GOOD DESIGN AWARD

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CC

2013

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
メガネ [KUAI G(クワイジー)]
事業主体名
大澤鼈甲株式会社
分類
個人用品、育児・介護用品
受賞企業
大澤鼈甲株式会社 (東京都)
受賞番号
13G010016
受賞概要
2013年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

KUAI Gはフロント部分の前面に鼈甲、裏側にはチタンという二重構造の鼈甲眼鏡フレームの新しい提案。単にネジ止めや貼り付けとは違い、構造的に鼈甲とチタンを組み込むことによってレンズを装着した時にさらにしっかりと固定されるしくみで、デザインに不要な要素を無くしている。伝統的な鼈甲眼鏡の加工方法では難しかった複雑な切削をCAD,CAMを使うことにより可能にし、手作業でしか出来ない加工技術と最新の機械加工で鼈甲だけでは表現出来なかったデザインを形にした。バネ性のあるベータ―チタンを丁番に使い負荷を逃がす構造にして、鼻あてを鼈甲にすることで肌あたりも良くなり、高さの調整や鼻あての交換が容易になった。

プロデューサー

大澤鼈甲株式会社 代表取締役 大澤健吾

ディレクター

大澤鼈甲株式会社 代表取締役 大澤健吾

デザイナー

大澤鼈甲株式会社 代表取締役 大澤健吾

詳細情報

http://www.osawabekko.co.jp/products/cat_osawa2.html

発売
2013年7月
価格

399,000 ~ 504,000円 (鼈甲の色(トロ甲/上トロ甲)により価格が変わります。)

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

鼈甲はコラーゲンに近い蛋白質から成る天然素材であることから、触れると心地よく肌への親和性が高い。鼈甲には水分を蓄えた自然の層があり、温めると曲り冷やすと固まるため眼鏡の形を一定に保つことが出来る。一度合わせると狂いが少なく眼鏡がずれにくい為、見え心地も良い。KUAIシリーズは薄くするとしなりが出て、フィット感が増す鼈甲素材とそれを支えるチタン素材の相互作用で、さらなる掛け心地の良さを提供する。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

眼鏡はかけ心地の良しあしが生活の質をも左右してしまうほど大切な体の一部だが、生活の中ではそれほど眼鏡を意識せず、様々な場面に自然になじみ日常的に使えることが大切になるため、傷みやすい鼈甲テンプル(ツルの部分)にクリアコートを付け鼈甲のお手入れを楽にした。フィッテングがしやすく眼鏡がずれにくいため、日常を心地よくサポート、素材の良さとデザインが満足感につながり、生活に潤いを与える。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

KUAIは機械化を取り入れたことで作業工程が短縮され、価格がこれまでより低く購入しやすい価格設定になっている。こだわりある消費を選ぶ若い世代(30〜40代)が増えていることから、高級品といわれる鼈甲フレームに上代設定をすることにより価格を明確にし安心して鼈甲眼鏡を手に取る購買層を広げ、需要を掘りおこす。若い世代が鼈甲眼鏡を取り入れることで若々しいシニア世代にも新感覚のデザインが活気をもたらす。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

石油製品とは違い、人体に優しく自然に還る鼈甲眼鏡はメンテナンスをしながら丁寧に扱えば破損や素材の劣化が少なく、安心感をもって永く使用出来る。世代を超えて受け継がれる鼈甲メガネが人と人とのつながりを大切にする気持ちを育てる。日本の伝統工芸の技術の確かさを日常に感じながら、後世に伝えていく大切なものの担い手となることで日本独自の文化や伝統を見直し、未来に続く人と社会を考えること。

ユーザー・社会に伝えたいこと

今までの鼈甲のイメージを変える現代に合った新しい眼鏡のデザインで、生活をより良く豊かにしたい、という人としての共感を社会に広げたい。長い時間をかけて練られ作られた良質な物は、使う人やその周囲に、物以上の大切な感情や特別な体験をもたらし別の価値を生み、永い時間を輝かせることが出来ること。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

大澤鼈甲株式会社 店舗 (〒113-0022 東京都文京区千駄木3‐37‐15)
大澤鼈甲 - OSAWA BEKKO -

審査委員の評価

クラッシックな印象のある鼈甲フレームに、チタンを組み合わせたことで伝統と新しさが融合している。鼈甲の使用量を減らしながらも本来素材が持つ色の美しさを引き出し、チタンで強度が上がったことにより軽快でスタイリッシュなデザインに成功している。細部に至るまで作りが丁寧で美しい。新しい発想と技術に対する前向きな取り組みは、伝統が次世代にも使われ続けていくための価値ある提案だ。

担当審査委員| 廣田 尚子   工藤 青石   サイトウマコト   須藤 玲子  

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