GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
乳がん検査用デジタルX線撮影装置 [AMULET f / AMULET s]
事業主体名
富士フイルム株式会社
分類
医療機器に関する用品と設備
受賞企業
富士フイルム株式会社 (東京都)
受賞番号
11G10032
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

直接変換方式FPD(フラットパネルディテクタ)では世界最小画素サイズ50μmを実現した据置き型のデジタルX線乳房検査装置である。当社独自の新たな画像処理技術との融合により、より精度の高い診断を可能にしている。また、検査技師の操作性の向上と受診者の安心感に徹底的に配慮し、マンモグラフィ装置の新たなスタイルを提唱する商品である。BIOPSY生検位置決め装置にも対応している。

プロデューサー

富士フイルム株式会社 メディカルシステム事業部

ディレクター

富士フイルム株式会社 デザインセンター デザインマネージャー 千田豊

デザイナー

富士フイルム株式会社 デザインセンター 小倉良介、根之木靖世

詳細情報

http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0549.html

発売
2011年9月8日
価格

58,700,000 ~ 80,000,000円 (AMULET f :80000000円/AMULET s:58700000)

販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

病院(放射線科)、検診センター、乳腺クリニック

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

・大型装置を病院に導入する場合、搬入や設置のために建物や室内環境を大きく見直さなければいけないことがある。今回は壁面に近接設置が可能な配線の側面出しや一般的な扉を通過可能な装置幅を実現する等、不要な室内環境見直しの抑制を目指した。・各国での乳房の平均サイズの違いに対応するため装置を大小2種類準備しなければならない。今回は可能な限り部品の共通化を図ることで、無駄な新規部品の作製を抑制した。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

受診者に対しては、段差のないフェイスガード形状や腕を楽に保持させられるアームレスト、肌がベトつかない塗装処理により「不快感」「苦痛」を低減できる。技師の操作性の面では、圧迫作業空間の拡張による乳房圧迫の作業性向上や足元LCDでの患者情報の確認、操作部のセンターへの集約など視線や手の動きを最小限に抑え、様々なポジショニングに対応し技師の身体的負担を低減できる。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

一般的に大型装置の部類となるマンモグラフィー装置では、その大きさから受診者に威圧感を与えることがある。そこで外装カバーの色使いは、柔らかく光を反射するアイボリーを基本とした最低限の色数に抑え、室内環境に自然に溶け込ませることを目指した。また装置の造形は、受診者の視線で安心感のあるシンプルなデザインとした。これらにより、清潔でリラックスできる環境を提供できる。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

装置の製造面においては、大型部品の確保などを目的に国内製造を実施しており、低迷傾向のある国内製造業の活性化と技術の保持に繋がっている。また、普及価格帯での装置の提供は医療業界の発展に貢献できると考える。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

乳がん治療には、早期診断・早期発見がもっとも重要といわれている。「痛い」「怖い」という不安感を緩和し受診者が抵抗感なく検診を受けられる環境を提供することで、乳がん検診の受診率向上に貢献できると考える。

ユーザー・社会に伝えたいこと

『受診者のために』 以前、病院の医師の一言により、自分の中で医療機器に最も大切なことに気づかされた経験がある。それは、性能の良い装置や安全な装置、使いやすい装置、安価な装置を作り上げることが最終目的ではなく手段であるということ。最終の目的は、実際に怪我をして運ばれてくる患者や、体に不安を覚えて病院にくる受診者が安心して治療や検査を受けられることである。今回その観点を大切にデザインした。

審査委員の評価

受診者に対する配慮の向上が評価された。①フェイスガードやアームレストの形状変更による「不快感」「苦痛」の低減。②検査技師の操作性向上による検査時間の短縮と技師の身体的負担の低減。③画像処理技術の融合による診断精度の向上から受診者の安心感へと繋がる。また、可能な限り部品の共通化を図ることで、無駄な新規部品の作製を抑制し導入を促す。更なる進展が望まれる。

担当審査委員| 日高 一樹   五十嵐 久枝   森田 昌嗣   和田 達也  

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