GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [岡本町の家]
事業主体名
株式会社洞口
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
株式会社洞口 (岐阜県)
受賞番号
12GA10601
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

豊かな暮らしとは居心地のいい空間から成りたっています。暮らしの中で感じる本当の居心地の良さとは何かということを様々な方向から検討しました。①外部の取り入れ方②中間領域の作り方③それらによって感じる感覚的な感性を支える機能、仕様の充実です。時間と共に移り変わる光や風、季節は多く取り入れればいいというわけではありません。ちょうどいい量の取り入れ方が大切です。中間領域は、窓辺や縁側など、外部と内部をつなぐ小空間で、そこにどのような居場所をつくるかを考えました。この家の床や壁は自然素材で、天井、壁には発砲ウレタンを充填し、高断熱のペアガラスです。機械に頼らない生活が感性豊かな暮らしを支えています。

プロデューサー

株式会社洞口 深山 知子

ディレクター

株式会社洞口 深山 知子

デザイナー

株式会社洞口 深山 知子

詳細情報

http://www.horaguchi.cc

発売
2012年1月28日
価格

36,000,000円

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

昔の日本人の自然に対する知恵と、現代のパッシブな考えを融合させた考えをもとに開口部の配置、大きさに細心の注意を払い、断熱材の選定、気密・断熱の施工技術の向上に努めることで温熱環境のエネルギー効率を上げています。また、自然に対する普遍的な考えをデザインに投影することで、永く住み継がれていく家となっていきます。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

居心地がいいと感じる要素の一つに縁側のような中間領域があります。魅力的な中間領域をつくることが大切だと考え、この家の二階リビングの窓辺には、床から40センチ上がったベンチをつくりました。ベンチによってできた小さな空間は、外の景色と内部空間とを繋ぐ中間領域です。ここに腰かけて外を眺めたり、本を読んだりと、ささやかな居場所でありながら、この家の中で最も寛容で懐の深い空間となっています。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

日常の生活の中で、光の存在、風の存在、移ろう季節、時間を感じる工夫をしました。特に光は抽象化されることで、今まで気付かなかった自然の存在を改めて感じます。トップライトから入る光、障子やすりガラスを通した光、時間と共に変化する影、木々を映し出す影など、さまざまな質の光と影は、空間を豊かにし、暮らしを通して感性を高め、上質な日常を可能にしています。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

飛騨高山の匠の高い技術力はこの家の木造軸組工法や内外の格子戸、障子などに活かされています。歴史ある街並みが残る飛騨高山の地域性を考慮したデザインをすることで、地域の人たちに飛騨の匠が再認識されます。この家を通して、匠の技が次世代へと受け継がれ、産業の発展に繋がることを望みます。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

住宅の中に取り入れられた自然環境(光、風、風景、季節の移ろいなど)を暮らしを通して向き合うことで、自然環境への意識が向上すると考えています。格子戸、白い漆喰壁、軒先など日本の日常にあるデザイン、土間空間など日本的な要素用いることで、日本人の持つ感性や美意識、アイデンティティを改めて感じてもらいたいと思います。

ユーザー・社会に伝えたいこと

私達が住宅を通して出来ることは、移ろう光や風、景色や季節などの自然を取り込む最良の工夫をし、開口部を上手くコントロールしたデザインをすることで、質の高い空間をつくることです。日々の暮らしの中で、内部空間に取り込まれた自然を感じることで感性を高め、そして感性豊かに過ごしてもらうことが、人生の幸福度をあげることだと考えています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社 洞口 高山店
株式会社 洞口

審査委員の評価

端正な外観が与える印象が、内部のすみずみまで行き渡っている丁寧なデザインである。住宅団地の中に位置し、東となる道路に面した外観はプライバシーへの配慮、唯一開けている西側も将来は戸建てが密集することを予測しての開口サイズのコントロール、という側面も読み取れる。新しい試みではないものの、日本らしいエレメントが丁寧なディテールによってあちこちに配され、住み心地の良さそうな静謐な家になっている点が評価された。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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