GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [リーフィアレジデンス等々力]
事業主体名
小田急不動産株式会社
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
小田急不動産株式会社 (東京都)
受賞番号
13G090865
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

閑静な住宅地に建つ、光の入り方から設計した低層集合住宅。住戸を雁行させ、卓越風が抜ける南北の外部共用廊下沿いに6個の光庭を設け、住戸の外壁率を最大化し、戸建て並みの多面通風、採光を実現。各居室はバルコニー、光庭、緑地帯に面し、外壁率と間口の広さを活かした邸宅の集合体を提供。外観は、大型スラブによる軒の深さと目板格子手摺のシャープさで日本建築のデザイン要素を表現。また、住戸毎に分節し、街並みに合わせ、見る位置によって表情が変化する外観とした。共用空間は6個の光庭と雁行アプローチを生かし、刻々と変化する上部からの自然光により、印象的なシーンが次々と展開する空間を内包した住宅群である。

プロデューサー

小田急不動産株式会社 常務取締役住宅事業本部長 石原裕司

ディレクター

竹中工務店東京本店 設計部 篠崎 淳

デザイナー

竹中工務店東京本店 設計部 梅野 圭介

利用開始
2013年8月
価格

70,800,000 ~ 148,000,000円

販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都世田谷区等々力2丁目15-12

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

光の質を強く意識した空間。昼は自然光を中心とし、夕暮れからは、点灯照明を少しずつ増やし、帰宅者の出迎えを準備。自宅へのアプローチを露地と見立て、抑揚あるLED照明計画。スプリットレンズを使い、質感ある照度分布を導いた。非常用照明等をスラブに埋め込み実現した3mのフラットな共用廊下天井は、スポットライトによる間接照明による計画とし、空間明るさ指標 [Feu]を用い静謐な光の空間を実現。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

快適な住戸の追及と震災後の住宅。震災は、無停電を前提とした、住宅のつくり方に反省をもたらした。今回、居室は、多面開口による自然採光、自然通風を旨とし、さらに、大きな庇を持つことで夏の日差しをよけ、冬の光を取り込む、自然エネルギーを最大限利用する日本建築の良さを追及した。高い外壁率を持ち、快適で、省エネルギーであることは、震災対応、人口減、過密な住宅解消を睨んだ社会モデルを期待している。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

阪神大震災の際、倒壊がなかった壁式構造を、さらに、1.25倍の地震力に対応できるように設定し、壁式構造では稀な耐震等級2を取得した。また、周辺の緑、環境を取り込むため、耐震壁はなるべく戸境に配置し、外周に大開口を持たせた配置とし、安全性と開放性を高度に両立させた。特に、コーナー部分には、シームレス鋼管によるコーナー開口を実現し、高い開放性を実現し、外観の特徴の獲得にも寄与している。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

戸建ての通風・採光の良さと集合住宅の利便性を融合した、真に有用で良質な社会ストックを生み出す手法を提示。今後、それに続く、集合住宅が増えることで、環境性能、人の心地よさを優先した住戸も増加し、社会的に大きなエネルギー消費割合をしめる住宅部門の省エネルギーが図れると考える。また、住戸を雁行させた形状は、都心の街並に空隙と緑量を与え、豊かな街並みの形成に寄与できると考える。

ユーザー・社会に伝えたいこと

高密度化された都市住宅に対し、今後、人口減の市況により、通風と採光に優れた人が心地よいと感じる住空間への訴求が増加し、その様な空間を持った社会ストック整備が急がれます。また、日常生活の中に、風の心地よさ、自然光の変化、空の色の変化、季節の変化を組み込むことは、古来、日本建築が持っていた優れた資質であると考えます。これらを内包した、都市住宅が増えることで、社会の質向上に寄与できればと考えています。

審査委員の評価

マンションの基本的な要素、バルコニー、界壁、庇などが、無理なく、端正にデザインされている。住戸のプランも壁構造と十分な間口の確保により快適な住戸計画がなされ、さらに中庭は、陰鬱になりがちな中廊下に豊かな表情を与え、住戸の採光と通風への配慮ともなっている。狭小な間口におさめられたマンションの住戸が一般的な昨今にあって、独創的な提案ではないが、質の高い集合住宅の実例として受賞に値する。

担当審査委員| 難波 和彦   篠原 聡子   手塚 由比   古谷 誠章  

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