GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [ザ・パークハウス 池田山]
事業主体名
三菱地所レジデンス株式会社
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
三菱地所レジデンス株式会社 (東京都)
受賞番号
13G090862
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

城南五山のひとつ、岡山藩池田家の広大な下屋敷のあった『池田山』という歴史ある閑静な地に26戸の邸宅をつくりあげた。過去・現在・未来の融合を図るため、建物に風格と重厚さを持たせるためのシンメトリーな造りとし、立体的なタイルと開口部の表現により彫りの深い表情を演出しつつ、受け継がれてきた既存樹木を守ることで得られる悠久の美と、シャープな印象の素材と意匠を融合させることで、この地に調和しながら、これからの街並みをつくる新しい存在となることを目指した。エントランスアプローチをおりていく階段は、人々を誘い、この地の記憶を継承する。既存青石を配したエントランスホールは唯一無二の空間をつくりだしている。

プロデューサー

三菱地所レジデンス株式会社 城南事業部長 宮島 正治

ディレクター

三菱地所レジデンス株式会社 城南事業部 栖原 徳明+芦原太郎建築事務所 芦原 太郎+庄島設計室株式会社 庄島 正興

デザイナー

芦原太郎建築事務所 芦原 太郎+庄島設計室株式会社 庄島 正興

詳細情報

http://www.mecsumai.com/tph-ikedayama/

発売
2012年6月29日
価格

76,000,000 ~ 160,000,000円

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

この地域、古くからの東京の在来の樹木を中心としたランドスケープ、これらを常に身近に置くことで、うるおいのある日常を提供する。住まわれる人々だけでなく、地域社会への還元も含め、四季の移ろいを体感できよう各所に既存樹および新植樹を配し、これらを日常的に利用する階段状のアプローチ空間において、建物の立体的な生活移動動線の中で、自然に生育する樹木の経年変化も感じられることができる。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

閑静な住環境を継承するため、共用廊下等の居住者の生活動線となるコアを建物中央に集約し、四方に住戸を配置。1階には、茶室の露地をモチーフにした庭を設け、生活に常に寄り添う緑景をしつらえた。また、歩行者・自転車・自動車の出入口を完全に分離し、日常生活における安全性を確保したことに加え、生活騒音源・臭気源となる駐車場や駐輪場等を建物地下に隠蔽することで周辺生活環境へも配慮した。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

彫りの深いファサードのデザインに呼応して、外壁のせっき質特殊面状タイルは120×210×25ミリという寸法で凹凸を持たせ、更に細かな陰影をつくり出すことで、建物外観に豊かな表情を演出した。また、既存石積・庭石や既存樹木などの古い素材や本来なら処分されてしまう素材についても、歴々と受け継がれてきた職人の技術と新たな見立てにより、建物の重要なデザイン要素として再生させた。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

建物を敷地中央に配置し、外周に緑の緩衝帯を創出するため、かつての旧庭園の景石や石造美術を再利用しつつ、住戸の窓先に幾重にも重なる植栽とともに風景を織りなす眺めの庭を演出。また、地域住民および行政と一体となり、その受け継がれてきた想いを守り、次の世代に遺すべく、南側の歩道状空地部分に、この地域の景観の骨格を成していた既存古木の移植と再生を実現し、集合住宅における持続可能性の在り方を示した。

ユーザー・社会に伝えたいこと

私どもの創造する集合住宅は、その地に代々住まわれてきた人々に受け継がれてきた悠久の時と美に対し、深い敬意を払うとともに、現代におけるその地の再定義を行い、過去から受け継がれてきた技と力を用いることで、時代に融和した未来につながるこれからの風景を創り出す役割を持った新しい存在であり、歴史あるこの地、城南五山のひとつ『池田山』において、これらを具現化し、後世に遺したいと考えました。

審査委員の評価

歴史ある閑静な地に建つ住宅にふさわしい風格を備えている。深い軒、深く掘り込まれた開口部と、奥行き感のあるバルコニーが、立体的な形状のタイルとともに、外観に深みと重厚感を与えている。既存の古木や旧邸宅の庭園で時を刻んできた景色を現代の職人の技を使って再生し、現代の住宅の中で歴史を感じさせる落ち着きある空間を実現させている点を評価したい。

担当審査委員| 難波 和彦   篠原 聡子   手塚 由比   古谷 誠章  

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