GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
賃貸集合住宅 [インゲン]
事業主体名
株式会社プリズミック
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
株式会社プリズミック (東京都)
有限会社谷内田章夫ワークショップ (東京都)
受賞番号
12GA10640
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

清澄白河駅前に位置する都心型の賃貸集合住宅(住戸数12戸、店舗1戸)。土地の特性を生かして階高を4.1mとし、全住戸高さ約1.4mの大型LOFT・収納を設け、様々な都心型生活スタイルに柔軟な対応ができる空間構成を実現した。計画敷地面積:130.32㎡ 延床面積:649.24㎡ 構造:鉄筋コンクリート造 階数:地上7階 間取:1LDK+LOFT

プロデューサー

株式会社プリズミック 児玉高文、山本大毅、木村映美

ディレクター

株式会社プリズミック 児玉高文、山本大毅、木村映美

デザイナー

有限会社谷内田章夫ワークショップ 谷内田章夫、伊藤茉莉子

詳細情報

http://www.prismic-works.com/results/ingen/

利用開始
2011年7月31日
販売地域

日本国内向け

設置場所

江東区白河2-14-7

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

一般的な賃貸住宅では入退去の際にクロスの張替やボード補修といったリフォーム工事を伴うものであるが、本物件では空間を構成する要素を極力少なくし、所謂フェイク系の素材の採用を避けている。これにより原状回復工事が極限的に少なくなり、ランニングコストは元より、環境面への寄与も大きい。また、それを実現する上で外断熱を採用している。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

以前から1.5層の居住空間を試みてきたが、ここでは居住性をより完璧にするために各寸法を再検討した。4.1mの階高の中でスケール感、開放感、居住性、ロフトやバルコニーの上りやすさ、下りやすさなど細部にわたって調整のうえ出来上がった三次元のシステムである。それは「身体・人間」に照らし合わせた作業から生まれたデータである。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

通常の賃貸物件においては極めて平面的な生活スタイルを想像しがちであるが、空間の幅を高さ方向に広げることで、使い方の幅をそれ以上に広げ、多様化する都心の生活スタイルに柔軟に対応できる仕組みとした。また、駅前立地であることから、SOHOニーズに対応できる住戸を半分用意し、一方の半分は居住性重視の空間としている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

分譲の集合住宅においては近年、コーポラティブやスケルトン分譲のようなユーザー参加型で供給される物件が徐々に増加しているが、賃貸の世界ではつくる側の論理が多分に働き、その投資パフォーマンスに重点がおかれている。本物件においてはユーザーである入居者の利便性、理想から空間構成が考えられ、生活の幅を広げることに重点をおいている。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

清澄白河駅は「清澄庭園」、「東京都現代美術館」への最寄り駅であり、「東京都現代美術館」へのアクセスルートに位置しているが、駅周辺に人が滞留できるスペースが少ない。よって、1F店舗にはカフェを誘致し、地域住民の交流の場としている。

ユーザー・社会に伝えたいこと

昨今、賃貸物件といえば1ROOMや1LDKといったステレオタイプ化された既成概念に捕らわれがちである。これは逆に建物が生活を規制しているのではないだろうか。特に都心勤務の若者は夜遅く帰宅し、週末は昼頃まで睡眠を取るという生活スタイルが定着しているようにも思う。それならば賃貸物件をつくる側として、ユーザーの生活の質を向上させ、共に創造性が培われるような仕組みを創出していきたい。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

インゲン

審査委員の評価

都心下町の密集地域に建つ中層の賃貸住宅である。地上7階建てだが、一層の階高を通常の階高の1.5層分である4.1mとし、すべての住戸をコンパクトだが立体的でゆとりのある住空間に仕立て上げている。この設計者は、これまで1.5層タイプの住戸について、さまざまな試行錯誤をくり返してきたが、この建物は、ひとつの到達点を示しているように見える。これによって1.5層住戸のプロトタイプが完成したといってよい。今後は、この住戸タイプが、賃貸住宅から分譲マンションへと導入され、ひとつの住戸タイプとして根付くことを期待したい。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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