GOOD DESIGN AWARD

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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
襖紙 [襖紙 ルノン 凜]
事業主体名
ルノン株式会社
分類
住宅・住宅設備
受賞企業
ルノン株式会社 (東京都)
受賞番号
12GA10532
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

襖紙「凜」は住空間における日本人の美意識を現代の“和”に置き換え、スタイリッシュに表現しました。モダンに昇華された意匠。インテリアに調和する配色。伝統が培った優れたインテリアエレメントである襖。風土環境が育んだ紙の室礼(設い)を、今のかたちとして提案します。吟味された良質なデザインを、多くの人にご使用いただけるよう手ごろな価格で構成された新鳥の子襖紙です。3柄23点のラインアップ。【絣(かすり)】1柄12点【花】1柄6点【霰(あられ)】1柄5点 古紙85%使用。参考上代 間中 ¥600/m

プロデューサー

ルノン株式会社 企画本部

ディレクター

ルノン株式会社 企画本部

デザイナー

ルノン株式会社 企画本部 渡辺達也

詳細情報

http://www.runon.co.jp

発売
2010年5月
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

襖は古くから、生活や用途に応じてフレキシブルに対応できる構造で、モジュールで統一された空間を構成。非常に完成されたシステムです。構造はそのまま再利用し、表層を張り替えることにより新しさを保つ。限られた資源のわが国においては理に適った、完成されたスタイルと言えます。その様な優れたアイテムである襖に対し、我々は新しい意匠で現代の和に息吹を吹き込み、今の文化として発信するべく企画・開発を行いました。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

襖紙には、調湿作用(湿度が上がると湿気を吸い、乾燥すると紙自体が保持する湿気を放出することを繰り返す)があります。この調湿作用により室内の湿度調節に大きな役割を果たします。それは先人たちの知恵であり、現代の高気密・高断熱の住空間においても効果は充分に発揮されます。日本の風土環境を取り込んで快適にすごす住空間を作り上げる襖紙。我々日本人に必然として存在する紙と木の文化を、今の形で伝えたく思います。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

襖紙は物理的作用として、調湿作用と同時に部屋の塵や埃を吸着します。襖紙は汚れていきますが、住環境は清潔に保たれ、空気フィルターとしての機能を発揮します。襖紙の作用で非常に機能的で快適な空間が創られるのです。そして「ルノン 凜」の意匠設計と配色計画のバリエーションは生活空間を豊かに演出し、天然素材である紙は、インテリアを構成する上で「優しいツール」として違和感なく溶け込みます。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

襖は建具として1000年以上使われ続けており、大きな開口部が取れる引き戸方式は日本建築における重要な発明の一つです。また同時に伝来したとされる「表具」襖張りの技術。襖紙を美しく仕上げるその技術は世界に誇れる文化です。永い年月の中で培われた機能と技術、装飾性を私達は伝承していかなければなりません。和室の減少と共に衰退しかねないこの技術・文化を、新たな意匠・配色でニーズを創出していきたいと思います。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

「ルノン 凜」は再生材料である古紙を85%使用しています。環境問題に配慮した自然にやさしいエコロジー商材です。失われていく限りある森林資源を再利用することや、リサイクル可能な構造は、先人たちの知恵であり、世界に発信する「モッタイナイ」文化を古(いにしえ)から具現化している、循環型社会に適合した優れた存在でもあります。

ユーザー・社会に伝えたいこと

環境・風土により構築された日本の建築。空間の仕切りとして存在してきた機能的な襖。古来より培われた感性と美意識のもと、現代の新たな世代への提案として「ルノン 凜」を意匠と配色で表現しました。伝統や美意識を今に置換え進化させることが私達の使命であり、文化の発展と考えています。今一度「襖紙」を通し、日本人として暮らしてきた快適さを認識し、風土に合わせた本当の安らぎの空間作りの一助となれば幸いです。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

全国襖内装材料専門店
製品取扱店
新鳥の子襖紙 ルノン凜 第一集

審査委員の評価

紙を使った和風建具のひとつである「襖」。ふんわりとした太鼓張りの建具は、柔らかな空気を空間に与え、断熱効果ももたらす。そのように優れた建具が現代の生活シーンにその姿を多く見せてはいない。現代の感覚に合い、コストも考えられたこのような商品が開発されることで、より多くの襖が使われることを期待したい。

担当審査委員| 五十嵐 久枝   川上 元美   髙尾 茂行   橋田 規子  

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