GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
フラッグシップスタジオ [角川大映撮影所 ステージG・ポスプロ棟]
事業主体名
株式会社角川大映スタジオ
分類
産業領域のための空間・建築・施設
受賞企業
株式会社角川大映スタジオ (東京都)
株式会社大林組一級建築士事務所 (東京都)
受賞番号
13G100905
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

日本映画黎明期よりの伝統を誇る角川大映撮影所に建つ新たなフラッグシップスタジオ。歴史ある撮影所の新たな顔となり、かつ、映画を創造する場として最良の環境を実現することが求められた。原石からスターを磨きだす「映画撮影所」を象徴するような多面体のフォルムは、騒音の問題から、従来はバラバラになっていた撮影ステージと音響編集スタジオを、限られた敷地の中で同時に実現するためのデザインである。両者が一つに統合されたシナジー効果により、従来の映画製作フローをも革新する最先端の映像製作環境が実現した。

プロデューサー

株式会社角川大映スタジオ 代表取締役社長 小畑良治

ディレクター

株式会社大林組一級建築士事務所  賀持剛一

デザイナー

株式会社大林組一級建築士事務所 本郷雅紀

詳細情報

http://kd-st.co.jp/

利用開始
2011年9月
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

東京都調布市多摩川6-1-1

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

騒音の問題から、従来はバラバラであった撮影ステージと映像・音響編集スタジオをシームレスに統合し、これまで映画製作フローの中で、別々のプロセスに携わっていたクリエイター同士が共に集い協働する場を提供することで、新たなコミュニケーションが誘発され、更なる創造性発揮できる環境を実現している。また、原石からスターを磨きだす撮影所の象徴となるフォルムで、撮影所の新しい顔としての役割を果たしている。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

遮光・音響・断熱性能を確保するための「閉じた」空間であるスタジオ同士のすき間に、周辺環境とのプライバシーや環境性能に配慮しつつ「開かれた」ホワイエ・共用空間を配することで、スタジオ利用者が快適に過ごせる、クリエイティブかつサスティナブルな環境を実現している。異なる分野の気鋭のクリエイターが共に集い、協働する新たな創造拠点を実現している。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

自由な撮影を可能とする国内最大級の撮影ステージと、高度な編集作業が可能な映像・音響編集スタジオがシームレスに統合されることで、モーションコントロールカメラによる撮影や、あらかじめ3D空間の中でのカメラワークと、撮影対象の動きをコントロールするPreViz撮影など、従来のバラバラな映画製作フローでは実現しえなかった、革新的な撮影環境を実現している。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

これまでにない、革新的で、クリエイティブな映画製作環境を提供することで、新たな映像表現の創造に寄与し、近年再評価されている日本映画界の更なる発展に貢献している。また、建物外殻の断熱・遮音性能を高め、開口部を共用空間に限定してデザインすることにより、解放感がありながらも、周辺環境との間にプライバシーを確保し、環境性能の高いサスティナブルな建築を実現している。

ユーザー・社会に伝えたいこと

この新しいスタジオは、様々なクリエイターが集い、新しい映像表現を作り出す、創発の場としてデザインされた。角川大映撮影所で、新たな名作映画が創り出され、日本映画界、ひいては日本文化のさらなる興隆に寄与出来ることを期待している。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都調布市多摩川6-1-1
角川大映撮影所HP

審査委員の評価

一見奇抜な形だが、映画というメディアのもつ性格から、撮影所は単に機能的空間であるだけでなくどこかアウトスタンディングであることを期待される。多面体のボリュームは、撮影ステージと音響スタジオが直結する構成をシビアな条件のなかで追及するなか斜線制限などから導かれたものだが、同時に社風や機能をシンボライズするユニークな造形ともなっていることが伝わってくる。

担当審査委員| 千葉 学   乾 久美子   高橋 晶子   安田 幸一  

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