GOOD DESIGN AWARD

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2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
菊全判寸延び高速オフセット多色印刷機 [RYOBI 1050シリーズ(LED-UV印刷システム搭載)]
事業主体名
リョービ株式会社
分類
開発・生産・製造のための機器・設備
受賞企業
リョービ株式会社 (広島県)
受賞番号
12GB10802
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

紫外線の照射によりUVインキが硬化乾燥する印刷は、電子媒体への代替不可なラベル・シール、パッケージの用途や、印刷物を高付加価値化するフィルムやアルミ蒸着紙などの非吸収素材への印刷において、需要が拡大している。本件はUV乾燥装置の光源をエネルギー効率の良いLED化することで、従来型ランプ方式のUV乾燥装置のデメリットを改善した次世代のUV印刷システム=「LED-UV印刷システム」を、パッケージ印刷にも適した用紙サイズの菊全判寸延び(B1判)のオフセット枚葉機に搭載した印刷機。UV印刷のメリットはそのままで、経済性、生産性、安全性、操作性をこれまで以上に高め、省エネルギーで低環境負荷を実現する。

プロデューサー

リョービ株式会社 執行役員 グラフィックシステム本部長 堂本秀樹

ディレクター

リョービ株式会社 企画部 マーケティング課 デザイングループ

デザイナー

リョービ株式会社 企画部 マーケティング課 デザイングループ

詳細情報

http://www.ryobi-group.co.jp/projects/printing/products/LED.html

発売予定
2012年9月3日
価格

300,000,000 ~ 400,000,000円

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

従来型ランプ方式のUV乾燥装置は、印刷前後の予熱/クールダウンが必要であり、用紙幅に合わせて必要なエリアだけのランプを点灯することができないため、インキの乾燥に使われない無駄なエネルギーを捨てていた。LED光源は瞬時に点灯/消灯可能なため予熱/クールダウンは不要。また用紙幅に合わせたエリア点灯も可能。LED光源のエネルギー効率の良さとあわせて、使用エネルギーを大幅に削減し、環境負荷を低減する。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

より簡単に、より安全にUV印刷が行えることを目指した。LED-UV印刷システムの付加によって操作体系が複雑化しないように、操作はオペレーションコンソールにあるタッチモニターのGUIから集中制御で簡単に行えるようにした。また、全長約1mのLED光源ユニットの取り回しを容易にするため、取り出し方や、作業エリアのステップ、安全フェンスの形状を検証し、メンテナンス時の作業性にも配慮した。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

従来型ランプ方式のUV乾燥装置は、排気ダクトの設置だけでは、発生したオゾンによる臭気がきついとの声が聞かれる。LED方式は照射する紫外線中にオゾンが発生する波長が含まれず、臭気を強める熱の発生も少ないため、臭気による不快感を低減。また従来型ランプに含まれ環境汚染や健康被害の原因となる水銀は一切使用していない。さらに、ブロッキング防止パウダーの飛散やVOCの発生も無く、クリーンな作業環境を実現する。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

本件は油性インキ仕様の印刷機とほぼ同等のスペースで設置できるため、既存機からの買い替えによる導入もスムースに行なえる。また、UV光源を瞬時に点灯/消灯できることによる待機時間の削減と、即時乾燥で後工程への待ち時間が不要になることによる生産性の向上や、電子媒体に代替しにくい付加価値の高い特殊素材を含む印刷は、印刷会社の売上および利益の向上につながると考える。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

震災に端を発した電力供給量の低下より、昨夏はピーク時の消費電力削減が義務化され、印刷業界においても、全印工連から消費電力削減アクションプランが提案された。本件は光源のLED化により、従来型ランプ方式と比較して70〜80%の消費電力を削減。生産活動を停滞させずに省電力での稼働を可能とする。またLED光源の寿命は15000時間と従来型ランプ方式の約15倍。消耗品の交換頻度が下がり省資源に貢献する。

ユーザー・社会に伝えたいこと

印刷会社の多くは大都市、およびその周辺に集中しており、限られたスペースを有効活用し、近隣への影響を考慮しながら生産活動を続けてきた。また昨今は環境問題への対応や、電力不足による節電対策など製造業を取り巻く環境は厳しさを増している。本件はLED-UV印刷と言う、これまでに無かったシステムにより、前述のような問題をクリアし、印刷会社や印刷業界の新しいスタンダードを確立していくと自負する。

審査委員の評価

LED光源を採用したUV印刷機であるが、ますます多様化する印刷サイズへの対応や、マシーン本体の小型化は高く評価された。環境を課題にした開発機種だけに、機械とともに開発された高速乾燥インク等、材料までの心配りも素晴らしい。専門性の高い操作設定と、一般的な操作を分けたインターフェースデザインなど、オペレーションに優しい配慮も好評であった。

担当審査委員| 山村 真一   國澤 好衛   馬場 了   村上 存   山本 秀夫  

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