GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [villa921]
事業主体名
ハルナツアーキ
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
ハルナツアーキ (石川県)
受賞番号
13G090833
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

石垣島から40分の定期船が交通手段である西表島は、島全体が国立公園に指定され、島の90%は亜熱帯の原生林に覆われている。島の北部にある敷地は、周囲からの視界が遮られ、前方には農場が広がる贅沢な土地だ。家族構成は30代の夫婦と子ども2人。建主は、プライベートツアーのガイドをしており、仕事道具を入れる大きめの収納と、洗って干すスペース、ゲストがくつろいで景色を楽しめる場を望んでいた。室内面積は21坪。決して広くはないが、部屋から望む広大な風景により、狭さは感じられない。島の人間関係は濃く、地域とのつながりが強い。小さな家には近所の子どもたちが集まり、すっかり島に馴染んでいるようだ。

プロデューサー

村梶招子・村梶直人

ディレクター

村梶招子・村梶直人

デザイナー

村梶招子、村梶直人、構造 寺戸巽海、写真 中村絵

詳細情報

http://hn-arch.com

利用開始
2011年2月
販売地域

日本国内向け

設置場所

沖縄県八重山郡竹富町西表島

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

プライバシーを考慮しつつ、台風時の対応を検討したうえで、雄大な景色を活かし、できるだけ外部とつながりのある空間を目指した。空間はできるだけシンプルにデザインし、前方に開けた景色やさまざまな鳥の鳴き声、遠くに見える海の様子など、室内から、また敷地の高低差を活かしたテラスから楽しむことができ、島のガイドをするクライアントにふさわしい住まいを提供した。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

島では高校が無く、中学までしか家族では暮らせない。そのため仕切りは最小限とし、家族で長く一緒にいられる空間を提供した。また、リビングで過ごしていると、玄関側からは近所の子ども達が顔をだし、テラスには鳥や虫たちがとまり、家族だけでなく地域や外部ともつながった、西表島の生活が楽しめる空間を提供している。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

西表島では台風対策として雨戸の設置が主流であるが、停電の際には雨戸を閉め切った暗い中、冷房もなく過ごすことを強いられ、時には数日間に及ぶこともある。そこで、雨戸を用いない代わりに、大型台風にも耐えうる特殊な防風ネットを庇先端に取り付けている。飛散物から大きな開口部を守りながら暴風をそよ風程度にカットし、台風時でも採光と通風が確保でき快適な住環境となるよう提案している。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

西表島では地域活動はとても重要視され、島に数多くいる移住者は地域活動を通じて地域コミュニティに溶け込んでいく。開口部に設けられた庇は強い日差しやスコールを遮る環境対策のためだけでなく、その軒下空間は室内と室外の緩衝空間となり、地域住民との交流・活動の場として密なコミュニティを作る重要な要素となるよう提案している。

ユーザー・社会に伝えたいこと

西表島のガイドの仕事をしているクライアントとその子どもたちが、一番西表島の暮らしを楽しんでいただけるように設計しました。敷地の特性を活かし、クライアントが住まいに愛着を持って長く大切にしていただけるようなデザインを心がけています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

沖縄県八重山郡竹富町西表島
ハルナツアーキ(デザイナー)
メラマウリゾート(クライアント)

審査委員の評価

西表島北部の緩やかな西斜面に建てられた住宅である。RC造の切妻形の箱の両面にRC造の庇を取り付けた単純明解なシルエットを持ち、内部は家具で仕切られた一室空間住居である。西側には奥行の深いテラスがあり、緩やかな斜面から東シナ海を見晴らすことができる。台風時にはテラスの先端をネットで包み防風対策としている、僻地の条件を単純明解なデザインと構法によって解決したキレのいい住宅である。

担当審査委員| 難波 和彦   篠原 聡子   手塚 由比   古谷 誠章  

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