吸音材の役割を果たし、コークスの熱は石に蓄熱され、暖炉の性能を最大限に活かす。白い布は長大な吹き抜けに対して適度なスケールを与えるとともに、柔らかな光(照明)を提供する。室環境の向上に寄与するデザインであること。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

廃材を原料とするバイオコークスは、あらゆる分野・地域で適用性を持つ有用なリサイクル・新エネルギー技術である。化学・物理的特性をパネルで提示するのではなく、技術が有する柔らかさ・豊かさを空間表現することで、「身体的心地よさ」が「環境性(低炭素)の向上」につながることを示している。産業的展開の視座にたち、新技術のデザイン空間表現を創出している。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

バイオコークスは、従来廃材とされていた茶かす等の植物性物質を原料とし、石炭の代替となる低炭素社会実現に画期的な効果を発揮するバイオ燃料である。すなわち新時代の環境に寄り添う技術である。カゴに積層・集積されたバイオコークスの積層量は、CO2の削減量に直結する。

ユーザー・社会に伝えたいこと

環境要素技術を空間表現化することに取り組んだ。エネルギーや温暖化の問題は、人の活動・営みに常に関わるものである。故に環境技術にはデザインが不可欠である。新技術がこれまでの風景を乱すことなく、心地よいものであることを社会全体として取り組んでいく必要がある。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

近畿大学 バイオコークス研究所
近畿大学 バイオコークスプロジェクト

審査委員の評価

大学の研究所発足に伴う改修計画である。低炭素社会実現に向けて開発されたバイオコークスと呼ぶバイオ燃料を魅力ある空間に展示している。4方の壁面は二重のメッシュ材を配し、その中にバイオコークスが積まれている。バイオコークスが廃材である茶かす等を材料としているため、お茶の良い香りがする。暖炉に焼べると、その熱気が石に蓄熱され床を伝って部屋を暖める仕組みとなっている。火を燃やすという本来の人間の生活を見直しながら、古くて新しい感覚がこの空間には存在する。まさに五感を呼び起こすデザインとして高く評価された。

担当審査委員| 千葉 学   乾 久美子   高橋 晶子   安田 幸一  

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