GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
超低床路面電車 [札幌市路面電車 A1200形]
事業主体名
札幌市
分類
公共の移動機器・設備
受賞企業
札幌市 (北海道)
受賞番号
13G060599
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

本車両は、25年ぶりに車両を更新し札幌で初めての低床車両です。札幌市では、路線延伸によるループ化や、都心の新たな回遊性や賑わいの創出のための施策を進めており、その効果を上げるため、車両や電停等を統一的な思想によるデザインを実施しました。本車両はその第一歩と位置づけています。 外観においては、『CREATIVE WIND(創造の風)』のコンセプトを設定し、創造性あふれる新取の気風や、透明感のある研ぎ澄まされた輝きのある気候風土のイメージを表現しています。またインテリアについては、道産の木材を用いながら、ナチュラルで人に優しく温かみのある空間づくりを行いました。

プロデューサー

札幌市、路面電車デザイン検討会議(酒井 正幸、岸 邦宏、柿山 浩一郎、山岸 正美、笠 康三郎、田中 一雄、田島 辰哉)

ディレクター

株式会社GKインダストリアルデザイン(山川 美朗)、株式会社GK設計(光安 正太)、株式会社KITABA(神長 敬)、アルナ車両株式会社(田島 辰哉)

デザイナー

株式会社GKインダストリアルデザイン(若尾 講介、迫坪 知広)+アルナ車両株式会社(大村 知也)

利用開始
2013年5月5日
販売地域

日本国内向け

設置場所

札幌市

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

本車両は札幌市初の低床型車両であり、車椅子やベビーカー利用者など、あらゆる利用者の乗降のし易さに配慮した機能を有しています。また外観については低床型車両の重心の低さ、三連節の長さなどの全体的なバランスを勘案し、シャープな印象を持ちながら、安定感の感じられるものとすることで、接近する際の威圧感の軽減、親しみやすさにも十分配慮したデザインとしています。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

路面電車は市民、観光客の身近な足であり、新しい回遊性や都市生活を豊かにするものです。ちょっとした買物袋をかけられるフックや街のパンフレットを置く事ができるラックなど、普段の生活と密着した機能を導入しています。また大きな窓やシートのレイアウトは、乗客と街の風景の関係性を強くします。多用なシートレイアウトや運転席後ろにビューシートを導入し、今までとは違った街の見え方に配慮したデザインとしています。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

内装には道産の木材を活用し、札幌らしいナチュラルな雰囲気づくりを行っています。また運用面として、季節に応じたシートカバーのデザインについても提案されています。これらの取組を、創造都市札幌に相応しい新たな産業発掘の取組である『Sapporo Style』と連携しながら、新たなものづくりやデザインを誘発することができると考えています。今後は、電停を活用した交流拠点としての活用展開も考えています。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

新型車両の導入、ループ化、今までにはなかった快適な移動と新たな都市生活は、自立性の高い札幌市民にとって、自らの街への愛着を再確認するきっかけになります。 人へのやさしさ、環境へのやさしさ、それらを実践している市民の生活スタイルは、笑顔として滲み出し、来街者へのこの上のないおもてなしとなります。 そして訪れたい、暮らしたいという国際競争力で最も基本的な部分を強固なものにしていくと考えます。

ユーザー・社会に伝えたいこと

札幌市では、さまざまな都市課題を市民・企業の想像性で解決していく都市活性化デザインである「創造都市さっぽろ」の推進に取り組んでおり、優れたデザインによる活性化の取組について国内有数の賞における評価を受けることで、本市の取組が広く周知され、「創造都市さっぽろ」の推進に大きく貢献できるものと考えています。

審査委員の評価

フラットな面を強調したシンプルな造形と、白と黒の2トーンが鮮烈な塗色を組み合わせた車体は、国内の路面電車としては異色であり、札幌市電初の低床車、25年ぶりの新型車という新規性だけでなく、創造性あふれる新取の気風などの「札幌らしさ」を的確に表現していると感じる。車内においては、低床のみならず、手すりの位置や形状を工夫することで公共の乗り物としての使いやすさを追求し、なおかつ地元の木材を用いることで優しく暖かい空間に仕上げてある点に好感が持てる。

担当審査委員| 山田 晃三   羽藤 英二   原 研哉   森口 将之  

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