GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [パークホームズ等々力レジデンススクエア]
事業主体名
三井不動産レジデンシャル株式会社
分類
住宅
受賞企業
三井不動産レジデンシャル株式会社 (東京都)
受賞番号
11G05018
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

世田谷区等々力の閑静な第一種低層住居専用地域内の43戸の低層集合住宅。周辺の豊かな自然環境に溶け込むよう既存樹木を可能な限り保存し、緑豊かな中庭と樹木を囲むように住棟を配置した。街区全体のデザインコードを統一した計画でもある。また、低炭素化社会に対応すべく、できるだけ機械的な空調に頼らない生活を行なえるよう、建築の提案のみならず、居住者の省エネ意識向上を促す仕組みを新たに開発。ハードとソフトの融合により、分譲集合住宅におけるCO2排出量削減の実現を目的とした「省CO2化プロトタイプマンション」モデルとして位置づけた。規模や敷地、販売価格などの物件特性によらない水平展開の可能性を追求している。

プロデューサー

三井不動産レジデンシャル株式会社 開発事業本部 都市開発二部長 村 裕太

ディレクター

株式会社日建ハウジングシステム 設計部 設計部長 石田直史

デザイナー

株式会社日建ハウジングシステム 設計部 チーフデザイナー 渋谷篤、佐藤悠

石田 直史・渋谷 篤・佐藤 悠

利用開始
2011年4月1日
価格

6,300万円台 (最多販売価格(販売済))

販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都世田谷区中町三丁目5-14

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

CO2排出量を削減する仕組みをハードとソフト両面から構築。居住者の省エネ意識を促進するため、エネルギーの「見える化」や、施工中・入居後の環境実測調査や居住者へのヒアリングによる効果検証を大学研究室と協働で実施。居住者へ快適性向上のためのアドバイスを行うと同時に、今後開発する他の計画にも容易に採用可能な、汎用性、波及性のある設計手法や技術の融合により、更なる省CO2化集合住宅の普及拡大を目指した。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

快適な外気を取り入れる仕掛けとして、偏平梁の採用、4枚のサッシが自由に稼動する高さ2400のフスマサッシの採用、防犯性に考慮しながら通風を確保する開口部の工夫等を行うことによって、緑豊かな中庭で冷却された空気を住戸内へ積極的に取り入れることを可能にした。将来の生活スタイルの変化にも柔軟に対応できるよう、戸境梁の壁内蔵や無梁スラブ等、凹凸の少ないスケルトンを提供し、可変性に優れたデザインを行った。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

近隣は等々力渓谷や多摩川など自然豊かな環境が色濃く残る都内有数のエリア。こうした環境にふさわしい暮らしとは何か?という発想でプランニングに取り組んだ。パッシブデザインを軸とした建築計画に加え電気、ガスの使用量を確認できる「見える化」設備、バルコニーのグリーンカーテン、エコ活動によって商品と交換可能なポイントが付与される居住者専用のWEBサイトシステム等の施策によりエコを気軽に楽しむ仕組みを作った。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

低炭素社会への対応として将来の電気自動車普及に向けたEV充電器を設置、LED照明の専有・共用各部への全面的な採用、太陽光発電による共用部の電力使用量の削減、共用部やWEB上で発電量を表示して居住者のエコ意識向上施策等に加え、他のマンションに水平展開予定の居住者専用サイトシステムは、環境関連企業の協賛によるバナー広告収入を見据えた運営とし、環境配慮事業の新展開に寄与するシステムを構築した。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

敷地内の既存樹木を可能な限り保存・移植すると共に、両隣の街区と前面道路沿いのデザインガイドラインを調和させることで地域の景観形成に配慮した。また、CO2排出量を削減する仕組みをハードとソフト両面から構築するだけではなく、環境実測調査や居住者へのヒアリングによる効果検証を大学研究室と協働で実施。居住者へ効率性向上のためのアドバイスを行うことで更なる意識向上と省エネ効果の向上を目指した。

ユーザー・社会に伝えたいこと

高気密高断熱の共同住宅は機械的な空調を前提とした生活を余儀なくしている。特別な設備等がなくとも、従来日本建築に備わっていた「知恵」を活かすことで、心地よい風や緑などのよい環境を享受した生活をおくれるよう、パッシブデザインとそれを活かす為のソフトを開発することで省エネ行動が無理なく日常生活の中で実践できる枠組みを実現した。これらの取組みがきっかけとなり新たなコミュニティが生れることを期待している。

審査委員の評価

「省CO2化プロトタイプマンション」モデルとしてのさまざまな試みが盛り込まれた優等生的な集合住宅だが、それを空間的な魅力にまで高めることがグッドデザインの必要条件である。その点では、やや不満が残る。

担当審査委員| 難波 和彦   千葉 学   手塚 由比  

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