GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [ブリリアレジデンス六甲アイランド]
事業主体名
東京建物株式会社 東急不動産株式会社 株式会社新日鉄都市開発
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
東京建物株式会社 (大阪府)
東急不動産株式会社 (大阪府)
新日鉄興和不動産株式会社 (大阪府)
受賞番号
12GA10623
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

神戸市の人工島・六甲アイランドに建つ15階建、455戸の集合住宅である。六甲アイランドは当初より計画的な街づくりに基づき、緑地帯内に住宅ゾーンを配置、既存市街地とは異なる緑豊かな開放感ある良好な住宅地を形成している。本件は、島内の「街並みとの調和」だけにとどまらず、緑地帯・民間所有の広場“緑地広場”・提供公園・並木道の街路、これら全てを一体的に連続させ、通り抜け可能とする事で、街の利便性を向上させた。さらに、街をつくってきた「地域コミュニティとの調和」も重視、地域の意見を取り入れるべく「ワークショップ」を開催し、約5,500m2の広大な“緑地広場”の誕生等、地域の多くの意見を反映させた。

プロデューサー

東京建物株式会社 関西支店 住宅事業部 山下広一

ディレクター

東京建物株式会社 関西支店 石田真嗣、今里善則、藤井拓也 東急不動産株式会社 関西支店 田仲慶三、岩本義之、林明日紀 新日鉄興和不動産株式会社 関西支店 平井理雄

デザイナー

設計:不二建設株式会社 風間和仁、富澤研二 外観:株式会社坂倉建築研究所 宍道弘志 外構:株式会社E-DESIGN 忽那裕樹、山田匡、角田直行 株式会社 studio-L 山崎亮

詳細情報

http://www.6ai.jp/

利用開始
2012年3月1日
価格

2,330 ~ 5,640万円

販売地域

日本国内向け

設置場所

兵庫県神戸市東灘区向洋町中5丁目6番2号

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

公共的空間は整備後、使用者が継続的に運営や管理に関わっていくことが重要である。本件は、「ワークショップ」を通じて広く周辺住民から意見を集約、“緑地広場”などを計画に反映した。また、完成後に入居者と周辺住民の「交流イベント」を予定する等、ハード・ソフト両面から持続可能な取り組みを開発者側でもサポート。マンション住民だけでなく、周辺住民にも交流が広がり、街全体の活性化につながることを期待したい。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

周辺住民も含め、子供から高齢者まで多世代の人々が共に楽しむことができる、公共性の高い開けた空間づくりを目指した。“緑地広場”には、四季の移ろいを感じる「林の空間」、散策や生物観察が楽しめる「ビオトープ」、ボール遊びや体操など健康づくりに最適な「芝生広場」、人々が集うことができる「交流広場」と、住民同士で運営する「市民菜園・花壇」を設け、地域の人々の「心身のゆとりと憩いの場」を創り出している。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

ワークショップ等の意見を踏まえ、以下に配慮した設計とした。【建築】三層構成とアースカラー系の色使い・周囲の建物に似せた軽やかな屋根。周辺の良好な生活環境と調和するデザイン 【ランドスケープ】マンション敷地ながら公開性を高めた “緑地広場”は、居住者以外にも周辺住民に対して日々の生活における「ゆとりと潤い」の場を提供。既存の街路とシティヒル(緑地帯)を結ぶことで地域の利便性も向上させている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

“緑地広場”の設計では、周辺住民とのワークショップを通じて地域コミュニティと協調しながら計画を進めた。具体的には、ユーザー(周辺住民)から多くの意見を引き出し整理する「コミュニティデザイナー」と、それらの意見を空間に定着させカタチに落とし込む「ランドスケープデザイナー」が役割を分担して設計。マンション開発における新たな手法を試みた。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

従来のマンション開発では、開発者の発想で入居者に対して魅力ある共用施設や景観を提供してきた。しかし、既存建物の建替え・都市部の再開発等、利害関係が複雑に絡み合う開発が多い昨今、今一度「開発」手法を見直すことも重要だと思われる。本計画では、一般的な計画説明会での意見反映のみならず、「ワークショップ」を通じ、住民から開発当初より積極的に意見を取り入れた。新たな開発手法の可能性を示している。

ユーザー・社会に伝えたいこと

大規模住宅開発では、地域が培ってきた“文化”を開発事業者と周辺住民が共有できることが大切である。開発の鈍化から遊休地が多く存在するなど、街開きから24年が経過した六甲アイランドは、街づくりの再設計も必要になってきている。事業者の押し付けではなく地域の方々と共に開発を検討した本計画が、完成後は入居者と周辺住民の交流(つながり)の一助となり、最終的には地域の発展に寄与することを期待する。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

兵庫県神戸市東灘区向洋町中5丁目6番2号
Brillia レジデンス 六甲アイラインド

審査委員の評価

ワークショップというプロセスを経て生まれた、公園緑地のデザインが評価された。大規模なエリアの開発では、そこに新たに越してくる住民だけでなく、近隣の住民の動線や開発地の両側をどう結ぶかなど、周囲からのヒアリングが重要になると思われるが、ワークショップを通して得た地域の意見を公開し、それがどんな設備やしくみを育ててエリアと共存していくのか、開発時だけでなく長期にわたった情報の共有が地域の活性を持続させる鍵となるだろう。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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