GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
工場 [株式会社アタゴ 深谷工場]
事業主体名
株式会社アタゴ
分類
商業・産業用途の建築物・空間
受賞企業
株式会社アタゴ (東京都)
受賞番号
11G11020
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

風光明媚な荒川沿いに建つアタゴ深谷工場は、液体濃度を測定する精密器械を製造する工場である。屋根と壁が連続する銀色のシェルターは3mモデュールにもとづいて構成され、内部に金属加工、ガラス研磨、組立、検査、梱包など多種多様な作業空間を配している。温湿度調整が必要な作業空間はガラス・スクリーンで囲み、一室空間性を確保している。製造工程を見通すことが出来るだけでなく、建物南側の来客・厚生施設ゾーンを介して、対岸の緑や空に向かって視線が繋がる。一般的には天井内に隠してしまう設備配管・配線を、将来の製造ラインの変更に対応できるように露出とし、サスティナブルな建築を実現している。

プロデューサー

株式会社アタゴ 雨宮秀行,永吉力

ディレクター

株式会社 難波和彦+界工作舎 難波和彦

デザイナー

株式会社 難波和彦+界工作舎 難波和彦,井上樹

難波和彦+界工作舎 難波和彦

利用開始
2011年5月12日
設置場所

埼玉県深谷市小前田501

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

製造ラインの変更や設備の更新に対応できる建築とし、トップライトガラスへの遮熱シート設置、南面の深い庇、屋根散水システムの配管装備等により日射負荷を抑え、ハイサイドからの自然採光により省エネルギーを図っている。植樹による緑化義務は20%のところ、芝生庭を含め敷地面積の35%を緑化しており、建物単体のサスティナビリティだけではなく周辺環境の保全にも貢献できる計画とした。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

各部門ごとに簡潔してしまうのではなく、見通しの効く空間を確保したことで、全体の製造過程を常に意識させ、各工程の重要性を認識できる様になる。就業意欲を高め、作業効率の上昇に繋げられると考えている。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

工場は、従業員にとっての「生活の場」でもある。休憩のための空間を重視し、建物南側の最も景色のよい位置に、食堂を配置した。作業空間の無機質な仕上げと対比的な、木質系仕上げ材としたことで、よりリラックスできる空間としている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

3mモジュールにより構成されたスケルトンと、設備配管を露出とした更新が容易なインフィルにより、様々なプランに対応可能で、明快なシステムをもったデザインである。ごく一般的な建材を採用しており、他業種の生産施設としても十分に参照してもらえると考える。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

トップライトガラスへの遮熱シート設置、南面の深い庇、屋根散水システムの配管装備等により日射負荷を抑え、ハイサイドからの自然採光により省エネルギーを図っている。植樹による緑化義務は20%のところ、芝生庭を含め敷地面積の35%を緑化しており、建物単体のサスティナビリティだけではなく周辺環境の保全にも貢献できる計画とした。

ユーザー・社会に伝えたいこと

建築を構成する部材を可能な限り「みせる」というのは、施工が難しい。複雑な配管系統は天井裏や壁内に納め、仕上げ材で隠してしまうのが一般的だ。あえて「みせる」方法をとったのは、フレキシビリティの確保だけでなく、建物の成り立ちをみせることが、製造過程をみせることに通じると考えるからである。みせる、オープンにするということは、地域社会、世界と繋がる企業としての姿勢を表現している。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社アタゴ 深谷工場 埼玉県深谷市小前田501

審査委員の評価

企業の生産施設なので投下資金に対応する空間性能は厳しく評価されていることがうかがえる。構造システムや建築部位の選択に適切な設計思想が反映されている。3.11以降、過剰、過大な建築には共感しづらい視点が生まれたなかで、高い評価を受けた。

担当審査委員| 北山 恒   乾 久美子   南雲 勝志   廣村 正彰  

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