GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [ガーデニエール砧ウエスト]
事業主体名
清水建設株式会社
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
清水建設株式会社 (東京都)
受賞番号
13G090871
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

昭和20年の終戦翌年、引揚・被災社員のために建てられた清水建設砧社宅。地元では親しみを込めて「清水村」と呼ばれていた跡地の有効活用計画である。建物は371戸の賃貸に、待機児童対策の一環として行政との協議により進めた保育所、子育て支援の位置付けを持つ小児科診療所及び集会室を併設した、近郊住宅街での民間賃貸事業としては例のない大規模な計画である。震災後特に求められているBCP対策に環境対策を組み合わせながら、居住者のコミュニケーションを誘発する新しい住棟形式を提案。計画地の特性を踏まえた上で、環境に調和しこれからも近隣住民から親しまれ、数十年後の将来も活力を維持する集合住宅の実現を目指した。

プロデューサー

清水建設株式会社 投資開発本部 鷲見晴彦/設計・プロポーザル統括 深沢公文

ディレクター

清水建設株式会社 設計本部 井川博英

デザイナー

清水建設株式会社 設計本部 井川博英+フィールドフォー・デザイン・オフィス 鈴木葉菜子+エモーショナル・スペース・デザイン 渡辺太郎+ライトデザイン 東海林弘靖

詳細情報

http://www.mitsui-chintai.co.jp/resident/original/kinuta_west/

利用開始
2013年2月26日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都世田谷区砧2丁目16

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

幅広い世代が同居する仕掛けの提案と共に、様々なタイプの住まいを提案した。プライバシーを重視したプラン、逆に仕切りをなくした開放的なプラン、回遊性のあるプラン、土間のあるプラン、夫婦別室のプラン、可動家具で仕切るプラン等である。様々な住まいの提案は、入居希望者が自らの住まい方を見直し、発見し、また様々な志向を持つ住まい手の同居が建物全体の活性化につながることを期待している。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

この建物は、免震、一括受電、デマンドレスポンス、BEMS、太陽光発電、蓄電池、非常用発電、エネルギーの見える化、太陽熱利用、井水利用等各種機能のトータルマネジメントにより、「平常時の環境対策」と「非常時の生活維持機能」を備えている。特にこれまで難しいとされてきた専有部について、エアコンのコントロールを生活の不快感を感じさせない中で行う、という一歩踏み込んだ省エネルギーの提案を行った。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

千鳥形式の住棟は、住棟間の4mのボイドが全住戸の2面採光を可能とすると同時に、北側住戸において南面採光を可能とする点が通常の中廊下形式と大きく異なり、家賃設定という賃貸事業の視点からも大きなメリットを提供している。また、住棟の並び方を変えることで様々な敷地に適用可能な応用性を兼ね備えている。事業性、他敷地への応用性という二つの側面で産業的なメリットを提供した。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

戦前から唯一残る黒松の大木をはじめ、腐朽した数本の樹木を除いた全ての豊かな既存樹を保存出来たことは、近隣住民との共生と環境保護の両面から大きな価値を提供することが出来た。また、セキュリティ上の検証を行いながら、広く一般に開放した貫通通路は、竣工直後から近隣住民にとって格好の生活歩道、散歩道として機能している。更に保育所と小児科については居住者・近隣双方に有益な施設を提供できたと考えている。

ユーザー・社会に伝えたいこと

高度成長期に建てられた集合住宅の老朽化と居住者の高齢化問題が取り上げられて久しい。クローズアップされている団地のみならず、集合住宅全体の問題として積極的な対応が必要だ。ニュータウンの団地は竣工当時、あこがれの最先端住居であったという事実が、長期を見据えた設計行為の重要性を認識させる。居住者のコミュニケーションを誘発する新しい住棟形式による、数十年後の将来も活力を失わない集合住宅の実現を目指した。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

現地(世田谷区砧2丁目16)にて中庭までは自由に見学可能。建物内は清水建設への申し込みにより見学可。
ガーデニエール砧WEST公式サイト
清水建設ホームページ

審査委員の評価

計画の敷地がもともともっていたコンテクストを充分に考慮して、既存樹木を残し、かつ敷地のほとんどの部分を地域に開放しており、デザイン性の高さとともにこの点も評価されるべきであろう。住棟の構成も2戸もしくは、3戸の間にハーフコモンというヴォイドを設けており、これによって長い住棟のボリュームが適度に分節され、さらにファミリー用の住戸では回遊性のある住戸プランを実現している。その他にも住戸ミックスをとりこむなど現代の多様な課題に積極的に答えた計画として多いに評価できる。

担当審査委員| 難波 和彦   篠原 聡子   手塚 由比   古谷 誠章  

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