GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
地域のコミュニティ住宅 [HABITA 神東の家]
事業主体名
MISAWA・international株式会社
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
MISAWA・international株式会社 (東京都)
受賞番号
12GA10579
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

住宅展示場は住宅購入者が比較検討をするための場であるが、こうした展示場が地域に貢献できることは少ない。住宅建築という視点からみて、周辺環境や地域との交流は切り離せない。実物を見て現実の住まいを考えることができ、美しくお手本ともなるべきこだわりが細部に施され、周辺の街並みに調和し、なおかつ地域のシンボルともなる外観。さらにモデルハウスや展示場という表現ではなくギャラリーという位置づけをすることで、地域交流の場として大いに活用できる。国産材の木の風合いを体感でき、地域材や伝統工芸を愛し、住まいに表現する心を、この場に訪れることで感じることのできる住空間とコミュニティ空間が共存する建築である。

プロデューサー

MISAWA・international株式会社 代表取締役 三澤千代治

ディレクター

神東建設株式会社 横田範弘

デザイナー

神東建設株式会社 横田範弘

詳細情報

http://www.shinto-k.co.jp

発売
2012年5月12日
販売地域

日本国内向け

設置場所

兵庫県神戸市東灘区青木5丁目12-34

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

建築がサステナブルであるということは長期に渡って継続していくものであることが前提である。サステナブルでエコロジーが当たり前だった町屋や古民家から学ぶべき知恵は多い。里山の維持を目的とした国産材活用は、建物の要である構造体に。さらに、柱と梁を格子状に規則正しく配置した設計は、時代の移り変わりの中で変化する技術や様式に対応し、解体・再生を可能にする。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

住環境とコミュニティ環境、そのどちらにも五感を育むつくりを基本としている。構造体はインテリアに現しで施されているため、国産材の香りや木目、木の温かみ、空間にまろやかに響く音、美味しい空気を感じる。天井を見上げてその構造美を学ぶことや、日本人なら誰もが心地よいと感じる素材の空間に包まれれば、木造建築の本当の良さを体感できる。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

日々の暮らしの中で、室内における温度は快適性を大きく左右する。雨や季節によって異なる日差しのコントロールをする深い軒先は日本建築の伝統だが、その良さを活かすには高気密高断熱で室内温度をコントロールする設備では矛盾を感じる。遠赤外線を利用して体感温度をコントロールする光冷暖は、無風のため埃やウイルスが飛ばず健康的に過ごせる。伝統的な日本建築と次世代空調システムの融合が、快適な生活を生む。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

日本の木を使って家を建てるというごく当たり前の行為が失われつつある。パッケージ化した大量生産ではなく、日本の伝統や知恵や技術を重んじた家づくりの発信地となるべく、コミュニティ空間では様々なイベントを開催。地域の伝統工芸士のワークショップや、木のスペシャリストとの語らいの場など。このような家づくりを広めるローカルな取り組みが、やがて家づくりの標準化へ繋がれば、質の良い住宅が増えるだろう。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

地域社会を形成する上で、集会所のような集いの場があることは必須である。コミュニティ空間はいわば木の香りの溢れる集会所にもなる。ある時は地域の特産物や有機野菜を販売する市場のようになり、祭りごとの稽古場になり、若きクリエーターのギャラリーにもなり、カフェにもなるだろう。住まいを考える人の体感の場にもなり、気軽に集える場の提供をする新しい建築物でもある。

ユーザー・社会に伝えたいこと

阪神淡路大震災から学んだことは人の繋がりの重要性でした。このコミュニティー住宅は失われつつある日本のよき伝統を体感しながら、地域の絆・文化・アート・教育を育むことを目的としており、地域のシンボルになるべく地域材・100年存続することが前提とした構造を採用し、いつの時代にも美しいデザイン、懐かしくも新しいファザードに情熱を注ぎました。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

兵庫県神戸市東灘区青木5丁目12-34
神東の家

審査委員の評価

シンプルな大屋根に統合された全体の形態、薄い庇を配し端正に整理された開口部周りは、伝統的な日本の住宅のリ・デザインの外観をもち、商品化住宅として質の高い汎用性を示している。また、フロアプランも屋根の形状と無理なく連動したのびやかな構成となっている。さらに、里山の維持を目的として国産材を構造体に使用し、柱と梁を格子状に規則正しく配置した設計によって、解体・再生を可能している点などは、サスティナブルなデザインとして高く評価できる。

担当審査委員| 難波 和彦   安積 朋子   篠原 聡子   安田 幸一  

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