GOOD DESIGN AWARD

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2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [シャレール荻窪]
事業主体名
独立行政法人 都市再生機構
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
株式会社山設計工房 (東京都)
独立行政法人都市再生機構 (東京都)
受賞番号
12GA10566
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

昭和33年建設、875戸の荻窪団地の再生プロジェクトです。建物の老朽化、駐車場の不足、脆弱な道路基盤、避難路の確保等の課題を抱えていたため、東京都・杉並区・URによる勉強会、居住者・周辺住民とのワークショップを行い、再生コンセプトを作成しました。街に開きまとまりある空地の創出、一時避難場所の機能強化、地域資産である樹木の保存、駐車場を建物下に配し緑地率を向上、地域の冷風を取り込む環境設計等、これからの集合住宅のあり方を目指しました。デザインはシンプルな仕上げをベースに繊細かつ多彩な表情とし、自然環境と程良いバランスを生み出しました。

プロデューサー

独立行政法人都市再生機構 東日本賃貸住宅本部長 望月常弥

ディレクター

株式会社山設計工房 照沼博志

デザイナー

建築:株式会社山設計工房 照沼博志、株式会社集研設計 山本慶三 サイン:氏デザイン 前田豊 外装色彩:カラープランニングコーポレーション クリマ 加藤幸枝

利用開始
2011年3月8日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都杉並区荻窪三丁目7番1

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

ワークショップ等、自治体・居住者・事業者とがビジョンを共有することで、有益で愛着ある住まいづくりを展開しました。地域に宿る自然(野鳥や近隣の緑地からの涼風)と連携、地域資産でもある樹木を大量に保存・移植、緑化や遮熱仕上げ、打ち水設備によるヒートブリッジの抑制などでECOな居住環境を実現しました。また、建設時は資材の使い回しや輸送車を減らす等による建設ロスを低減し、総合的な取り組みを行いました。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

4階建て容積率約100%という中低層高密な計画をベースとした屋外空間の豊かさです。住戸へのプライバシーを配慮しつつ、近所・団地・街への繋がりのバランス(動線構成、広場配置の仕方、ピロティによる空間の絞り方等)のデザインで、街への心地良い広がりを感じさせ、老若男女誰にも共感が持てる優しい色彩計画・バリアフリーの設え等でデザインしました。わかりやすさ・楽しさを具現したサインがアクセントを加えています。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

高さ約15Mのケヤキの保存により、完成時に緑が豊かな環境を提供しました。ヒートスポット抑制により、夏の街区内は涼しく、南北に貫通させた路地は、生活動線の軸となり、鳥等の生物が集まり、夏には涼風が通り、集会所では餅つきが行われます。住民とのワークショップでつくり上げたコンセプト「記憶をつなぎ、人と自然がめぐりあうまちへ」を実現し、人・自然・生物が共存した新しいライフスタイルの風景が創出されています。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

ECOを具現する手法を採用しました(地域レベルで風・熱・緑・生物をシュミレーション、太陽光パネルや打ち水等の設備、浸透性舗装、屋上緑化、高反射塗料等の材料、雨水地下浸透、樹木保存・移植等の造園計画、熱を持ちにくい色彩計画)。緑と調和するデザインの展開(艶なしで耐候性ある外装仕上、コンクリートやレンガ等元々の素材の質感を活かした仕上)を図り、住まいに環境デザイン(産業)が必要なことを提示しました。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

空地、広場、緑地、動線の構成により、周囲に開いた団地となり、コミュニティとして防災拠点として地域とのつながりがよりよくなりました。団地内通路の移管、バスが街区を循環(予定)、雨水流出抑制の拡充、まとまりある空地による一時避難場所としての機能強化等で社会基盤の拡充に貢献。樹木を残す配棟計画により、自然に対し向き合い、暮らし続けることの継承を体現しました。

ユーザー・社会に伝えたいこと

「集まって住むことの良さとは何か」という原点に立ち戻り、人・建物・環境の関係性をきめ細かく、多彩にかつやさしくデザインしました。生まれ変わった心地良い空間スケールの中で、豊かな暮らしが展開されている風景を通して、これからの住まいに求められるものを感じていただければと思います。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

UR住まいのご案内 シャレール荻窪
都市デザインポータルサイト

審査委員の評価

日本住宅公団による初期の団地の建て替えプロジェクトであるが、全体に4階建て、容積率100%という中低層高密な計画をベースとして、囲み型を変形させた配棟計画によって、敷地全体に多様な景色がつくりだされている点が評価できる。既存樹木を残した豊かな外部環境は、地域にも開かれ、この団地の居住者のみならず、周辺居住者にとっても重要な財産となるだろう。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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