GOOD DESIGN AWARD

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特別賞
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CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
木の絵本 [おはなし木っこ・だれがどすた?]
事業主体名
合同会社もくもく絵本研究所
分類
個人用品、育児・介護用品
受賞企業
合同会社もくもく絵本研究所 (岩手県)
受賞番号
12GA10086
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

遠野の森で育った木で、遠野に住む人で、[木の絵本]をデザイン、製造、販売を行う活動を通して、地元の森林の保全に貢献し、地元の文化を継承し育み、世代をつなぐコミュニケーションツールの提案を目指す。

プロデューサー

合同会社もくもく絵本研究所(代表:前川敬子)

ディレクター

有限会社ザートデザイン(代表:安次富 隆)

デザイナー

前川敬子、豊田純一郎、松田希実、徳吉敏江

詳細情報

http://www.mokumokuehon.com/

発売
2006年5月1日
価格

1,860 ~ 3,360円 (だれがどすた?3360円・おはなし木っこ『キツネとシシガシラ』1860円)

販売地域

日本国内向け

設置場所

岩手県遠野市内土産物店・まつだ松林堂、きっこでこせる(花巻・盛岡)

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

地元で入手しやすい杉や檜の間伐材をベースとし、塗装には蜜蝋を使用、レーザー加工機械はレンタルで利用するなど設備投資の極小化を図った。また、メンバーが本業と両立できる最適な生産・販売規模を維持することで、持続しやすい仕事のスタイルを確立した。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

手にとって木目にレーザー加工された文字と絵を眺める、同時に木目の面白さに引き込まれる。木の香りにのって、木の育った森のお話も聞こえてくる。心を澄ますと、豊かな森に育まれた物語が聞こえてくる、そのような素材の力。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

囲炉裏のある暮らしで育まれ継承されてきた語り部の文化を、今の暮らしにつなげる「木の絵本」。手で持って、互いに顔を近づけて、より集まって遊ぶことで、囲炉裏と同じような人の温もりを感じる空間を再生し、次の世代に語りの文化をつなげていく。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

木切り、山菜採り、畑仕事、狩り、馬飼、わら細工など、季節の恵みを暮らしの糧にするためには、多様な仕事を組み合わせて生きる知恵が必要だった土地。複合的な生業の一つとして「木の絵本」は今の社会のなかで、仕事の多様性を広げ地域に根ざした小規模産業の可能性を提示する。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

今ここにあるものを最大限に活かす技術が、今のここの暮らしを幸福にする技術であり、その技術を洗練していけば、人が暮らす自然環境は豊かな恵みをもたらしてくれる。自然環境に鍛錬された技術から生まれる製品は人が出会うための「共感」のメディアになる。

ユーザー・社会に伝えたいこと

ローカリティにこだわったデザインを通して「大事なものはすでに手のなかにあり、手の中にあるものを見つめて磨きつづければ必ず輝く」ということを伝えたい。私達の「木の絵本」を手にした人と心が響き合い、「現在進行形の生」に立ち戻るような力強さを発信しつづけたいと願っています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

遠野市:風の丘・旅の蔵・赤羽根蔵・松林堂・ふるさと村・昔話村、花巻市と盛岡市:きっこでこせる
もくもく絵本研究所
遠野市場

審査委員の評価

「遠野物語」を通して「民話のふるさと」として、また「語り部」文化の地として知られる様になった遠野。この地は面積の9割が山林という「森林(もり)の国」でもある。この地域的・文化的背景を活かし、他に本業を持つ人々が集まり、「木の絵本」をキーワードに作り上げたのが、「おはなし木っこ」というコミュニケーションツールである。「だれがどすた?」では、「誰が?」「どこで?」「なにを?」「どうした?」のパートに分けた4個の立方体を自由に組み合わせ、1296通りもの「おはなし」を紡ぎ出す事ができる。また「昔話シリーズ」は、立方体の6面に書かれた「昔話」を、手の中で回しながら、木と遠野弁のぬくもりを感じながら、読み進むという新鮮な絵本になっている。大人と子供がこの製品を囲み、共に「木の絵本」を楽しみながら、言葉によるコミュニケーションの文化を伝えてゆくという遠野らしい取り組みが高く評価された。

担当審査委員| 戸谷 毅史   川島 蓉子   サイトウマコト   廣田 尚子   山田 晃三  

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